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いつか「新しい映画様式」が、「当たり前の映画様式」になる時。
連休初日。久しぶりに映画館に足を運びました。何を観てきたかというと…
ドラえもんです…!
コロナで上映が延期になっていた新作は、
映画ドラえもんシリーズ通算第40作目。
冬に観た別の映画の予告編で、次の題材は息子の大好きな恐竜と知り、タイに行く前に観られたらいいねぇなんて話してたのでした。
映画は、というと。よかった。
とてもよかった。親子で泣きました。
「オレも、泣いたわ。◯◯で」
「そこー⁉︎お母さんはねぇ…」なんて、
息子との感想話も楽しく。
そして、やっぱり久しぶりの映画館も嬉しくて。
大きなスクリーンで、体感する美しい映像と音。
小さい頃から、映画館はなんだか特別で、ワクワクする場所で、大好きでした。
いつもと違うのは、コロナ後の新しい様式に
館内仕様やマナーもリニューアルされたこと。
座席はひとつおきに配され、ゆったりと鑑賞。
おかげで、いつも大行列、満員のロビーやシアター内も混雑ゼロ。適正な人数に保たれることによって、イライラを感じることなく映画の世界にそのままダイブ。これは新しい価値だなと思いました。
▲子供とも座席はひとつおき。荷物も置けて◯
周りの子供たちも、特段不安がることなく鑑賞していました。肘おきも気兼ねなく。
ただし、息子のキャラメルポップコーンが遠い…。
シアター内の換気や消毒、検温対応なども
徹底され、安心感もありました。
▲消毒済みのキッズシート。
▲ドラえもんが教えてくれる「新しい映画様式」
ふと、思ったのが、こういった感染症対策分は、きちんと価格に反映されてもいいのに、ということ。その分を、私たちは安心・安全や、それによって生まれた新しい価値(今回でいうと混雑がない環境で、ゆったりと映画を楽しむ時間、空間)として受け取るわけです。
喚起対策や動線確保のためのハード整備、
消毒、検温対応にかかる人件費(教育も含む)や諸経費などなど…、それ以外にも施設側では様々な対応をしていて、それだけ投資をしている。
そう、これらはタダではないんですね。
もちろん、これは映画館に限らず、美術館、博物館、観光施設、小売店、飲食店やホテル・旅館など、あげればキリがないけれど、あらゆる業態でも言えること。
きっと、これら「新しい様式」も、いつしか
「当たり前の様式」へと移行していくだろうけれど、そうなった時は、価格に反映させることは、きっと難しくなるのだろうなとも感じました。
なんせ、それはその時には「やってて当たり前」になっているから。
安売りは、負スパイラルのはじまり。
そんなことをふと思った、連休でした。