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「創造性の4B」

今日はコーチングの話ではないんですが、何らかのアイデアを生み出すきっかけになればと思い書いてみます。

あなたはアイデアが生まれる「創造性の4B」というものを聞いたことがありますか?

「Bathroom」

「Bus」

「Bed」

「Bar」

の頭文字を取ったもので、それぞれアイデアが生まれやすい場所として、スウェーデン式アイデアブックという本で紹介されているので、気になる方はググってみて下さい。

「Bathroom」

「入浴中」や「トイレ中」のことをさします。

どちらも多くの人にとって、はりつめていた緊張から開放される空間だと思います。

トイレなんて身体中の全ての栓をゆるめてもオッケーですし、お風呂なんて、生まれたままの状態で完全に無防備ですもんね。

安心して落ち着ける場所というのは、思考を妨げるものが少ないのでアイデアが降りてきやすくなります。

アルキメデスが「アルキメデスの原理」という物理学の法則を思いついたのも入浴中と言われていますしね。

これは誰もが経験しているのではないでしょうか。

「Bus」

これは「移動中」のことをさします。

電車やバスやタクシーなどで移動しているとき、移りゆく景色を眺めていると、乗り物に乗っている臨場感よりも頭の中の世界のほうに臨場感が高くなってませんか?

また、自分で運転していても、はじめての場所でもないかぎり、ほとんど無意識で運転できているのではないでしょうか。

トイレやお風呂と違って、適度な刺激はあるものの、考え事をするには絶好の環境だと思います。

※実はこの記事もチャリンコ爆走している時にひらめいたネタなんです(笑)

「Bed」

その名のとおり「寝室」をさします。横たわっているときは、座っているときよりもさらに身体が緩んでいますし、三大欲求のひとつである睡眠欲をみたす環境でもあります。

薄暗くて柔らかい照明の中、夢か現実かわからない夢現(ゆめうつつ)なとき、ふいにアイデアが降りてきて目が覚めてしまったこととかありませんか?

僕は、学生の頃によくメロディやギターフレーズが降りてきて、なんとか覚えておこうとフトンから飛び起きてノートにメモを書きこんだ記憶があります。

「Bar」

そして最後は「Bar」ですね。もちろん居酒屋でドンチャン騒ぎしているときではなく、静かに飲んでいるときをさします。

アルコールは副交感神経の働きを促す作用があるので、リラックスした状態で思考を巡らすことができますね。

まあ、次の日に忘れてしまわないように深酒は禁物ですが、シラフのときよりも自由な発想ができそうな気がします。

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以上、4Bについて書いてみましたが、共通しているところに気づかれましたか?

その空間にひとりでいることが前提ですが、「リラックスできる」「無意識になれる」環境が整ってません?

前回の記事にも書いたとおり、人はリラックスしているとき、また無意識なときに、抽象度の高い思考ができるようになります。アイデアが降りてきやすい意識状態ですね。

逆に何かに追われているときのように、恐怖や不安などに支配された状態では、まともな思考ができなくなります。

たしかコロナがはじまったころ、デマ情報を鵜呑みにしてハイターを飲んだ人もいましたよね?

いつもならバカげた話だとスルーできたはずですが、IQが下がってるので信じられないような行動を取ってしまうんです。

リラックスすることがいかに大切か分かりますね。

絞ってみる

たしかにアイデアが生まれる「創造性の4B」のように、リラックスできる環境に身を置くのはとても大切なことなんですが、僕は更に条件をつけ加えた方がいいと思っています。

もちろん環境も大切ですが、それでもアイデアを生み出すのは「自分の頭」なわけです。

種がないと、どれだけ土壌(環境)がよくても花は咲かないのと同じで、頭の中に「アイデアの種 」がないとアイデアは降りてこないような気がします。

何の目的もなくただ漠然とボーっとするだけでは、思考を放棄したのと変わりませんからね。

そうではなく「今回はこれについて思考を巡らそう」と、何かしらお題を決めて絞っておくことで、「アイデアの種」が芽を出す確率もグンと上がります。

たとえば大型書店の全ての本の中から読みたい1冊を見つけるのと、カテゴリーを絞って読みたい1冊を見つけるのとでは見つかる確率も全然違いますよね?

そして搾ってみる

そしてそのお題について知恵を搾りきってみてください。

そこまでしておくことで、パソコンがバックグラウンドでタスクを待機させたり計算機を走らせているように、意識に上がっていない(画面に表示されていない)ときでも、脳が稼働して情報を拾うようになります。

「万策尽きた」と思えるほど限界まで搾りきったら、あとは無意識に任せてしまえば勝手にやってくれるのが人間の脳です。

年中ビジネスのことを考えている人や、年中お客さんのことを考えている人がポンポンとアイデアを出しているように見えるのは、常に脳に負荷をかけて搾り出しているからなんですね。

最後に

誰にでも落ち着ける場所があるでしょうし、自分なりのルーティンがあるかもしれませんが、なかなかアイデアが浮かばないという人のヒントになればと思い、今回は書いてみました。

あなたが新しい価値を世の中に生み出すのが楽しみです。





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