【2.4点/5点】天晴れ!原宿(達成率122%)
※本事例評価はあくまで個人の感想です
2つ目の事例評価は、PUPUPU81と達成金額が近しい事例から選びました。
地下アイドル界隈でかなり名の知れた「天晴れ!原宿」。デビューから3年弱の2019年5月1日にはメジャーデビューも決定!うらやましい・・・今勢いのあるグループです。
今回、天晴れ!原宿のクラファンテーマは「本拠地『原宿ジャック』に挑戦(広告ジャック)」です。
結果サマリー
【簡単総評】
Twitterフォロワー数的にPUPUPU81よりファン数がはるかに多いので、特にリターンとストレッチゴールを中心に企画のブラッシュアップをすると、より支援を獲得することができるようになるかもしれません(PUPUPU81は1,329フォロワー)。
【ジャンル/Twitterフォロワー数】
アイドル/9,949フォロワー※2019年1月16日現在
【開催日数】
32日(2018年5月14日〜6月14日)
【支援金額/達成率/パトロン数】
2,453,533円/122%/104人
【評価】
総合評価:2.4/5
A.タイトル・・・・・3/5
B.ストーリー・・・・3/5
C.リターン・・・・・2/5
D.デザイン・・・・・2/5
E.ホスピタリティ・・2/5
良い点
A.タイトル
「原宿ジャック」が何かはだいたい想像がつくし、それをやりたいというのは伝わる。
B.ストーリー
勝負の年にもっと自分たちを知ってもらいたい
↓
なので自分たちの本拠地である原宿をジャックしたい
↓
竹の子(ファン)のみんなでこの原宿ジャックを応援して
というストーリーはシンプルで伝わりやすい。メンバーの言葉も入っていて熱量も感じる。
C.リターン
「ファンが欲しくなるもの」「限定感」は入っている。
残念な点
A.タイトル
表現として「念願の!」感が弱い。今回のテーマは「ついに」ということなので、そこをもっと出せたらより引きのあるタイトルになりそう。
B.ストーリー
・テーマである「原宿ジャック」がどんなものか、そのスケール感などが知らない人には伝わりづらい。画像を入れるなどの工夫があるとベター。
・「資金の使い道」はストレッチゴール(竹下通りBGM)を導入しているものの、「傾斜感(次なる目標感)」が弱い。
・「リターン」は、ここにリターンメニューをわかりやすくまとめてあげた方が竹の子の中に一連のストーリーとして腹落ちしやすいと思われる。
・文中にある「メンバー」は「最後に」のところに入れて、メンバー自身の言葉を際立たせることでより「お願い感」が出そう。また、アイドルのクラファンは基本的に既存ファンがパトロンになるため、メンバーに関する説明はそこまで重要ではない。
C.リターン
・1つに詰め込み過ぎ。そのためラインナップが少なくなっており、「選べる楽しさ」に欠け、パトロン数も少なく見えてしまっている。
・また、最低料金で6,000円(次が10,000円)と高額で手が出しづらく、参加ハードルが高くなっている可能性がある。
・今回、テーマに直接的に関わることのできるリターンが無い。「購入=直接的に原宿ジャックに貢献」といったリターンを作れると「ファンの『参加してる感』」がより出せて盛り上がりそう。
D.デザイン
画像が少なく、画像で企画に対するワクワクを出せていない可能性がある。また、リターンにも画像があると良い。各メンバーのリターンメニューが多いため、メンバー毎の画像があるとベター。
E.ホスピタリティ
活動報告がクラファン終了後の1回だけなのがもったいない。Twitterでの告知は、開催期間中のクラファンに関するツイートが11回、関する動画配信(ツイキャス)が3回と物足りなさがある。状況は時系列でこまめに伝えることで、支援してくれる竹の子(ファン)がより熱量を持ってくれると思われる。
改善提案
このプロジェクトも「もったいない」です。
グループのパワーからすると、企画内容次第で確実に目標達成ができたと思われます。また、約245万円獲得ですが、手元に入るのは手数料を差し引いた約204万円で、今回実施する竹下口の広告ジャック(180万円) + 竹下通りBGM(35万円)が定価だと赤字です。さらにリターンの原価、送料もかかってきます。
原宿をベースにしたグループが「原宿ジャック」をテーマにするのはストーリーとして腹落ちしやすいので、「原宿ジャック」によりフォーカスして企画を設計すればさらに盛り上がったのではないかと思います。例えばストレッチゴールでジャックする媒体(原宿駅参道口、竹下通りジャックなど)を増やして、「原宿をもっと『天晴れ!原宿』色で染めたい」と竹の子(ファン)に思ってもらうようにする。ジャックするポスター等にファンが関われる余白を作る(名前が入るなど)。などです。
そうすると、ファンがこのクラファンを「一ヶ月のイベント」としてより楽しみやすくなるのではと思います。
リターンは改善余地が大きいです。数万円をポンと購入してくれるファンはそれほど多くないと思われるため、アイテムを分散させて種類を増やしたり、手の届きやすい料金のメニューを作ることをオススメします。
高額リターンがこれだけ売れていることからも熱いファンに支えられているようなので、工夫次第で支援はもっと獲得することができそうです。
そのためのポイントとしては事前のマーケティング。竹の子が何を喜び、どの層が何を購入してくれ、どういったストレッチゴール(カンフル剤)を設定したら、「一ヶ月のイベント」として楽しんでもらえるか・・・このあたりを整えるだけで、ファンと共により高みを目指すことができ、超WinWinな企画になるのではないでしょうか。
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