![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43508764/rectangle_large_type_2_027942e00ed041b5ae44139ef7e3bf95.jpg?width=1200)
こまった課?ついに共同プロジェクトへ
みなさまこんにちは、こまった課?プロジェクト室の藤井です。私は普段、デザイン制作会社デジタル・アド・サービスで、UXリサーチャーとして働いています。私たちは福祉の仕事に関わるうちに「障がいを楽しく知れる機会をつくりたい」と考えるようになり、社内で企画を立ち上げて「こまった課?」というゲーム・サービスを、障がい者支援施設ひだまりの里きよせさまと一緒に開発しました。
今回は、社内の企画をどのように社外との共同開発へ進めて行ったのかをご紹介します!
ゲームを持って、いざ出陣!
「障がいを楽しく知れるゲーム」こまった課?の企画を社内で立ち上げた、竹内さん・藤井は、東京都手をつなぐ育成会さまが運営している「障がい者支援施設ひだまりの里きよせ」さまに、共同で開発をしていただきたいとご相談をしにいきました。
お時間をいただき、企画書とプロジェクトスケジュールを使って、説明させていただきました。実際にこまった課?でも遊んでいただき、プロジェクトへのご協力についても快諾いただけました!
どうして共同プロジェクトにOKを?
ひだまりの里きよせ施設長の仁田坂さまに、なぜ快諾いただけたのか理由と当時の印象をお伺いしました。
仁田坂 和夫さま: 社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会、清瀬育成園 ひだまりの里きよせ 施設長
「このような提案をもらえてありがたいと思いました。
普段、障害に携わっていないようないろいろな人が、もっと身近に個性を理解してくれたらいい世の中になると思っています。そのために、入り口を広げたいんです。そうしたことの入り口として、遊び、笑いからやったほうが楽しいじゃないですか。
障がいや利用者さんのことを考えるときは、素直に利用者さんの気持ちになってみるのが大事です。「想像する」というのはこのゲームの1つのキーワード。想像する、気づいたことを伝え合える。それは、職員も一般の人も、人付き合いをする世界ではいっしょですね。
また、長いことこの仕事をやっているなかで、自分たちのやっていること、仕事のこと、本来こうだよね、そうだそうだと、こまった課?を通じて振り返ることができました。こうしたゲームづくりは、自分たちだけではできないことです。そういうことを提案してくれるのはうれしいですね。」
職員さんにあそんでもらう
共同開発の第一歩として、まずは現場で働く職員さんに遊んでもらうことからはじめました。ひだまりの里きよせさまは、重度の障がいを持つ利用者さんが生活をされている施設。
職員さんは、利用者さんの行動を振り返り整理することで、行動の裏に隠れた気持ちを想像して支援をされています。「特性を当てることで住人を助ける」こまった課?は、その普段のお仕事に近いものがあるのではないかと思います。遊んでもらったあとは、追加した方がよいキャラクターの相談やプロ目線での感想をお伺いしました。
別件でお伺いすると、職員さんにゲームの完成楽しみにしてます!とお声がけいただけて、とても嬉しいです。
臨床発達心理士・富樫京子先生にあそんでもらう
臨床発達心理士として、ひだまりの里きよせさまでコンサルテーションを行いながら、利用者さんとの心理のセッションを行われている富樫京子先生に、キャラクターやゲームシステムにご意見をいただきました。
富樫京子さま:一般社団法人ぽろんのいえ主宰・臨床発達心理士・特別支援教育士
キャラクターに追加した方が良いのではないか?と思われる特性をお話いただくことができました。
また、今までは「自閉症スペクトラム」の特性を中心にキャラクター化していたのですが、もっと広く「目に見えない障がい=発達障がい(自閉症スペクトラム、ADHD、LD など)などの先天性の障がいや、病気などによって引き起される後天性の障がいも含む、他人の目には見えないけれど、生活の上でハンディとなるもの」と定義して、プレイヤーの「障がいについてちょっと知ってる!」状態をより実現しやすいものにすることができました。
また、こまった課?はゲーム内で「特性を当てる」だけに止まっていたところをご指摘いただいて「助けるアイデアを提供する」というところまでゲーム内でできるように調整することになりました。もともと先生はゲームがお好きだったこともあり、具体的な遊び方やシステムにもご意見をいただくことができ、大変実りのある時間でした。
このような形で共同でプロジェクトを進めて行っています。次回は、こまった課?を利用したサービス開発を一緒に進めていく予定です。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
現在は、共同開発・監修をいただいた「社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会 障害者支援施設 清瀬育成園 ひだまりの里きよせ」様と共にこまった課?を活用したサービスのご提供に向けてプロジェクトを進めております。
こまった課?の一般発売は2021年初夏頃を予定しております。
これからも引き続きnoteで、情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに。
商品やサービスに関するお問い合わせ先
株式会社デジタル・アド・サービス
代表電話03-5832-5588