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夫婦別姓に賛成する理由:アイデンティティと時代の流れ

夫婦別姓について、自分は絶対に賛成の立場である。その理由は非常にシンプルで、「自分の名前を守りたい」という強い思いがあるからだ。

自分の名前に誇りを持つ理由

自分の名前は珍しく、戦国時代の大名を思わせるような響きを持っている。年配の方々から「お殿様のような名前ですね」と言われることもあり、そこに深い誇りを感じている。この名前は、自分自身のアイデンティティそのものだと思っているのだ。

また、私の下の名前は苗字にピッタリ合うように響きは伯父が、漢字は字画占いに詳しい祖母が頭をひねって作ってくれた名前だ。苗字とセットだからこそ意味があるのだ。

結婚してこの大切な名前を相手の姓に変えることには、大きな抵抗を感じる。これまで付き合ってきた人たちも、自分の名前に対する思いを尊重し、理解を示してくれた。愛してくれる相手であれば、自分のアイデンティティを大切にしてくれるものだと信じている。

夫婦別姓に反対する人たちの多くは当事者意識がない

夫婦別姓に反対する人々を見ていると、多くの場合、当事者意識が欠けていると感じる。ネットやYouTubeでこの議論を見ていると、反対の立場をとっているのはほとんどが年配の男性、いわゆる「おじさんとお爺さん」たちだ。彼らは自分が名前を変える立場にないため、他人事として軽々しく反対しているように見える。または、自分の苗字を変えなくてもいいという特権以外は家族の中で存在価値がないため、頑なに譲らないといった姿勢なのか。ちなみにおばさんやおばあさんも反対してる人がいる。この人たちは自分たちが改姓したのに、若い人達だけズルい!という考え方が裏には潜んでいないだろうか?

一方で、若い世代、特に20代から30代の人たちは、夫婦別姓に賛成する意見が多い。自分の名前をアイデンティティと感じているからこそ、結婚しても名前を変えたくないという気持ちが強いのだ。

宗教が反対の背景にある

知らない人も多いと思うが、夫婦別姓に反対人の背景には、宗教的な理由も大きく関わっている。たとえば、檀家制度を守るために、仏教団体や宗教団体が反対しているケースが多い。檀家制度では、家制度を維持することで男系の宗教が受け継がれる仕組みが続くことが重要視される。たとえば、浄土真宗であれば、男系の家族が宗教を受け継ぐことで、その宗派が引き継がれていくのだ。

実は、戦後まもなく夫婦別姓の導入が議論されたが、宗教団体の強い反対によって実現しなかったという歴史もある。こうした反対は、宗教団体が自分たちの影響力や利益を守るために行っているものであり、決して日本の伝統や文化を守るためだけではない。

政治家と宗教の関係

さらに、政治家の中にも夫婦別姓に反対する人がいるが、その理由も必ずしも伝統や文化のためではないと考える。たとえば、保守的な政治家である高市早苗氏が夫婦別姓に反対している背景には、韓国の宗教団体である統一協会との関係が指摘されている。彼女の反対姿勢は、日本の伝統を守るというよりも、自分たちの利益や政治的な支持基盤を守るためだと感じざるを得ない。

時代の流れに逆らうのは無理がある

現代は「自由」を尊重する時代であり、戦後、日本は軍国主義的な価値観から脱却し、個人の自由を大切にする社会へと進んできた。その流れに逆らってまで夫婦別姓を認めないというのは、時代錯誤と言わざるを得ない。そう、「もう選んでしまった」後なのだ。

家制度に基づいた夫婦同姓の制度は、実は明治時代に富国強兵政策の一環として導入されたものであり、古来の日本の伝統とは異なる。もし日本が第二次世界大戦で勝利していたならば、現代のような自由な社会は存在していなかったかもしれないし、夫婦同姓を強要してもよかっただろう。しかし、現実は変わり、私たちは自由を尊重する社会に生きている。

結論:夫婦別姓は時代に合った選択肢である

夫婦別姓が導入されれば、多くの人がこの選択肢を利用するようになると確信している。家族の絆や伝統という曖昧な理由で反対するのではなく、今の時代にふさわしい自由な選択肢を尊重するべきであると考える。夫婦別姓の導入は、日本社会が個人の自由を尊重し、多様性を受け入れる社会へと進むために必要不可欠なステップである。

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