11/20(土) 東京11R 東京スポーツ杯2歳S 予想
どうも、小松菜です。
今週はGⅠ・マイルチャンピオンシップもありますが、こちらの東スポ2歳Sも次世代のスターが生まれるレースということで非常に楽しみですね。
昨年勝ち馬はダノンザキッド、一昨年はコントレイルと、クラシック戦線に直結するレースなだけに、現2歳世代を占う上でも注目したいところ。
1.2歳戦(世代戦)の考え方
普段の古馬重賞予想では、展開やコース適性から予想を組み立てていますが、世代戦、特に2歳戦では適性よりも能力そのものの絶対値が試されます。
よく世代戦は高校野球、古馬戦はプロ野球に例えられますが、まさしくその通りで、世代戦では「四番でエース」で能力の絶対値が高いタイプが多少の適性不利をものともせず勝ち上がっていきます。
ですので、今回はコース適性の高さや展開有利よりも、とにかく「強いレースをした」「能力の高さを示した」馬を、主にラップの観点から重点的に狙っていこうと思います。
2.予想印
◎テンダンス(想定7番人気)
新馬戦では0.1差の2着に敗れ、2戦目で勝ち上がった馬。まずはこの2走のラップを見てみます。
新馬戦:13.2 - 11.4 - 13.2 - 13.1 - 12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.8 - 11.9
2走目:12.4 - 11.3 - 11.7 - 12.2 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.6 - 12.2
まず注目したいのは、新馬戦の後半5Fのラップです。前半13秒台を刻む緩んだラップではありますが、5Fを11秒台で刻み続けるのはかなり優秀です。
新馬戦で後半5F11秒台のラップを刻んだレースに、セリフォスの新馬戦があります。その時のラップが下記。
13.1 - 11.9 - 12.2 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 11.5
もちろん2000mと1600mの違いがあるので直接比較はできないですが、3戦3勝と世代トップクラスの素質を持つセリフォスと比べても、遜色ないポテンシャルを持っていると言えそうです。
また、2走目は打って変わって前半から11秒台、遅い所でも12秒台前半を刻む前傾ラップで、ラスト1Fでラップが緩んでいることからタフなペースのレースでした。
新馬戦の緩い前半からの後半ロングスパート戦、未勝利戦の前傾ラップからのタフ戦と質の異なるレースに対応できており、素質の高さを示した当馬をこのレースの本命に推します。
〇アサヒ(想定5番人気)
新馬戦は超ハイレベル戦といわれるジオグリフ戦。1~3着馬は4着以下を大きく引き離しています。勝ち馬のジオグリフは札幌2歳Sで重賞勝ち、3着のアスクビクターモアは2戦目で勝ち上がっています。
その新馬戦のラップを見てみると
13.2 - 12.2 - 12.7 - 12.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.0 - 11.3
後半4F11秒台、しかも後半3Fは11秒台前半と、長くいい脚が使えています。
さらに、2戦目の未勝利戦では出遅れ最後方から大外を捲っていき、3着以下を引き離しての2着(なお、この時の勝ち馬は新馬戦で当たったアスクビクターモア)。3戦目は雨が降る稍重での勝ち上がりと、異なる条件でも常に好走できています。
(参考:2,3戦目のラップ)
2戦目:13.1 - 12.7 - 12.8 - 12.8 - 11.3 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.9
3戦目:13.2 - 12.3 - 12.8 - 13.2 - 13.2 - 12.9 - 11.5 - 11.5 - 11.6
もっと人気するかと思っていましたが、思ったよりも美味しいオッズになりそうなので、ここは対抗で狙っていきたい馬です。
▲レッドベルアーム(想定2番人気)
新馬戦ラップ: 12.8 - 11.3 - 11.6 - 12.1 - 12.4 - 12.0 - 11.6 - 11.9 - 12.2
テンダンス、アサヒと比べると大きく強調するラップではないですが、4F,5F目のラップが優秀。前半3F、上がり3Fのラップはレースの展開によって左右されるところですが、中間のラップは馬自体の能力に直結してくるところ。
(実際、クラスが上がるごとに中間のラップはどんどん上がっていきます。昇級したての馬が追走に苦労して力を発揮できなかったりするのはこのためですね。)
内有利の馬場を生かして逃げ粘ったアランヴェリテをとらえ切ったいいレースでした。
新馬戦の時点では次にこの馬が出てきたら本命を打とうと思っていたのですが、2着馬・アランヴェリテが思ったよりも伸び悩み、未勝利を脱出できていないので、人気との兼ね合いもありここでは単穴評価に留めました。
(アランヴェリテ、芝に戻してほしいなぁ…)
以上です。
2歳戦は参考になる過去レースが少なく、人気の盲点になる馬をどう見つけていくかが鍵になります。ラップを主体にした予想の組み立ては今回が初めてですが、2歳戦ではこのスタイルを微修正しながら予想していきたいと思います。