魂をデザインして、天命に向かう。
自分の天命は、何なのか。いつも考えていた。
仕事を通じて、家族を通じて、自分の生き方を通じて、あらゆる場面で。
でも、それは、朧月みたいにぼんやりは見えるけれど、その姿は見えなかった。同じように、そこに向かう自分も何者なのか、何ができるのか、どう進むのかも、いまいち分からないでいた。
私は、いつもこんなふうにイメージしながら、それぞれを探していた。
◉天命=天から与えられた、自分のミッション
◉運命=天命に向かうためのシナリオ、命の運び方
◉使命=天命に向かうための方法・手段、命の使い方
◉宿命=ありのままの自分、与えられた能力や特技、強み
でも、この春に2つのある機会を通じて、それぞれがくっきりと見えた。
天命だけでなく、そこへの向かっていくための自分の能力や強み、シナリオ、そして手段も、全部。これまで、どれも点のような点線のような、頼りなげなものだったのが、一気にぎゅっと太い線で、繋がり結ばれた。
その時、見えたのは人生の設計図。人生って何だか壮大なプロジェクトマネジメントみたいだ、と思った。
自分の宿命(=ありのままの自分)を知る
ほんのつい昨日のこと。自分が「HSS型HSP」であることを知った。
もしかしたら、後天的なものもあるかも知れないけれど、どうやらそれは、生まれ持った気質らしいので、まさに宿命なのだと思う。
宿命=私に与えられた能力や特技、強みを「HSS型HSP」の特性から紐解いてみた。
探求心、一を知り十を想像する、高感受性、
感情移入、第六感、ひらめき・直感、
垣根が無い、チャレンジ精神、冒険精神、
好奇心、交渉・調整力、本質を見抜く、目利き
「HSS型HSP」の詳しい解説については、こちら。
そして、もうひとつ。
宿命を知るうえで忘れられない出来事。それは、魂のリーディングだ。
正直、この春先はコロナの関係で、かなり翻弄されていて、私は完全に自分を見失いかけていた。
そんな時に、「もし、よかったら、このタイミングだけど、どうだろうか?」と友人が声をかけてくれた。別の友人とふたりで、もともと手掛けていたリーディング&パーソナルオーダーアクセサリーの企画だった。導かれるようにお願いすることにした。今思えば、この時に声をかけられたのも、ちゃんと意味があったんだ、と思った。
▲もともと西荻窪で開催していた企画。
ZOOMで2時間。ひとりの友人にリーディングをしてもらう。その傍らで、もうひとりのアクセサリー作家の友人が、そのやりとりを聴き取りながら、石やヴィンテージパーツなどを、ひとつひとつ丁寧に選び、世界にひとつだけ、私の未来に向けた、私だけのアクセサリーを創り上げていく。
それは、まさに魂のデザイン。
そんな私の未来をイメージして、彼女は、こんな素敵なブローチ創ってくれた。
出来上がった後、こんな状況だったけれど、手渡ししたいからと、わざわざ私の手元まで届けに来てくれたことが、とても嬉しかった。
蓋を開けた瞬間、音が聴こえた、ような気がした。ガムラン、時折りツリーチャイム。
これは、今日の日を忘れないための、私が天命に向かう時の、お守りのような存在になっていくと思った。
一方、リーディングでは、こんなキーワードが出てきた。
鐘、巡礼、共鳴、余白、羽根
彼女曰く、私は「とてもピュアで明るいエネルギー。周りを緊張させない人柄」
色々なところを、訪ね歩いている。それは、ひとつひとつ丁寧に敬意を払いながら、巡礼をするように、その土地に根差すように、巡っていく。
そして、鐘を鳴らし、皆を導き伝える。周りはそれに共鳴する。
地域・土地を訪ね、鐘を鳴らし伝える。
やがて、それは共鳴する。
あぁ、やっぱり。私の天命はこれだったんだ。と、思った。自分が見ていた方向とぼんやりした朧月のようなそれは、間違っていなかったんだ、と。
この2つの機会で、「宿命」と同時に、「天命」もはっきりと見えた。奇しくも、今日は満月ではないか…!
