積読とは、自分用の図書館作りだと思いはじめた話
この記事は 積読 Advent Calendar 2023 18日目の記事です。
積読に関するアドベントカレンダーに投稿することになるとは、数年前の自分であれば全く理解できなさそうだなーと思いながらこの記事を書き始めています。
そしてなぜ今では嬉々として(?)積読をするようになったのかをふりかえりつつ言語化してみたいと思います。
なぜ積んでいるのか真剣に考えてみた
「どうしてすぐに読みもしないのにそんなに本を買うんですか?」という至極真っ当な質問をしてくれる方がなぜか周囲にいないため、このアドカレをきっかけに自分に問うてみました。
結論としては、タイトル通り「自分用の図書館を作るため」というのが現時点では一番しっくりきています。
図書館はとても読みきれない数の本がある素敵な場所ですが、それゆえにお目当てだったり自分好みの一冊を見つけるのはなかなか大変です。
これが例えば、あらゆるジャンルにおいて自分にとって関連が強く、興味深い本ばかりが並んでいる図書館があったならば最高ですし、投資し続ける価値を感じます。
もちろん初めからそんなことを考えて積読をしてきたわけではないですが、今では「本を買う = すぐに読むため」とは思わず、自分用図書館のストックを追加するみたいな気持ちで非常にカジュアルかつ前向きかつ積極的に購入しては本棚に並べています。
なぜ積読をしているのか?という本編は以上です。
以下はおまけみたいなもので、この考えに至るまでの流れをダラっとふりかえっていきます。
積読し始めた頃
明確なきっかけは覚えていませんが、Amazonの履歴を見た感じ2年前くらいから明らかに読み切る意志を感じられないペースで本を購入しているようです。おそらく社内での輪読会の取り組みや、本好きな同僚達の影響だと思われます。
この頃は買った本が未読のまま積み上がっていくことに対して罪悪感みたいなものを感じていました(追加で注文したのに食べきれずにご飯を残してしまったみたいな気持ち)。
なるべく買った順に本を開いては1ページずつ読み進めて読破しようと努力しましたが、「読みたい」ではなく「読まなきゃ」みたいな気持ちになりあまりペースも上がりません。
積み続ける日々
そんな感じで地味にモヤモヤしていた頃、社内の屈強な積読リスト達の言葉を聞いて悩みは晴れました。
目次を見ただけでも読んだってことでいいじゃん
気になるところだけ目を通したらいいじゃん
後から読むことになるかもしれない本でも今買えばよくない?
表紙を見たからこの本はもう既読だね
うろ覚えですしさすがにそれは冗談でしょーという部分もありましたが、大真面目に自分の中では変化が起きるきっかけでした。
「本は1ページ目から読み始めて、順番に読み進めて最後まで目を通さないと読み切ったことにならない」という生真面目な考えを持っていたことに気がつき、以下のような考えに切り替わりました。
買ったからといって別にすぐに読まなくてもいい
気になる部分だけつまみ食いして本棚に戻してもいい
本を読了したか否かは別に重要ではない
こうしてめでたく思い込みから解放された自分は気になる本を見つけ次第何も考えずに買えるまでに成長しました!
積み続けた今
結果、2023年では60冊ほど購入していたようです。
一冊ずつ生真面目に読まないといけないと思っていた自分にしては、ずいぶんたくさん買ったなーという印象です(ちなみに1ページ目から最後のページまで目を通したものは20冊も無いと思います)。
今自分の本棚には過去に買って読んだ本に加えて、たくさんの積読本があります。
大好きなアジャイル・スクラムに関する本
昨年携わっていた人事関連の本
この世の真理みたいなものに突然興味を持って集めた仏教関連の本
絶対に自分では買わないであろう分野の本
etc…
いずれも読んでみたいなーと思う一冊ではあるのですが「今はまだそのときではない」みたいな気持ちで眺めています。
何か興味関心が生まれたり、調べごとが発生したりなど読書のモチベーションが湧いてから図書館に足を運ぶように、この積読本たちもまた自分にとって最適な読書タイミングが来ると思っているからです。
実際、仕事やプライベート内での変化に伴って自身が読みたいと思う本も変わります。そのときにいつでも自身にとって一読の価値がある本を手に取れる自分用図書館という環境は今のところ快適ですし、この図書館の蔵書をこれからも拡充していきたいと思います。
え?「じゃあ電子書籍にすればいいじゃん」ですって?
それについては、また次のアドベントカレンダーで!