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海外大学院を目指すにあたって考えたい就活のこと

海外大学院を目指すにあたって、浮かび上がる問題が就活。研究と就活の両立はどうするのか、修了して帰国してすぐに就職できるのか、または現地就職を目指すのか…。

海外大学院を目指しているものの就活が心配という人に向けて、海外大学院生にどのような選択肢があるのか紹介したいと思います。

自己紹介

関西生まれ関西育ちで、小中高大学は全て日本。大学学部時代に1年間、今と同じベルギーに交換留学をしていました。
昨年2024年春に日本の大学を卒業し、今年の秋からベルギーのKU Leuvenで正規留学をしています!専門分野は社会統計学です。


1 日本の就活スケジュールに合わせて就活

日本の就活スケジュールはおよそ、6月にサマーインターンを経て12月ごろに早期選考、そして翌年3月から本選考が解禁され6月までには内定が出ている、という形になります。

例) 26卒の場合
 - 2024年6月:サマーインターンエントリー開始
 - 2024年夏終わり〜2025年冬明け:早期選考
 - 2025年3月:本選考エントリー開始
 - 2025年6月頃:内定

※業界や会社の形態によります

どの国に留学してもこのスケジュールとはドン被りになると思います。私の周りにも、留学先での勉強・研究活動と、日本の就活を両立させている人はたくさんいます。時差による面接時間の調整や就活対策に割く時間の確保は大変そうですが、うまく時間をやりくりしていらっしゃいます。

今は全採用プロセスをオンラインで完結、または最終面接のみ対面で帰国日に合わせて調整可能、という会社もあります。その点では、海外にいながらも日本の就活はかなり進めやすくなっているのではないかと思います。

とはいえ、留学中は研究活動に専念したい人もいると思います。
そのため修了してから就活を始めるという選択肢もありです。そうすることで、日本に帰ってから就活に集中することができます。ですが、どこにも属さない"空白の期間"ができてしまうため、イメージが悪くなって就職しにくくなるのでは…と考える方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、全くそんなことはありません。海外の大学院でハードな期間を乗り越えたのだから、少し自分を労って休む期間を作るのもありだと思います。私の知人には10月に卒業してから就活を始めて、実際に働き始めるのは翌年の4月からという人もいます。入社までの間は自分のしてみたかったことをしたり、旅行に行ったり、おそらく人生最後になるであろう長期休暇を楽しみたいそうです。
彼も立派なところに就職されています。自分の今までの経験を自信を持って話せれば、何の心配もありません

- キャリアフォーラムを活用する

私はキャリアフォーラムを利用して日本での就活を終了させてから、渡航しました。私の大学院は9月にプログラムがスタートするので、同年6月に開催された東京サマーキャリアフォーラムに参加し、修士号を取得する条件付きで、内定をいただくことができました。

キャリアフォーラムって何?という方はこちらの公式HP↓を覗いてみてください。海外経験のあるバイリンガル学生のための就職イベントです。

自分の海外留学経験を価値あるものだと思ってくれる企業だけに出会えること、短期集中で就活に取り組めることから、私はキャリアフォーラムでの就活をすることに決めました。また内定を持っているという安心感はとても大きく、現地での勉強・研究活動に将来のキャリアについて不安に思うことなく取り組めています。

私のキャリアフォーラム体験記を読みたい方は以下の記事からご覧ください。

2 現地就職という選択肢

海外の大学院を修了しそのまま現地で就職する、という選択肢もあります。例えばベルギーでは、国内で学位を取得した人に1年間のサーチイヤービザが発給され、多くの留学生はこの期間で職探しに取り組みます。この期間内に就労ビザのスポンサーをしてくれる企業を見つけることになります。

しかしよく言われるのは、海外の就活は就労経験が大事で、新卒で採用してくれる会社は少ないということ。これは専攻分野によりますが事実だと思います。現地の言語が話せるかや応募するポジションに関連する経験があるかといった条件を満たした上で、ビザをスポンサーしてくれる企業を見つける必要があります。ヨーロッパ外から来た留学生が数百社に履歴書を送ったものの、面接にこぎつけたのは数社のみという話はよく聞きます。

ですが、難しいという話ではあるものの、不可能ではないと思います。実際に私の日本人の先輩はベルギーで現地就職されました。その方も他の留学生と同様、応募した会社数は数百社にのぼり面接を通過するのも簡単ではないとおっしゃっていました。しかしコネクションを作ること(一番大事)や履歴書のブラッシュアップや企業研究・面接対策を特に入念に行うことで、可能性は上がるそうです。

とはいえ、現地就職の難易度は国や専攻分野によって大きく変わります。ベルギー国内でもエンジニアリングや情報系だと、英語が話せればゲットしやすいポジションがあるそうです。

3 最後に

社会人経験がない学生にとって、就活は人生の一大イベントの1つです。しかし、万人にとっての正解の方法はありません。私のように就活を終えてから渡航するのも良し、研究と同時並行で進めるのも良し、そして自分を労ってあげる期間を作るのも良し。また現地就職に挑戦するのも素晴らしいことだと思います。
そして、出会いと刺激に溢れた海外大学院生活を送る中で、今までの自分の価値観がひっくり返される、なんてことは多々あります。自分の価値観の再認識を繰り返すうちに目指したい方向性が変われば、軌道修正はいくらでもできます

あなたにとって最適な選択ができますように。このnoteがお役に立てれば幸いです。

私の通うベルギーの大学院、KU Leuvenについて知りたい方は下の記事をご覧ください。

このnoteでは、私の大学院留学生活や就活体験、日々の気づきなどを発信しています。ぜひスキやフォローよろしくお願いします!



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