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インフルエンサー→音楽アーティストの教科書

目次
はじめに(手がけてきたインフルエンサー→音楽アーティストの紹介)
なぜ音楽アーティストなのか?
インフルエンサー→音楽アーティストの良い点
①イベンターに主催イベントに呼んでもらえるようになる
②音楽レーベルのバックアップが得られる
③メディアから声がかかりやすくなる
インフルエンサー→音楽アーティストの道にある落とし穴について
①インフルエンサーとしての意識を忘れないこと。
②音楽で人気になったアーティストとの違いがある
インフルエンサー→音楽アーティストの運営においての考察
①メジャーデビューすることの良い点/悪い点
②CDを売ることについて
終わりに(どんな世の中になっていってほしいか)
はじめに

5年前に僕はツイッターで人気の子たちを集めて、アパレル会社WEGOでPRの仕事をしていました。PRといってもいわゆるツイッターで人気の子たちにお金を渡して商品情報をつぶやいてもらうとかではなく、WEGOを舞台としてツイッターでの人気を使い一人のタレントとして育てていく、そんなお仕事でした。

当時、僕が今でいうインフルエンサーの子たちと接してて思ったのが、彼ら彼女らには芸能界でやっていくための、いわゆる“芸”というものがなかった。SNSで人気の子たちは、それが狙ったものというより偶発的に生まれることが多かったのと、次から次へと若手が生まれてくるサイクルの速さから人気が廃れるのが速かった。

そんな業界で生き残っていくために僕が考えたのが、インフルエンサーに芸をつけさせることでした。

以前このnoteでもインタビューした、インフルエンサーから仮面ライダーにまでなった藤田富も当時の状況をこう話していた。

「はっきり覚えてるのが関西コレクションに呼んでいただいて、そのステージの上で歩いているときに、何も中身がない自分がいて、それでもキャーって声援を浴びて、そんな自分がなんだか恥ずかしくなりました。それでなんか芸を身につけたいって思うようになり、役者の道へって感じですね。」(藤田富インタビューより)

僕自身も、藤田富やこんどうようぢ、大倉士門がSNSから人気に火がついて関西コレクションという京セラドームでのランウェイを歩いている様を一番近くで見ていた。華々しく歓声を浴びてランウェイを歩く3人を見ながら、内心「ここまでがおそらく限界だろう」って思ってた。

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