なぜ私が恋愛小説を書いたのか 『M 愛すべき人がいて』という小説が誕生した理由 前編
今回のテーマは、明後日4月18日から放送されるドラマに関するお話です。小松成美が、どのようにして「M 愛すべき人がいて」という作品を書いたのか? その思いを綴りました。
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1 一本の電話
4月18日の夜11時15分から、土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』がテレビ朝日×ABEMAの共同制作ドラマとしてオンエアされます。
1990年代の音楽ドラマで主役を演じるのは、安斉かれんさんと三浦翔平さん。
2人が演じるのは実在の人物。エイベックス会長の松浦勝人さんと“平成の歌姫”浜崎あゆみさんです。
ABEMAの社長である藤田晋さんが企画し、鈴木おさむさんが脚本を担当し、エイベックスのヒット曲とともに像化されたこのドラマの原作は、私の書いた小説「M 愛すべき人がいて」です。
どうして小松成美がこの作品を書くことになったのか。
私の作品を読んでくださっている多くの読者は、そう思ったことでしょう。
そこには、小さな「ドラマ」が存在しました。
2018年8月の初旬。晴れた日の朝、私は家のテラスに出てコーヒーを飲みながら、夏空に浮かび上がる群青色の富士山を眺めていました。
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