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浦幌でなんのためにトリノメ商店を開くのか vol.2

こんにちは!ハハハホステルを運営しているリペリエンスの小松輝です。
vol.1をお読みくださりありがとうございました!色んな方から反応をいただけてとても嬉しかったです。夜のテンションで書いたからか潜在意識を吐露する形になって、こういう想いでやっていたんだった。と整理する機会にもなりました。

人が物事を決断したり行動する理由って複合的で複雑ですよね。トリノメ商店を開くことになったのもまさにそうで、端的に説明するのが難しいなと改ためて思いました。。笑

vol.1はこちら!👇

今日はトリノメ商店を運営する株式会社リペリエンスの社長である僕が、一緒に働く社員のために何を大事にしているのかについて書いてみました。
またもや包み隠さず赤裸々に書いてみたので、どうぞ最後までお読みください。

若い世代への思い

左から、僕、ありさ、みっきー、ふうこ

リペリエンスには今、3人の社員がいます。2021年にありさが。2022年にふうこが。そして2023年にみっきーが入社。全員、移住者で20代です。

みんな、それぞれ特殊な働き方をしていて、

ありさ

ありさは入社した時から、リペリエンスを本業としながらSNSを中心とした広報の副業をしています。ハハハで勤務している時間中に副業を認めていてチェックインでお客さんを待っている間なんかにSNSの情報発信などをしています。ちなみに今の副業先は、僕も理事を務める一般社団法人ドット道東。今ではドット道東になくてはならない存在(広報室長)として働いていて、副業でスキルアップした経験を本業にも活かしてくれています。

ふうこ

ふうこは浦幌へ移住して1年経った今年の4月に浦幌町の町議となりました。今は勤務日数を6割に減らして議員と両立しながら働いています。
余談ですが、議員に立候補することは選挙1ヶ月前に決まりました。ふうこから相談されて、「立候補したいならもちろん応援するよ」と言ったものの、会社的には、経営計画が大きく狂ってます。仕事を用意していたのに人手が減ってスタッフが足りていません。困った。。

地方で議員のなり手がいないという課題は周知の事実。誰が悪いとは言いませんが、無投票選挙の結果真っ当な判断のできない議員のせいで(うまい言い方がわからない)、よくわからない方向に政治が進んでいってしまっている自治体があるというのもニュースでよく見ますよね。
それだけは絶対に避けたい。と思っていて、未来を考えた発言をする議員が増えてほしい。信頼している社員が議員になりたいというのなら応援するしかない。という理由で、会社のことよりも本人の意思を尊重しました。

社員が議員になったら会社にメリットあるんじゃない?と思われるかもしれませんが、まったくありません。イメージと違って、一議員にそんな権力はないんですね。笑

みっきー

みっきーは2021年のハハハホステルがオープンする日に初めて道東に訪れて、道東の大人たちから質問攻めにあい、何かやりたいことはないの?と聞かれたときにポロっと「本に関わる仕事を道東でしたい」と言ったのがきっかけでトリノメ商店の店長となりました。(長くなるのでめちゃくちゃ割愛しました。詳細はクラファンページをご覧ください。笑)

もちろん、彼女を無理やり引っ張ってきたわけではありません。

彼女が東京の大学を卒業し、東京で社会人として働き始めた1年目。入社した職場からの一方的な解雇にあったり職場の人間関係に馴染めなかったりと不運が続きおそらく精神的な理由でうまく声が出せなくなっていました。(本人曰く平泉成みたいな声)
そんななかで、2023年の1月に浦幌でイベントやるから本屋出店しない?と声をかけて東京から来てくれたんですが、なんと!声が出たんですね。不思議。

浦幌に導かれてるんだなと思い、勧誘したのが僕です。
「浦幌においでよ!空き店舗買ったんだけど、そこで一緒に本屋やらない?」

理想を実現できるチャンスがある!と思ってくれた彼女は、東京に戻ってから北海道へ移住することに猛反対されていた母親を説得して浦幌へ移住してきてくれました。(お母さん、すみません。おかげさまで彼女は浦幌で元気にやってます。)

この浦幌で普通に本屋をやるというと非現実的だと思います。それでもやりたいと言ってくれたことを実現する方法は何かあるはずで、それがリペリエンスで運営するトリノメ商店という形になりました。

地域で暮らしたい理由をつくる

僕が思う会社とは、社会の器であり会社は社員のためにあるものだと思っています。だから、できる限りの形で個人の理想の働き方・暮らし方を事業に沿った形で実現していきたい。そんなことができたら、会社の一員として働くことが楽しいし幸せであると思うから。

