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深呼吸だけ、あればいい。(神奈川県 箱根仙石原温泉編)
夏休み、旅してますか?
私はいつものごとく旅館・ホテルをめぐる旅。
今年6泊目の旅は、箱根仙石原にある「NEST INN HAKONE 俵石閣」へ。
※2019年4月から名称が
NEST INN HAKONE 俵石閣 から
箱根リトリート före(fore、フォーレ)
に変更となりました。
ここは私がずっと来たいと恋い焦がれていた宿のひとつです。
宿の紹介に『まるで、そこに“巣まう”=“Nest”ような「感覚と時間」をご提供いたします』とあります。
私は、宿泊という行為を「衣食住」いわゆるライフスタイルと密接に関わっているものと考えていて、このコンセプトにぐっときました。
射し込む西陽をぼんやり眺めながら、静かに夜の訪れを待つ。温かな料理を家族で囲みながらいただく。柔らかな湯に身を委ね体を温めたら、真っさらなシーツに身を沈め眠りにつく。
朝の訪れとともに小鳥のさえずりを聞きながら深呼吸する。そしてまた、あたたかで幸せな食卓を囲む。
確かにここは『泊まる』とか『滞在する』とかの言葉ではなく、『巣まう』という言葉がとても似合う。でも日常より少し豊かな時間と空気が『あ、旅で来ていたんだ』と思いださせる。とても居心地のいい場所でした。
まず、最初に私たちを迎えてくれたのは
『FREE BIRD cafe&bar』と名付けられたレセプション。ビジター利用可能なカフェになっていて、宿泊者は淹れたてのコーヒーやソフトドリンクを無料でいただくことができます。
▲ルームキーは2つ。これが結構嬉しい。
レセプションで一服した後、お部屋へ。
ここは宿泊棟が複数に分かれていて、全て独立しています。なので、人によっては雨の日は少し移動が気になるかも知れません。でも、それもまた楽しみになるような、そんな設え。
▲ちゃんと各棟に傘が。
今回、私たちはレセプションと同じ建物であるC棟へ。
気になるお部屋はこんな感じ。
▲好きな音楽をお部屋で。Bluetoothで音楽聴けるのは嬉しい。
▲レセプションでオーダーすると挽いた豆を提供してくれる。お部屋でドリップコーヒーがいただけます。でも、少し残念だったのが豆が挽き過ぎて濃く出てしまうこと…。もうちょっと粗めに挽いた方がお部屋のドリッパーには合いますよ、とスタッフに伝える。せっかくのサービス、勿体ない。
入った瞬間、緑が目に飛び込んできました。
必要最低限のものだけが配されたとてもシンプルで快適なお部屋。
気持ちいい、思わずぐぅっと身体を伸ばす。
西陽が射す時間帯はどんな雰囲気だろう。
夜は?いろんな想像が湧いてきます。
お部屋をひとしきり見たあとは、敷地内を散策。宿泊者専用のフリーラウンジ『FREE BIRD』へ。
開放的なテラスがとっても気持ちいい。
夜はここで焚き火をするとのこと。
時間とともに色んな過ごし方が出来るのが嬉しい。
気になるラウンジ内はこんな感じ。
緩やかなアンビエント音楽。
たくさんのレコード。心くすぐる書籍たち。
天体望遠鏡と星座早見盤。滞在中はスナックやソフトドリンクがフリーでいただけます。
夜はbar営業をしていて、アルコールと気の利いたおつまみが(有料)。
読書をしたり、ボードゲームを楽しんだり、思い思いに過ごすことができる心地よい空間。
その後はお目当ての温泉へ。
森の奥へと続く、細く長いウッドデッキのその先に、湯屋「BIRD BATH」があります。
温泉が大好きな息子。
うきうきスキップしながらアテンドしてくれました。
▲お風呂の写真はホームページから引用。
大湧谷から直接引かれた貴重な源泉。
ほぉわほぉわと湯の華が漂う柔らかなお湯。
ほんのり白濁したお湯はまるで化粧水のよう。
湯上りは肌もしっとり、身体も芯からぽかぽかと温まります。
