10/24 阪神メイン 菊花賞予想
どうも、小松菜です。
GⅠレースの木曜発売が始まり、いよいよ秋競馬も本番といった雰囲気になってきましたね。
今週のメインレースはクラシック最終戦・菊花賞。皐月賞馬・ダービー馬両馬の不在に加え、例年と違い阪神競馬場で行われるため、非常に難解なレースだなという印象です。
例年菊花賞の勝ち馬はその後の古馬GⅠ戦線でも活躍している馬が多く、楽しみな一戦です。
今回の結論
◎オーソクレース
〇ディヴァインラヴ
▲レッドジェネシス
△グラティアス
☆セファーラジエル
☆アサマノイタズラ
〜パドック追加馬〜
☆ヴァイスメテオール
買い目
◎単勝
◎-〇▲△馬連ワイド
◎-〇▲△☆☆☆三連複一頭軸
1.10/23(土)阪神芝の馬場傾向
10/23(土)の番組は芝のレースが少なく判断が難しいですが、開催3週目の割にまだまだ内側はキレイに生きていそうな印象です。9Rの兵庫特別では内を立ち回ったテーオーロイヤルが最後まで奇麗に伸びてきています。
また、先週日曜日は強風の影響もありかなり時計がかかっていましたが、前述の9Rは基準タイムより2秒ほど早く、高速寄りの馬場になっています。
内の前目につけられ、早い時計に対応できる馬が有利になりそうな印象。
2.展開予想
今回は明確に1強となる人気馬がいないため、どの馬をマークする、という競馬にはならないかと思います。例年よりタフな阪神3000mを走りきるため、少しでも内ラチ沿いのいいポジションを確保してスタミナのロスをなくすような動きを取ることになりそうです。
~スタート直後~
赤矢印は凡そのテンの速さ。青字は想定逃げ馬、赤字は1番人気、緑字は1桁人気馬を示しています。
想定逃げ馬は①ワールドリバイバル。何が何でもハナを取りたいこの馬としては絶好の1枠1番で、まずもってハナを強く主張してくるでしょう。
他のテンの速い内枠の③タイトルホルダー⑧エアサージュ⑩モンテディオは何が何でも逃げるタイプではないので、内の①を見ながら番手に納まりそうです。
②アサマノイタズラ⑤レッドジェネシスなど内枠の他の馬たちは後方から脚を溜めたいタイプなので、強くは出していかず馬なりで内ラチ沿いの後方を確保しそう。
内枠の先行集団と後方集団の間にはスペースが出来そうで、ここに中~外枠でソコソコテンの速い⑨ヴェローチェオロ⑪ディヴァインラヴ⑯グラティアス⑱オーソクレースが潜り込んでくるとみています。特に⑱オーソクレース鞍上ルメール騎手は大外を引いたときは強めに出して行って前目のポジションを取りに行くことが多いので、⑧⑩の直後くらいにつけるかもしれません。
外枠でテンの速さのない馬たちは厳しく、強引に押してポジションを取るか、外を回される覚悟で内枠の後方集団の横につけるか、最後方で内ラチを取るかの3択になりそうです。
~スタート後-コーナーまで~
①ワールドリバイバルが前を引っ張っていき、ペースはそれなりに流れ縦長の隊列が想定されます。3000mの長丁場なので、一度隊列が決まってしまえば2周目の向こう正面までは大きな動きはなくそのまま流れることになりそうです。
~1周目直線コース~
~2周目向こう正面~
2周目向こう正面までは最初に決まった隊列のまま。ここまでのペース判断で、緩すぎると感じた場合はポジションを上げていく馬も出てくるタイミングです。阪神内回りコースは直線が短いため3コーナーから動いていくロングスパート戦になりやすいので、後方集団はこの辺りから外を回して捲るポジションを取りに行くことになります。
~3コーナー~
恐らく最もレースが動くタイミングが3コーナーからの攻防です。
直線コースが短いため4コーナーの出口ではある程度前に付けていないと物理的に届かなくなるので、外から捲りあいのような形に。仕掛けのタイミングが遅れると内側に閉じ込められ何もできずに終わってしまうため、各馬が早めに動きだし、結果4F近いロングスパート合戦になるでしょう。
想定隊列図のように動いた場合、前目の馬はかわす頭数が少ないので距離ロスは最小限ですが、後方からの馬はより大きく外に出さなければいけないため、大きな不利を被ることになります。
~4コーナーー直線コース~
前述の通り、直線の短い阪神内回りでは、直線コーナーを向いた段階で後ろすぎる馬は物理的に届かなくなります。インが荒れていたり、時計のかかる馬場であれば大外からの追い込みも届くかもしれませんが、基本的には中位~好位差しくらいのポジションを取れるよう立ち回れた馬が勝つ展開になるでしょう。
3.展開から狙いたい馬
①中団より前目から差しを狙える馬
②内の経済コースを通って脚を溜めれる馬
③緩やかなペースからロングスパート合戦へギアチェンジできる馬
4.予想印
◎オーソクレース
3.項の①~③に該当。ホープフルSの2着馬で、クラシック戦線での好走を期待された素質場でしたが、骨折により長期離脱。菊花賞にてクラシックレース初参戦となりました。前走のセントライト記念では、長期休み明けでまだまだ仕上がっていない中で3着と健闘。正直なところセントライト記念ではもっと大敗すると思っていたので、あそこまで走れたのは持ったる素質の高さ故かと。一戦叩いたここでは更なる上積みが見込めます。
