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隠滅すべきもの


人間って混乱すると何を考えるかわからないネ


ある晩、私はとてもお腹をすかせていた。
晩御飯をきちんと食べていたのに何故かその日は耐えられない程の空腹だった。

さて…どうしようか…?

冷蔵庫を開けてみる…ビール🍺しかない…。
冷凍庫を開けてみる…

!!!!!

餃子🥟が入っているではないか!!!
これは神が私に与えてくれた食べ物、食べ物、食べ物!!!
っと思い込んだ私は心でスキップをしながらレンジにゴー!
餃子🥟をチンした。
我が家のレンジはチンと言わず、チャラララララ〜と音楽が鳴るので、正確にはチャララ〜である。
餃子🥟をチャララ〜した!
まあ、なんと美味しそうな餃子🥟だろう!
こんな餃子🥟は見たことがない、いや食べた事もない!
うまうま!!っと美味しく最後まで頂いた。

そして食べ終わった私は我に返り気づく…
この餃子🥟…夫が「明日のおつまみにする〜✨」
って買ってきた物だった!

『え…これ明日なんていうのー!?』

やばい…かなりやばい…。
これは証拠湮滅せねばなるまい…。
どっちを隠滅するのが良いのか?
餃子?夫?
私はその時、相当混乱していた。

私はすぐさま歯磨きをし、餃子🥟を食べた皿を洗い、袋はゴミ箱の奥底の方へ入れた。
…あとは誤魔化すだけだ…。

次の日…

「ただいま〜ビール買ってきた♡餃子🥟食べるね!」

!!(⁠ʘ⁠ᗩ⁠ʘ⁠’⁠)

「あれ?餃子🥟は?」
「…………………餃子🥟?なんのこと?」
「え、だって昨日、餃子買ってきたけど…」
「ん??そんなの無かったよ?寝ぼけてたんじゃないの?」
「え?あれ?うーん、そうやったかなあ…」
そうそう、絶対そうだよ、とか言い続けたら
「おかしいなあ、寝ぼけてたんかなあ?」
と理解してくれた(∩´∀`)∩ワーイ

しかし…私はその後、この事についてずっと悩むことになった…。
心が傷んだ…。
いつか、いつか、話さねばなるまい…、そう思いながら生きてきた。

たかが餃子🥟、されど餃子🥟…。
嘘を付き続けるというのは本当に辛かった…。
ある日、夫に伝えた時は心が軽くなったものだ。

しかし、今は夫が楽しみにしていたドラマを録画し忘れていた事を秘密にしている。
このまま忘れていて欲しいものである。


ちなみに私が息子に楽しみにしていたチョコレート🍫一袋をまるまる食べられた時は

「絶対に末代まで祟ってやる…」

と本気で思っていた。


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