大浴場は温泉、露天風呂は真水の仕様。
湯あたりが気になる人は交互に入られるといいかもしれません。
緑に囲まれて、鳥のさえずりを聴きながら、お湯に揺蕩う。至福の時です。
そしてそして、お待ちかねの夕食。
お食事はレセプション棟の向かいに位置する
「WOOD SIDE RESTAURANT」で。
この日は、比較的ファミリーでいらしているお客様が多かったので、私たちもリラックスして食事ができました。やっぱり子連れだと何かと気を遣うものです。
こちらのレストランでは、駿河エリアの旬の食材をふんだんに使った目にも鮮やかなお料理がいただけます。ほんの一部をご紹介。
▲ キッチン内に併設されているパン工房で毎朝焼かれる天然酵母のパン。美味しすぎ…。バビロンバード・ベーカリー(BABYLON BIRD BAKERY)は、鎌倉のパン好きに愛され続けてきた伝説的なベーカリー「パラダイス・アレイ(Paradise Alley Bread & Co)」とのコラボ。
思い出すだけで、香り、味、食感が蘇ってくるよう…。
ちなみにこのワイングラスはイタリア製のもの。形がユニークだったのでスタッフに訊ねると、鼻の高い欧米人から鼻の低いアジア人まで多様な方が使いやすいユニバーサルデザインのワイングラスなのだそう。おもしろい…!
デザインもさることながら、ガラスも程よい薄さでとても飲みやすくて気に入ってしまいました。
目にも舌にも美しく、爽やかな満腹感。
ホテル、レストランのスタッフは比較的若い方が多く皆テキパキと気持ちよく仕事をしています。ワインや食材に対する知識もしっかり。
スマートかつ爽やな接客が印象的でした。
季節ごとの楽しみ、地元の魅力。
自然と会話も弾みます。
ほろ酔い、いい気分でレストランを後にします。朝食も楽しみ。
その後、レセプション棟で一服して、再びフリーラウンジ「FREE BIRD」へ。
焚き火と満天の星空を満喫しに向かいます。
すっかり夜の帳が下りたテラスには、赤々と燃えさかる焚き火。食事を終えた家族連れのお客様が少しずつ集まってきます。
焚き火とともにテラスでは、マシュマロのサービス。ほかのお客様と一緒に火を囲みます。
▲ マシュマロが、まるでマリンバのマレットみたい…!
スタッフが焼いてくれたとろっとろの焼マシュマロの美味しいことといったら…!
遠赤で焼くのがポイントとか。
その後は星空鑑賞。
昼間、ラウンジで見た望遠鏡の出番です。
ここでもお兄さん(スタッフ)大活躍。
子供達に囲まれて大人気です。息子も興味津々。
家族でもカップルでも、ひとりでも。
ここにはそれぞれの楽しみ方、寛ぎ方がたくさんあります。
さて、朝イチお風呂と美味しい朝食を楽しみに、ゆっくり休むことにします。
翌朝、お風呂でさっぱりしてから朝食。
やっぱり裏切らない美味しさ。
そして種類の多さ。
野菜も豊富でフレッシュ。
個人的にドレッシングだけでなく、サラダやパン用のオリーブオイルとお塩があるのがとても嬉しい。しかも、ここはフルーツオイルにハーブオイルと種類も豊富。かけやすいボトルタイプもいいなと思いました。
朝からついつい食べすぎてしまいました。
今回は一泊だけのショートトリップ。
思い思いに過ごせる空間や仕掛けがとても心地良い宿でした。いろんなところに泊まってみると、いいお宿の共通点が見えてきます。
それについては、また今度触れてみたいと思います。
**\ 今回、泊まった宿はこちら / **
2019年4月から名称が
NEST INN HAKONE 俵石閣 から
箱根リトリート före(fore、フォーレ)
に変更となりました。
〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
予約専用 0460-83-9090
https://www.hakone-retreat.com/hotel/