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クラシックギター修理
ひょんなことから築70年の古民家改修のお手伝いをさせてもらっている。
つい先日、ゴミ処理をしていると何やら面白そうなものが出てきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1650633650019-CFUpjlTjU9.png?width=1200)
ほこりまみれの非常に汚いクラシックギターだ。
これ、使えるようにしたいな。
古民家の改修が終わり、みんなで大宴会する時にでも演奏できたらたまらんだろうなぁと。
そんなわけで、素人ながらになんとなく修理開始。
こんなギター
出てきたのはこんなクラシックギター。
![](https://assets.st-note.com/img/1650633782801-7ts70h5dbD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650634773024-7F5XDpLF3K.jpg?width=1200)
Tarrega guitarというらしい。
メルカリで5,000~15,000くらいで取引されてるっぽい。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636137005-cKsKueHPrE.jpg?width=1200)
パッと見た感じは、大きな破損もないし変形もなさそう。
汚れ落として、
オイル塗って、
ペグのネジを絞めて、油さして、
弦張って、、、、
比較的すぐ使えるようになりそうだ。
と思っていたが、なかなかうまくはいかないもんだ。
汚れ落とし
まずはこの小汚いギターのお掃除。
硬く絞った雑巾で水拭き。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636271473-cA8GPhKGbk.jpg?width=1200)
まぁきったない。
んで、ホールの中のゴミ出し。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636306416-JYsMynk7Sn.jpg?width=1200)
クイックルワイパーみたいなほこりを取るやつを輪ゴムで丸く縛って、中で転がすといいよとネットにあり。
するとほこりはもちろん、鳥な羽なんかもたくさん出てくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636496022-OcSGxCPToI.jpg?width=1200)
でも、奥の方のごみは取れないので掃除機を使用。
掃除機を突っ込んでガチャガチャ吸い取ったが全部は取れず。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636520275-XnClIkjNAK.jpg?width=1200)
適当なところでやめようかと思っていた矢先に、サウンドホールの縁を少し壊してしまった。
許容範囲だ。
ペグネジ締めと注油
![](https://assets.st-note.com/img/1650636588646-kJd3etHGvg.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650636706538-hQ2BtJdRoq.jpg?width=1200)
オイル塗り
次は、オイルを塗る。
なんか全部乾燥してそうだし、カサカサしてるからとりあえずギター全部にオイルを塗った。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636809844-VNIux7YSgV.jpg?width=1200)
なんと、オイルを塗るだけで見違えるように見た目が綺麗になる。
カサカサもなくなり、上質なベタつかないけどしっとりした感じになり嬉しくなった。
![](https://assets.st-note.com/img/1650636744183-0CBorRkDoh.jpg?width=1200)
弦を張る?
いよいよ、新しい弦を張れる!とワクワクしながら新品の弦を開封しながら気付いた。
このギター、サドルがついてないなぁと。
アコギのサドルは持っていたので流用できたらいいなーと思った。
とりあえずYahoo知恵袋でアコギのサドルをクラシックギターに流用できるか聞いたところ見事にすぐ怒られた。
やっぱり厳密にはだめらしい。
急遽、汎用性の高いクラシックギター用のサドルを購入した。
サドル作成
サドル購入。
二個入りの、おまけにピックが付いてくるやつ。
ピックは別にいらない。
とりあえず、ブリッジに取り付けるためには1mmほど厚さを削る必要がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1650637200029-CFzNV7gkfx.jpg?width=1200)
ブリッジに取り付けられるまで、ひたすら削る。
![](https://assets.st-note.com/img/1650637245286-8iSGdI4btk.jpg?width=1200)
くっついた。
だが恐ろしく高さが高い。
こんなの、弦高が高いとかどうとかのレベルではない。
とりあえず、相当な厚さを削る必要があることだけはわかるが、どれくらい削ればいいかはわからない。
削って調整する物のため、やり直しは効かない。
削る作業は中々骨が折れる。
決して何回もやりたい作業ではないので、一発で終わらせてやるぞという気持ち。
とりあえず、サドルなしで1弦と6弦のみ張ってみる。
この時点で弦高は12フレットで共に4mm程度。
すでに高いが、サドルを付けるのでもっと高くなることは明らか。
きっと、サドルがどうのこうのよりもギター本体やネックの歪みが原因であることは明らかである。
でも、サドルをつけたいのですごく低いサドルを作ることに。
のこぎりを持ち出す
さすがに紙やすりで5mmも6mmも削るのは、やりたくない。
なので、おおまかにのこぎりで切ってしまおう。
![](https://assets.st-note.com/img/1650637741856-hVIQXJNHid.png?width=1200)
切ったはいいが、斜めに切ってしまいずれていく。
うまく切れないので糸鋸も用意。
![](https://assets.st-note.com/img/1650637797142-Gl2wXeSDcI.png?width=1200)
糸鋸で切っていくと、パキッと折れて飛んで行った。
幸い、使いたい部分は残ったので作業続行。
切り終わったサドルは、ひどくがたがた。
これを平らにしていく作業だけでも数時間。
何とか完成。
![](https://assets.st-note.com/img/1650637925400-A7namMV5Zd.png?width=1200)
上が加工後、下が購入した状態。
かなり削った。
弦を張る
やっと弦を張る段階まできた。
![](https://assets.st-note.com/img/1650638012139-GDAY5dHs1g.png?width=1200)
ひどいありさま。
サドル削りで指もおかしくなってはいたが、それにしてもひどい出来だ。
次回の張替えの時は、もっとうまくできるだろう。
完成
![](https://assets.st-note.com/img/1650638127884-eq5R19kTdM.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650638144317-WD3EKL3GAL.png?width=1200)
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うん、自己満足度高い♪