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レーシングポニー&ミラクルデイ

横文字ばかりのタイトル。

レーシングポニー。

きのう、レーシングポニーを作った。

ポニーでもない、馬でもない、レーシングポニー。

こんなの↓

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全く、ウマ感はないがレーシングポニーというらしい。

革を縫うときに、固定して縫いやすくするための道具みたい。

既製品はもっとかっこよくておしゃれだけど、ウマ感はない。

今回は100均で道具をそろえて作成。

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全部で500円。

既製品だと数千円から1万円近いものもあるので、安くそろえられて満足。

そんなことより

今回はそんなことよりも、とても幸せなことが起こったことを記録しておきたい。

今日の予定

今日は平日しか行けない、皮革屋さんに革を買いに行く予定。

平日しか行けないので、何としても今日行かないと次買いに行けるチャンスがまた遠のいてしまう。

朝起きて、カーテンを開けると家の前が騒々しい。

僕の駐車場の真ん前で車が雪に埋まっているではないか。

ここ数日暖かったせいで道路はぐちゃぐちゃの壊滅状態。

さすがに起きてすぐだし寒いしすぐ脱出できるだろうとのんびり自分の支度をしていた。

しかし、なかなか脱出できずにいろんな人が集まってきた。

みんなで力を合わせて無事脱出できたのを見てから僕も出発した。

出発

目の前で埋まったのを見ているので、少し除雪をしてから出発した。

しかし、車を動かすと、、、

あまりにもぐしゃぐしゃで轍になっているので、自分も埋まりそうになった。

停まったら動けなくなる!と直感でわかる。

アクセルをふかし気味にその場を離れる。

離れてから、埋まらなくて良かったという安堵感と同時に帰ってきたらきっと自分も埋まるなこりゃ、という確信が頭を駆け巡った。

道中はずっとモヤモヤ。やだなー。

帰宅

さぁ、帰宅。

駐車場に車を入れようとバックギアに入れようと車を止めた途端、ずぼ。

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がっちり埋まってしまった。

道路の真ん中で道をふさぐようにがっちり埋まった。

予想してたけど、かなりショック。

色々試したけどどうにもならない。

朝みたいに人も助けてくれない。

きっと、埋まっているのをわかっていながら手伝わなかった罰だと思った。

さぁ、どうしようか

とりあえずJAFに電話して、引き上げてもらうことにする。僕は非会員で値段は1.4万から2万くらいらしい。

しかも、他にも出動要請が多いらしくいつ助けに来れるかは全くわからないとのこと。

雪も降ってきて寒いのでJAFからの折り返しの電話は車の中で待つことに。

すると、前方からぐちゃぐちゃの道を走ってきた1台の車。

僕の車は埋まってるので、通れないよーと合図しようとしたとたんに、ずぼ。

埋まってしまった。

あれま。

朝は見て見ぬふりをしたし、今回は助けよう。

さらに遠目で見ても若い女の人だったし、なおさら助けたいという気持ちが高まった。

動機はしょうもないが、気持ちが高まってしまうのはどうしようもない。

後ろから押して助けた。

お礼にご飯でも。

なんて展開を想像はするものの、その女の子はお礼だけ言ってすたすたと家の中へ。

電話は来ない

JAFからの電話はまったくならず、通り抜けようとする車に埋まってます!と合図する事30分くらい。

ただ待つのもなぁと思い、家の前の除雪をするも人力でどうこうできるレベルではないのだ。

そうこうしていると、

うしろからめちゃめちゃでかい除雪車が。

うわ。

最悪だ。

同じように、通れません。と合図をしても一向に引き下がらない。

車ごと排雪されそうな勢いだな。

圧を感じながら早くどっか行ってくれーと、車内で待っていると

引っ張ってやるよ。と。

除雪車の2人組のおじさん

埋まってる僕の車を引っ張ってやると言ってくれた。

引っ張るからロープもってこい、と。

この、愛想のない感じが僕はすごく好き。

愛想がないのにやることが優しいから一発で惚れてしまう。

無事に雪から脱出し駐車場へ車を入れる。

この道の除雪をしに来たのかどうかを尋ねると、

市役所に「除雪が入ってない!」というクレームが入ったから来たんだ。と。

きっと、早朝の車が埋まった時の人たちが言ったのかなと。

その除雪車のおじさんたちのおかげで、家の前はきれいさっぱり。

除雪した後にできる道路脇の雪の塊も、とても丁寧にどけてくれた。

こんなに大きな除雪車を、数センチ単位(ミリ単位なのかも)で操るなんて、何から何までかっこいいおじさんたちだった。

なんというか

なんだかわからないけど、一見関係しないような出来事もまわりまわって自分に返ってきた。

なんとも不思議な気持ち。

おじさんたちにお礼がしたい。

本当にお礼がしたいという気持ちはこんな感じだ。

久しく感じていなかった感覚。

心の底からそう思った僕は、走って缶コーヒーを2つ買ってきた。

作業中の除雪車を止めると、

なんだよ。

みたいなとても愛想のない顔をされたけど

「ありがとうございます。ほんとにたすかりました!」

とコーヒーを手渡すと、

「なんもだー」と、にっこり。

助けた方はそんなに思ってなかったとしても、助けられた方はべらぼうに感謝する。

これが助け合いの形なのか。

助ける側が”助けてやる”なんていう気持ちがあると感謝は生まれないのかもね。

助けたお礼は、若い女の子からではなく、ゴリゴリの中年のおじさん2人からかえってきて

女の子に恋をするはずが中年のおじさん2人に惚れてしまったお話だ。

今、JAFに電話してから2時間が経つが折り返しの電話はいまだなっていない。


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