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チームではたらく #2

個人でのパフォーマンスを試されるとき,大学に入るまでだと「入試」が最も大きな関門かと思いますが,パフォーマンスの改善に必要なのは「弱点を克服する」ことです。個人 + 持ち込み資料なし + 減点法 の条件では,苦手を強化する方がパフォーマンスを効率よく上げることができます。90点取れてる科目を100点にするより50点の科目を60点にする方が伸び代がありますから,対費用効果が高いです。ですが,テストを受けるわけではない(減点法の評価を受けるわけではない),さらにチームを組んでよい,となったら,苦手を頑張るより得意を伸ばす方が効率がいいし,何より楽しいです。

チームを組んで,苦手なところはフォローしてもらえれば,のびのびと自分の得意を発揮することができます。それができるためには,自分の得意と苦手をちゃんと把握しておくこと,フォローしてもらっていることを自覚して,ちゃんと感謝を表すこと,お互いさまで他のメンバーの弱点はフォローすることが大事になります。苦手なことができるようにならなかったとしても,自分の苦手を自覚する,自分がそれを認めて受け入れる,苦手を周りに理解してもらえるように努力する,助けてもらったら代わりに別の場所で助ける,などができるのならばそれは苦手を放置したことにはならないと思います。苦手を克服する,受け入れる,どちらも簡単ではないですし,自分が仮に苦手を受け入れたとしても,チームのメンバーみんながどうか,というのはまた別問題ですからね。

話を前回の続きに戻します。「初対面の人と共同作業をする関係を作る」です。チームのメンバーがどんな人たちなのかについては,ここでは一度きりの関係なので考えません。

まず,前回も書いたようにとりあえず「あいさつ」をすること。自分は敵ではなく,このグループに貢献しようとする意思があることを示すことです。仲良くなるとか媚びるとか主従関係につくとかそういうことではありません。その場をその場限り共に過ごすメンバーとしての「役割」を割り切ってこなせばよいのです。

次に,メンバーの中で自分にできることを探します。どうせやるなら苦手なことより得意なことで貢献した方が自分のためにもメンバーのためにもなります。話すのが好きな人は積極的に意見を出せばいいし,字が綺麗な人は書記の役割を担えばいい。先に「やります」と言って,なるべく得意なことで自分の役割を埋めます。話し合いの場で,話すのが苦手な人は無理に話さなくて(話そうとしなくて)良いと思います。その代わり,しっかり聞き手に回りましょう。「話している他人の方をちゃんとみる」という役割を担えば,「発言しなきゃ」と自分のことで頭をいっぱいにしてしまうよりずっと話し合う場の空気を作ることに貢献できます。話を聞いてて,どうしても発言したい,という気持ちが出た時に発言すればよいのです。

初対面が苦手,という人は,「他人がどういう人か」「他人が自分のことをどう思うか」と,他人目線を気にすることが多いようです。初対面の人がどう思うかなんて絶対わからないので,わからないことはとりあえず置いておいて,「自分はこうですよ」というのを必要最小限で出せば良い,というのが私の方針です。いかかでしょうか。

#大学初年次
#初対面克服
#あいさつ
#共同作業



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