子供は放っておく主義です。
子供と大人の差の1つは、物事の意思決定の芯が自分にあるかだと思っています。
子供はとにかく好奇心旺盛で何でもやりますが、自分の芯がないので他者に流されやすい。
昔は私も子供相手にアレコレ口を出していましたが、今では一線さえ超えなければ基本的には放任です。
昔、知り合いの手伝いで中学生の野球教室の送迎バスの運転手をやっていた事がある。
中学1年~2年生。
1番うるさいし、1番言うことを聞かない。
それでいて本人達には「大人のように見てほしい」という色気が付いてくる時期なので、子供扱いすぎてもへそを曲げるとにかく面倒くさい時期。
その時は送迎バスが足りていなかったので、8人乗りの自家用車を使っていた。
野球なので外でやりますから、練習後には当然、砂まみれの子供たちが乗ってくる。
監督から「砂で汚すなよ」と注意されても効くわけもなく、車内は毎回砂まみれ。
土足で座席に足をかけるから砂まみれ
背もたれの裏に足をかけるから砂まみれ
最悪である。
ある時、座席をスライドさせよとしても動かず、色々と調べてみたらレールに砂が詰まっていた時には頭を抱えた。
清掃とクリーニング代は請求するべきなのだろうかと何度も考えた。
これが高校生くらいなら「そろそろ大人になる事を考えろよ」といえば大体は言うことを聞くのだが、相手は中学生。
言うだけ無駄である。
言うことを聞かせる方法なんていくらでもあるのだが、正直私は彼らに何の感情も抱かなかったので教育をする気もなかった。
それこそブロッコリーを運搬している時と同じ感情で中学生を送迎していたと思う。
ギャーギャーとうるさいブロッコリーだが。
それこそ、今の時代は指導者・教育者と子供が『仲良くする』という風潮である。
良いことをしても褒められず、悪いことをしたら騒がれる時代への配慮だろう。
その野球チームは別に強いわけでもなく、スポーツをエンジョイするチームだったのでお察しである。
強いチームには相応の上下関係と規律があるのだから。
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