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由緒正しき…

本日は由緒正しき会員制社交倶楽部なるものの建物に於いてコンサートが行われた。

コンサート…元宝塚のコンサートや藤井某なる人のコンサートには行ったことはある。
クラシックも数回行った。(コロナのため何度か中止になったが…)
しかし…今回はチャリティコンサートと謳われていたため、肩の力を抜いて、気を抜いて、更に手を抜いて、私と夫はルンルンランランとTシャツとジーンズを着ていった。靴はスポーツ系の靴。
夫はいつもの如くクロミのステテコズボンである。

↑夫愛用クロミのステテコズボン🐰

宝塚なら許されるTシャツとジーンズも(ステテコズボンはどうかと思うが…。)
建物をみた時に、

コマル、ピ~ンチ

「ヤヴァーイ…最高にヤヴァーイ!!私達ヤヴァーイ人に見えーる!!!入口に入った瞬間につまみ出さレール!!!」

本気で思った。
めちゃくちゃ混乱した。
入るの?入れるの?つーか入っていいの?入れてくれるの?

場所はチラシに書かれており、そんなすごい建物だとは知らされていなかった。
地図がわかりやすぎたためビルのチェック等していなかったのだ。
会員制?社交倶楽部?聞いてへーん!

しかし夫は強者だ。
そんな事は気にせずにヅカヅカと普通に入っていった。
私は「待って!これ入っていいの?」
とか言ってしまったぐらいだった。
いや、招待されているのだ。入ってよいのだ。だが私は混乱して入っていいのかわからなくなっていた。
夫は「え?だってここが会場やろ?」と言う。
私はこわごわ入った…だって怖い!!

入口の受付ではそわそわして不審者ぽくなってしまったが、コンサートに来たアピールをよくわからないがそれっぽくしておいた。
(声に出して「◯◯さんのコンサートの会場は何階かなあ?」とかである。)

エレベーターには私達以外の数人が乗り込んできた。何やら上品で格好がスーツスタイルだったので、
(どうか、この人たちは同じ階で降りませんように…)
と祈った、あの一瞬のエレベーターで祈りまくった!
しかし私の祈りは届かず、スーツスタイルの人達は私達と同じ階で降りた…。

会場のある階に着くと夫が突如「あ、トイレ行ってくる」等と言い出した。
何故!ここで!トイレに行こうと思えるのか!?
トイレすら入っていいのかわからん!私は恐ろしいわっ!!
ちょっ!待って!うちを1人にしないで!!
と心で叫んだ。目はそれを訴えて眼力ビームを飛ばしていたかもしれない。
私はしばらくソワソワしながら待っていた。
そういう時に限って、夫のトイレは長い。クッソ本当に長い…。
一人で待ってるのは不安だった。
このまま走って逃げたかった。

無事にトイレから戻ったステテコズボンの夫と私は席に座りコンサートが始まりホッと一安心…と思ったが、周りの服装を見るとブレザー…正装?ドレス?待って、ドレスぅ!?!?ドレスの人いるぅ!!!!!

フギャア…ヤヴァーーーーイ!!!

コンサートは粛々と行われた。
素敵な歌声、海外の楽器と海外の言葉で歌われる歌。
しかし私はTシャツが気になった。
ジーンズが気になった。
靴下は埴輪の靴下を履いていた。
せめて黒にすれば良かった…。
そして隣のスーツのおっさんおじさまがたまにボソボソ歌う声も聴こえてきたのも気になった。

最後には日本民謡の「ふるさと」を皆で合唱した。
…いや、皆ではない…私はメロディしか知らずに歌詞は知らないので歌っていない。
最後のフレーズの「ふーるーさーとー」だけ歌った。
大丈夫、きっとバレてない…。

なんか普通に「◯◯さんのコンサート行ってきました〜素敵でした〜テヘ〜」っと書く予定だったのに…ものごっつい所に行ってしまい、いま私はものごっつい混乱している…!

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