クラシックギター修理
ひょんなことから築70年の古民家改修のお手伝いをさせてもらっている。
つい先日、ゴミ処理をしていると何やら面白そうなものが出てきた。
ほこりまみれの非常に汚いクラシックギターだ。
これ、使えるようにしたいな。
古民家の改修が終わり、みんなで大宴会する時にでも演奏できたらたまらんだろうなぁと。
そんなわけで、素人ながらになんとなく修理開始。
こんなギター
出てきたのはこんなクラシックギター。
Tarrega guitarというらしい。
メルカリで5,000~15,000くらいで取引されてるっぽい。
パッと見た感じは、大きな破損もないし変形もなさそう。
汚れ落として、
オイル塗って、
ペグのネジを絞めて、油さして、
弦張って、、、、
比較的すぐ使えるようになりそうだ。
と思っていたが、なかなかうまくはいかないもんだ。
汚れ落とし
まずはこの小汚いギターのお掃除。
硬く絞った雑巾で水拭き。
まぁきったない。
んで、ホールの中のゴミ出し。
クイックルワイパーみたいなほこりを取るやつを輪ゴムで丸く縛って、中で転がすといいよとネットにあり。
するとほこりはもちろん、鳥な羽なんかもたくさん出てくる。
でも、奥の方のごみは取れないので掃除機を使用。
掃除機を突っ込んでガチャガチャ吸い取ったが全部は取れず。
適当なところでやめようかと思っていた矢先に、サウンドホールの縁を少し壊してしまった。
許容範囲だ。
ペグネジ締めと注油
オイル塗り
次は、オイルを塗る。
なんか全部乾燥してそうだし、カサカサしてるからとりあえずギター全部にオイルを塗った。
なんと、オイルを塗るだけで見違えるように見た目が綺麗になる。
カサカサもなくなり、上質なベタつかないけどしっとりした感じになり嬉しくなった。
弦を張る?
いよいよ、新しい弦を張れる!とワクワクしながら新品の弦を開封しながら気付いた。
このギター、サドルがついてないなぁと。
アコギのサドルは持っていたので流用できたらいいなーと思った。
とりあえずYahoo知恵袋でアコギのサドルをクラシックギターに流用できるか聞いたところ見事にすぐ怒られた。
やっぱり厳密にはだめらしい。
急遽、汎用性の高いクラシックギター用のサドルを購入した。
サドル作成
サドル購入。
二個入りの、おまけにピックが付いてくるやつ。
ピックは別にいらない。
とりあえず、ブリッジに取り付けるためには1mmほど厚さを削る必要がある。
ブリッジに取り付けられるまで、ひたすら削る。
くっついた。
だが恐ろしく高さが高い。
こんなの、弦高が高いとかどうとかのレベルではない。
とりあえず、相当な厚さを削る必要があることだけはわかるが、どれくらい削ればいいかはわからない。
削って調整する物のため、やり直しは効かない。
削る作業は中々骨が折れる。
決して何回もやりたい作業ではないので、一発で終わらせてやるぞという気持ち。
とりあえず、サドルなしで1弦と6弦のみ張ってみる。
この時点で弦高は12フレットで共に4mm程度。
すでに高いが、サドルを付けるのでもっと高くなることは明らか。
きっと、サドルがどうのこうのよりもギター本体やネックの歪みが原因であることは明らかである。
でも、サドルをつけたいのですごく低いサドルを作ることに。
のこぎりを持ち出す
さすがに紙やすりで5mmも6mmも削るのは、やりたくない。
なので、おおまかにのこぎりで切ってしまおう。
切ったはいいが、斜めに切ってしまいずれていく。
うまく切れないので糸鋸も用意。
糸鋸で切っていくと、パキッと折れて飛んで行った。
幸い、使いたい部分は残ったので作業続行。
切り終わったサドルは、ひどくがたがた。
これを平らにしていく作業だけでも数時間。
何とか完成。
上が加工後、下が購入した状態。
かなり削った。
弦を張る
やっと弦を張る段階まできた。
ひどいありさま。
サドル削りで指もおかしくなってはいたが、それにしてもひどい出来だ。
次回の張替えの時は、もっとうまくできるだろう。
完成
うん、自己満足度高い♪