"純喫茶"で心を落ち着ける【福岡県久留米市のカフェ | coffee house アムール】
久しぶりに"純喫茶"と呼ばれるであろう場所へ行った。
福岡県久留米市にお店を構える『coffee house アムール』。少し前に見かけて存在は知っていたが、今回初来店のお店。
お昼時に近くを通りかかったため、入ってみることにした。
ドアを開けるとカランコロンと懐かしいドアチャイムの音が鳴り響く。
「いらっしゃいませ」と出迎えてくれるのは、60〜70代の女性の方。お店は彼女1人でされているようだった。
入るとすぐに”いかにも純喫茶”なダークブラウンのカウンターが目に入る。
少し奥に行くとテーブル席もいくつかあり、こちらもインテリアが思い描いた以上に昭和レトロな様相だった。
メニューは、コーヒー系統の飲み物(ブレンド、アメリカン、イタリアン、モカ、とコーヒーひとつでも色々選べた)を中心に、食事もミートソースパスタやピザトーストなど、喫茶店らしいラインナップだった。
私はお昼時だったこともあり、店主(?)の女性の方におすすめをお聞きして、ナポリタンのパスタセットを注文した。
最初食べ始めた時は「味が薄いかも」と感じたが、食べ進めるにつれてどこか懐かしく、癖になる味が口の中に漂ってゆく。
パスタ店でたまにある、「一口目に感動したものの、食べ終わる頃には胸焼けしている」の真逆をゆく現象だった。少し食べると最初の物足りなさは次第になくなり、最後の一口まで味に飽きることなく美味しく食べられた。ほどよい満腹感と満足感。
外食だけどいい意味で外食らしくない、それこそ”純喫茶の懐かしい味”だった。
食後のコーヒーも、ブラックでも飲みやすい濃さで美味しかった。
コーヒーカップも上品で可愛くて好き。
お客さんは、常連さんと思しき方が一名カウンター席に座って店主の方とたまにお話ししている程度。私が出る直前にまた一名来店した。
人の出入りはあるけれど、そんなに頻繁というわけでもない。
BGMやラジオなんかも流れておらず非常に静かで、たまに人の話し声がする程度。通りからも一本脇道へ入っているため、車の騒音なんかもない。
街中の喧騒に疲れた時に、自然に心が休まる場所。
またひとつ、新しい出会いが得られて満足した私だった。