天命、そこへ向かうシナリオと方法。
私は観光分野をフィールドに、仕事をしている。 元来、旅が好きだし、人との出会い、様々な地域の特色や文化に触れられるのが魅力だ。こんなふうに、好きなことと、宿命や天命が交わるのは、本当に幸せなことだと思う。
また、偶然にも私が生まれた9月27日は、1980年に世界観光機関(UNWTO)が、観光に関する国際DAYとして、「世界観光の日」として定めた日でもある。
まさに、私にとって観光に関わることは、宿命・天命なのだと思う。
もちろん、ただ単純に、旅や観光が好きというだけではない。観光のチカラは、計り知れない。そのことにすっかり魅了されているのだ。
それは、単に経済面でだけではなく、人々が動き互いに行き交うことで、相互理解の土壌ができ、平和へと繋がっていく。
「観光は平和産業である」という言葉があるが、平和の上に成り立っているというネガティブなことではなく、真には平和は観光によってもたらされる、という意味だと私は解釈している。
その意味において、私は、国際連合が、1967年を「国際観光年」と定める総会の決議の際、スローガンとして掲げた「観光は平和へのパスポート(Tourism, Passport of Peace)」という言葉が何よりも好きであり、とても大事にしている。
また、観光に携わっている人なら一度は聞いたことがあるかも知れない、「観光」という言葉の語源。
「観光」は、中国の古典の『易経(周易)』の一節からきていて、
「六四 観国之光 利用賓于王(国の光を観る もって王に賓たるに利し(よろし)」の「観国之光」から生まれた言葉。
よく、外でおはなしをする時は、このスライドから入る。観光って単に、キレイだー、美味しいー、気持ちいいー、の物見遊山ではなく、その土地、国の光を観る、ということなんですよ、と。
【昭和41年11月4日 国際連合第21回総会決議】
「(観光は)すべての人々およびすべての国の政府の賞賛と奨励に値する基本的,かつ,最も望ましい人間活動」であり,国際観光の側面では,重要な貿易外収入として国際収支の改善に寄与し,「発展途上の国々の経済成長の上にきわめて重要な貢献」をなすばかりでなく,「世界各国の人々の相互理解を推進し,種々の文明の豊かな遺産に対する知識を豊富にし,また異なる文明の固有の価値をより正しく感得させることによつて世界平和の達成」にも大きな役割を果たすものである。
そうして、見えた。私の天命・ミッション。
観光のチカラで、
旅をする人、そこに住む人、それを支える人、
日本、そして世界を、幸せに豊かにすること。
じつは、この言葉。もう何年も前からTwitterやFacebookのプロフィールに書いていたのだけれど、そこに向かう自分のことも、シナリオも手段も、明確に見えていなくて、その言葉が思い浮かんだものの、正直しっくりきていなかった。
でも、やっぱり向かう先は、ここでよかったんだと思えた。カチッと鍵がはまって、扉が開いた。
天命と宿命は、変えられないけど、運命と使命は、自分で変えられる。
むしろ、天命に向かって、時流や時機をよみながら、どんどん変化させていけばいい。道筋や手段は、無限大だ。
最後に。
スタート地点である「宿命」と、目指す先である「天命」が定まれば、シナリオである「運命」と、行き方・手段の「使命」は、見えたも同然。
政策立案をしている時と同じで、この設計段階が、一番愉しい。やりたいこと、道筋がどんどん泉のように湧いてくる。愉しくて、ワクワクする。
いま、コロナのおかげで在宅勤務をしているけれど、それも結果的に、タイへ行った後やその後の働き方、そして生活の具体的なイメージを掴むための、絶好の機会になった。またしても、コロナに感謝しなければ、いけない。
壮大な人生プロジェクトの設計図を描きながら、私は、その先も見つめている。こんな時だからこそ、置かれている環境も、立場も、全部取っ払って、フラットに考えてみるのもいいかもしれない。
だって、運命と使命は、自由なのだから。
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\ Special Thanks you! /
*魂リーディングをしてくれたひと。
※リーディングのほか、毎週木曜10:30〜は、オンラインヨガも開催中。
*素敵なアクセサリーを創ってくれたひと。
※アクセサリーは、オンラインでも購入可能。