警察官が感じる慣れの恐ろしさ
おはようございます🚨
今日は「警察官が感じる慣れの恐ろしさ」について話します。
これから警察官を目指す人にはぜひ、知っておいて欲しい話です。
人は何度も同じことを経験すると、その物事に慣れてきます。
これは、仕事を覚える上でまず「数をこなすことが重要」といわれたり、勉強でも同じような問題を繰り返し解いて体で覚えたりするのでわかりやすいかと思います。
もちろん、慣れるということは「コツをつかむ」とか、「他の物事に取り組む余裕ができる」とい
うメリットがあります。
難しかったことを楽々できるようになったり、かける時間が短くなると嬉しいですよね。
しかし、これによるデメリットも当然あります。
警察官は、人が嫌がることをやったり、辛く苦しいことに遭遇することがたくさんあります。
交通違反の取り締まりは、事故を減らすためにとても大切な取り組みですが、違反者からは嫌われたり、クレームをつけられることが多いです。
事件の現場では、怪我をしている被害者の対応をしたり、時には意識の無い人に対して心配蘇生法を行ったりすることもあります。
とくに変死現場(人が亡くなっている事案)だと、汚く汚れた現場で作業をしたり、悲しみに暮れている遺族の対応にあたることもあります。
これらのことに慣れてしまうと、警察官は一体どうなってしまうでしょうか。
「この違反者も文句を言ってくるだろう」と、上から目線な話し口調になったり、ケンカ腰で言い返したりするようになるかもしれません。
被害者から話を聞くのに、よくある話だからといってまともに聞こうとしないかもしれません。
変死現場では、ご遺族の前で笑い話をしてしまうかもしれません。(ご遺族の前では笑わないこと。鉄則です。)
このように、警察官が何度も同じような場面、現場を経験することで、大変な現場にも慣れてくるとともに、失ってはいけない礼儀や、誠実さを忘れてしまうことがあります。
これはもちろん、一人ひとりの警察官が気をつけなければなりません。
慣れとは本当に恐ろしいもので、他人がやっていることに対しては簡単に気がつくことができるのに、自分がいざその当事者となると、気づかずにやってしまうことが多いという点です。
警察官はどんな現場も潜り抜けた、いわば「現場のプロ」にならなければいけません。
しかし、その場その場で対応する人たちに対しては、「一度きりの経験」だったり、「初めて警察官と向き合う」ということが多いことを忘れないことが大切です。
「社会人で大切なことはすべてディズニーランドで教わった」という本の著者である香取貴信さんは、ディズニーランドで働いていた時の朝礼でいつも言っていた言葉があると言っていました。
「毎日が初演」
「アイコンタクトより、ハートコンタクト」
「いつも心にほほ笑みを」
これは警察官も忘れず、大切にして欲しい考え方だと思いました。
皆さんも慣れたことでいい加減にやっていることがないか、日常生活で振り返ってみてくださいね。