長距離への適性は未知数であるものの、道中ゆったりとしたフォームで走れ、外から被せられてもムキになることがないので、向いているのではないかなと思います。ルメール騎手も、レース前の会見にて「リラックスして走れること」「瞬発力があること」をストロングポイントとして挙げており、舞台は合っているはずです。
大外枠ではありますが、そこそこのテンの速さで前目のベストポジションに付けれれば。
(長距離は騎手で買え)
〇ディヴァインラヴ
この馬も3.項①~③に該当。
直線を向いたとき絶好のポジションを取れそうで狙いたい一頭。
前走の木曽川特別が試金石で、ゆったりとリラックスした走りから、追いだしてから抜群の反応を見せています。前の内目で溜めれれば、短い直線でも爆発してくれそう。
牝馬ながら、追加登録料を払ってまで菊花賞に乗り込んできたのは陣営の自信の表れと取ります。
(長距離は騎手で買え)
▲レッドジェネシス
①、②に該当。
前走の神戸新聞杯では、不良馬場の中「水かきが付いている」と言われるバゴ産駒のステラヴェローチェ相手に詰め寄ったのは見事な内容でした。そのステラヴェローチェは追切の内容が良くなく反動が心配される中、レッドジェネシスは初のウッドチップコース追いきりでしっかり負荷をかけれており、状態の良さを感じさせます。
行き脚の付くタイプではないですが、出たなりでも中団前目くらいのポジションには付けれそう。
仕掛けのタイミングが遅れると内に閉じ込められそうですが、早めに仕掛けていく川田騎手であれば心配はなさそうです。
△グラティアス
①、②に該当。切れる脚はないので、短い直線のこのコースは歓迎。
皐月賞は大外を回され大幅ロス、ダービーは不向きな長い直線コース、前走セントライト記念は休み明け+先行勢にきつい流れと、力は十分に発揮できておらず、まだ見限れない存在です。
一度叩いたここでなら。
☆アサマノイタズラ
前走セントライト記念では後方待機策がハマり見事勝ち切り。一見フロックにも見えますが、手応え抜群で抜け出したソーヴァリアントを捉え切っての1着は十分評価できる内容で、ここでもノーマークにはできない存在です。
道中無理にペースを上げることなくゆったりと自分のペースで走れる馬で、瞬発力も前走で見せた通り。
ただ、前走と違いそこそこの人気に支持されている今回、前走と同じ乗り方が出来るかは疑問もあり、ここでは抑え評価とします。
☆セファーラジエル
折り合いに不安はあるものの、能力には魅力を感じる一頭です。前走がいい意味で無茶苦茶な競馬で、出遅れ最後方からポジションを押し上げ、3コーナーからまくって行き、失速することなく完勝しました。(マカオンドールに0.6差)
本来中京芝コースはコーナーでのまくりはご法度で、仕掛けた馬は大体直線で伸びきれず垂れてしまいまうので、持ったる能力の高さで押し切れたレースだったと思います。
ロングスパート戦になりそうな今回期待できそうな一頭です。
長距離戦において折り合い面に課題があるのは割引材料なので、出遅れず掛からず運べれば...という条件付きではありますが、この人気であれば狙っていきたいです。
(以下余談)
その他人気馬について。
⑭ステラヴェローチェ
正直ここはめちゃめちゃ悩みました。引っかかるのは前走不良馬場で激走した神戸新聞杯と、今回の最終追い切り。ラスト1Fで失速してヴェローチェオロ(12人気)に遅れています。
普段の追い切りはしまいまでちゃんと動くタイプですので、前走の神戸新聞杯グチャグチャの不良馬場で頑張りすぎた反動が出ていると感じました。
また、展開予想で触れた通り外枠のテンが遅い馬は取りたいポジションが取れず脚を使うかポジションを諦めるかの択になってしまうのも割引材料。
持ったるポテンシャルは今回の出走馬の中で随一だと思っていますが、せめて前走が良馬場or1桁馬番のどちらかは欲しかったな...という印象で、1人気のここでは泣く泣く無印としました。
③タイトルホルダー
前走の「着順」に関しては、包まれて出すスペースが全くなかったということで度外視しています。ただ、外からワールドリバイバル、ルペルカーリアと次々被せられた際に釣られてペースアップしてしまう面があり、前向きな性格は3000mの長丁場ではマイナスに働いてしまいそうです。
道中はマイペースで走り、ラスト4Fでペースアップするギアチェンジが求められる今回のレースに対し、この馬はワンペースで押し切る先行タイプ。内枠を引けた恩恵は有りそうですが、ここでは3000m押し切るのは厳しいと見ています。
阪神なら大阪杯あたりで再度狙いたい一頭です。
5.終わりに
正直なところかなり混戦模様で難しいレースなので、どの馬が勝ってもおかしくないレース。泣いても笑っても最後のクラシック三冠レース、楽しみに見守りましょう。
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