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音訳と私
この記事では“音訳について”マガジンより私と音訳の出会いを紹介します。
きっかけは「奉仕員養成講座の募集記事」
私が音訳を知ったきっかけは、役所の広報誌の「奉仕員養成講座受講生募集」の記事を読んだことでした。「(私でも役に立つかもしれない)」と思い、問い合わせ先に電話をかけました。
そして後日、音訳奉仕員養成講座を受講することが決まりました。
もし興味がある方は、例えば「現住所 音訳」でネット検索してみるといいかもしれません。現住所は、住んでいる市区町村で検索してみてください。
私のところでは、1年通して音訳を学ぶことができました。
他の受講生の方とも一緒に1年間通って、無事閉講式を迎えることができました。最後まできちんと通うことができ、自分に自信がついた1年間でした。
現在私の音訳活動は、養成講座修了後、図書館にて個人で活動しながら、音訳の録音作業に少し自信がついてきたので、社会人サークルに所属したところです。
サークルには所属したばかりで、もっと音訳の世界を知りたいなと、今後の楽しみに胸を躍らせているところです。
私は舞台、放送などに関わったことがありません。音訳にたまたま興味を持っただけです。他の受講生の方も、本を読むことが好きで、音訳に興味を持った方や、朗読の活動をされていた方など、音訳奉仕員養成講座には、いろいろな方が集まってらっしゃいました。講座中は、同じテキストを皆で読むので、いろいろな読み方があるんだな〜と1年楽しかったです。
今回は簡単に、1年間私は何をしていたのかを紹介しようと思います。
ボランティアとは
ボランティア( volunteer )
自由意志を持って社会事業・災害時の救援などのために無報酬で働く人(こと)
開講式の時、1番始めに「 ボランティア 」として活動することについて教えてもらいました。「 ゆっくり、長く。頑張りすぎない。 」「 まずは自分を大切にする。 」また、講座中も適宜ボランティアについて話がありました。
私はつい、何事も前のめりになってしまい、周りが見えなくなってしまうことが、よくあだとなることが多いので、始めたからには「 やらなきゃ、やらなきゃいけない。 」と、自分を追い込んでしまうところでした。
1番始めに「ボランティア」など活動について教えてもらえてのは良かったです。サークルの方々も、まずは、楽しむことが大切ですよ〜と、声かけてもらいました。
音訳とは
目で見るのと同じように、墨字(※)資料の情報を声で伝える
(※)墨字(スミジ)・・・視覚障害者が使用する「点字」に対し、晴眼者(せいがんしゃ)が使用する文字を総称して「墨字」といいます。写真、図・表・グラフ、イラストなども墨字に含まれます。
音訳。オンヤクと読みます。視覚障害者等のために、書いてあることを声に出して読むことです。書いてあることを声に出して読むならば、朗読と同じではないかと思う人もいるでしょう。確かにその点だけ見れば、同じです。
講座では、まず1年の前半を「音声表現技術(朗読)」に費やしました。
そして後半を「調査技術」「処理技術」「校正技術」そして終盤に「録音技術」を勉強しました。詳しくは、また別の記事で書こうと思います。講座で学んだ、音訳に必要な技術の記事を5回に分けて作成しました。
【別記事リンク】音訳に必要な技術
共通語( 標準語 )アクセントで読む
「 音声表現技術( 朗読 ) 」の勉強のために1番苦労したところは、アクセント。あげてさげる。
音訳では、イントネーションのことをアクセントと言います。今まで私は全てひっくるめて訛りなどのことをイントネーションと言うのだと思っていました。
アクセント「 単語の中の高低 」
イントネーション「 文章の中の高低( 抑揚 ) 」
サピエ図書館(点字図書や録音図書が収録してある全国最大の書誌データベース)で誰が聞いても違和感なく利用できるように「 共通語アクセント 」で読むことを心がけるのですが、私には表現技術でここが1番難しいです。
講座では「 アクセント辞典 」が配布されていましたが、当たり前だと思っていたアクセントが、訛りだと分かった時の驚きといったらもう。
あと、助詞「 の 」が苦手です。
講座中感じたことは「 ( もっと国語の授業真面目に受けとけば良かった。 ) 」名詞?固有名詞?助詞?何ソレオイシイノ??
詞?ってなんだったっけ?と思いながら、配られた「 アクセント辞典 」の最後の方の付録を読むのが楽しかったです。
その読み方で合っている?
「 調査技術 」では下調べの大切さを学びました。思い込みって恐ろしい。
それを伝えるためになんと表現する?
「 処理技術 」も私には難しいです。音訳者によって表現が違うのではっきりとした答えがないのですが、私の処理は、あれもこれも伝えたくて、とても長くなってしまいます。この技術はまだ、参考書が手放せません。
校正技術を会得するには経験が足りない。
「 校正技術 」については講座中に「 参考程度 」に教えてもらいました。これは……これも第一印象、苦手かもしれない。
録音図書の製作
講座では終盤「 戦 」の内容。ここからは時間の許す限り、個人「 戦 」そう、パソコン操作という壁と、目の前に立ちはだかる、録音機器操作の壁。
マイク、オーディオインターフェース、録音ソフト……etc
パソコン操作は難なくクリアできましたが、いざ録音ボタンを押すと緊張してしまって、講座中は声が震えていました。録音と同時進行で、声のボリュームを一定にしなければならないし、見ることやることが沢山。
普段、YouTubeで動画を見ることが多く「録音技術」に興味があったので、今音訳で勉強したいところは録音環境についてが、今1番勉強したいところです。
以上
最後までご覧いただきありがとうございました。