そうやって浦幌での働き方暮らし方の価値を高めていくことをしなければ、どこでどんなふうに生きるかを自由に選べるこの時代にここで住んで暮らしたいってならないんじゃないかと思っています。

どんなに好きな地元でも夢や理想の暮らしを実現できる場所じゃないのなら、違う場所へ行ったほうがいい。もちろん、理想の暮らしは自分で作り上げるものだけれど、そのハードルを下げるための努力を地域に暮らす僕たちが支える役割を担ったっていいんじゃない?
僕にできることがあるならば、信頼できる人たちのことを応援したいと思っています。

なぜなら、僕自身がそうやって応援してもらっている側でもあるから。

これは僕にとっての挑戦であり社会実験でもある

トリノメ商店の内装もかなり仕上がってきました

さて、トリノメ商店の話に戻しまして。

東京から移住してきたみっきーこと藤巻美月がリペリエンスの新規事業として&自分のやりたいこととして、当事者意識を持ちながらプロジェクトオーナーとして頑張ってくれています。

これからどう成長していくのか。どんな失敗をするのか。
挫折するのか、新しい目標を持って違う場所へ離れるのか。
小さな成功経験を積んで押しも押されぬ存在へとなっていくのか。

正直、僕もこのプロジェクトを彼女に任せることに不安がないかといったら嘘になります。他人はコントロールできないですから。でも信頼はしています。彼女ならできる。
そして、大失敗しないように支えることを僕たち(リペリエンス)がやる。

もし「個人のやりたい」を大切にした事業を立ち上げるこの形がうまくいくのなら、地元やローカルでのプレイヤーづくりにおいて役に立つ経験となるし、モデルケースとなりうるはずだと思っています。

あえてネガティブなことを書きますが、自分で起業して思うのは、フリーランスも含めて1人でやるのってめちゃくちゃ大変。例えば、よく言われる「経営者は孤独」。

もちろん助けてくれる人は周りにいるけれど、最終的な決断の責任は自分で負わないといけないし、一挙手一投足を自分で決めないといけない孤独感もある。小さな町だと起業家コミュニティなんてものは皆無に等しく、創業者と事業承継者は全く違う世界線を生きているんだなというのも実感しました。

なにが言いたかったかというと、そんなハードな役割をみんながやる必要はないんじゃないか、ということです。経営者でなくとも、アントレプレナー的に当事者意識を高く持ってサラリーマンとして自己実現しながら働くことができる環境があれば、もっと軽やかに地域にプレイヤーを増やすことができる。みっきーのように。

やりたいことをやるための手段として、起業する以外の選択肢があった方がいい。その想いを胸に試行錯誤しています。

僕の活動の源泉のひとつである、地域で活躍する人を増やすこと。
それは地域のためではなくて、僕の暮らす町が刺激に溢れておもしろくなって、未来にワクワクしながら暮らしたいから。
まさに今がその状態なんですけどね。笑

だから自社とは関係がなくとも、なにかをやろうとする人がいたら応援します。無償なら無償の範囲で有償なら有償の範囲で可能な限り、根回しや相談にのったりしているので、いつでも連絡してください。
商売敵が増えると困るなんていう時代でもないと思いますし、協力しながらやっていきましょ。

CAMPFIREでクラウドファンディングを実施中!残り7日!
僕たちのプロジェクトを応援してください!

最後にお願いです。
CAMPFIREで「人口4200人の北海道・十勝の小さな町に、本と出会える場所を作りたい!」というタイトルでクラウドファンディングをしています!
残り7日で目標までまだ67%!やばい!
改修費用は当初より200万も増えて工事費用だけで総額800万かかってしまいました。資金面という意味でも、可能な範囲でみなさんに助けていただきたい。。。どうか応援お願いします🙇‍♂️

「道東で理想を実現したい」その言葉から生まれたこのプロジェクト。
東京から浦幌へ移住してきてくれたみっきーが中心となって動いています。道東に縁やゆかりのある方はぜひ応援お願いします🙌


あとがき

今年の夏にみっきーの幼馴染がハハハホステルのヘルパーとして約1ヶ月滞在していたのですが、あまりに浦幌のことが好きになったみたいで来年の1月に浦幌へ移住してくることになりました。人の流れって一度きっかけを作ったら思わぬ形で広がっていくんだなあと感動しています。

その出来事はこちらのブログに書いてあるのでこちらもぜひ👇


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