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コロナで学んだ、これからの日本の医療に必要なこととは?|人成塾(救命救急医・小倉崇以)

ノンフィクション作家・小松成美がゲスト講師を選び、次の時代を生きるためのヒントをありのままの言葉で学ぶ『人成塾(じんせいじゅく)』。

今回の対談ゲストは、コロナの期間に‘‘ECMO(エクモ)‘‘という命をつなぐ最後の手段を駆使して、たくさんの方の命を救ったドクター。救命救急医・小倉崇以さんです!
栃木県の宇都宮市へ、東京から遠征してお話を伺ってきました。(取材時2023年6月)

きっかけは"情熱大陸"でのご出演

小松:今日もお仕事があったのに、配信の間だけ病院から抜けて、ここに駆けつけてくださいました。ありがとうございます!!よろしくお願いします!!

私が最初に小倉さんをお見かけしたのは‘‘情熱大陸””という番組でした。あれは、21年の3月でした。

その前年、新型コロナウイルスが上陸して、感染爆発、緊急事態宣言が繰り返されている最中の緊迫の映像。
それを見た後に、ありとあらゆる方に言ったんですけれども、リーダーシップ・的確な行動・厳しい現場にあるのに礼節、本当に礼儀正しく、的確な言語を使っており、一視聴者として感動していました。

そうしましたら、私が尊敬するある方が、「紹介したい人がいる、小倉崇以という医師なんだけど」

「・・・え!」

そこからは一緒にご飯を食べたり、いろいろ教えてくださったり、、、

今日はその情報も含めて、サロンの皆様に共有して頂けたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。小倉さん、今の状況とプロフィールを教えて頂けますか?

小倉:普段こんな感じの仕事をしていますね。

投影した資料より引用

小松:これ救急車です?

小倉:後ろは、ドクターカーです。これはECMOを搭載した、通称ECMOカーと言われているんですけれども、日本全国をコロナの中、駆け巡りまして、この車でECMOを持ち込んで、この車でECMOを装着して、救命するというようなことをやってきました。

小松:すごいですね。ECMOって、私もテレビでしか見たことがないんですけれどとにかく設置するととても大きな機材なんですよね。ポータブルではないから、確かにECMOカーが必要になるんですね。

動く救命救急センターとは?

小倉:その通りですね。僕らはECMOだけやる車ではないので、中で緊急手術、心臓の手術をしたりもしますので、いわゆる動く救命救急センターだと言っています。

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