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【長崎】地域スポーツ拠点のまちづくりと【熊本】グローバル企業の半導体工場

嫁さんから長崎市で福山雅治のフリーライブがあるのでチケットをネットで申し込んで欲しい、との司令。

知ってる人は知ってると思うが、長崎市では、長崎スタジアムシティという施設のオープンが間近に迫っている。


長崎スタジアムシティ


この施設は、「ジャパネットたかた」が約700億円を投じて造られるもの。以下にネットから調べた施設の概要を記す。

長崎スタジアムシティは、長崎県長崎市に位置する大型複合施設プロジェクトであり、地域の活性化と観光促進を目的としています。以下に概要を示します。

概要
所在地: 長崎県長崎市
開発者: 地元自治体と民間企業の共同プロジェクト
目的: 地域経済の活性化、観光誘致、地域住民の生活向上

主な施設
1.スタジアム
約20,000席の客席を完備した、プロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」のホームスタジアム。 ピッチまで最短約5mと選手を間近に感じ、コンパクトで臨場感あふれるスタジアムを実現

2.多機能・可変型のアリーナ
B1のプロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」のホームとなる「HAPPINESS ARENA」。
試合だけでなく、音楽やエンターテインメントに対応できるアリーナ。

3.商業施設
ショッピングモールやレストラン街を含む。
地元産品の販売や、観光客向けの土産物店などが設置される予定。

4.宿泊施設
ホテルや宿泊施設が併設され、観光客の利便性を向上。
長期滞在者向けのサービスアパートメントも検討。

5.エンターテインメント施設
映画館、ゲームセンター、カラオケなどの娯楽施設が含まれる。
ファミリー向けのアクティビティも充実。


特徴
交通アクセス: 公共交通機関との連携が良好で、アクセスが便利。
環境配慮: 持続可能な開発を目指し、エコフレンドリーな設計が施されている。
地域連携: 地元企業や農家との連携を強化し、地域経済の発展を促進。

期待される効果
観光客の増加に伴う地域経済の活性化
地域住民の生活の質向上
スポーツ文化の振興と地域コミュニティの強化

このプロジェクトは、長崎市の新たなランドマークとして期待されており、地域全体に多大な恩恵をもたらすことが期待されています。

長崎スタジアムシティこけら落としの福山雅治フリーライブが開催される。
都市の魅力として様々な人が集まって楽しめるコンテンツがどれだけあるかが肝である。

熊本のプロスポーツと半導体工場

今後、長崎のまちづくりは長崎スタジアムシティが牽引していくことが容易に想像できる。
地域活性化にはスポーツとも相性が良い。

長崎スタジアムシティ


北海道エスコンフィールド、MAZDAスタジアムや沖縄アリーナはどれも野球、バスケのプロ球団が関与している。
2025年には高松市に「穴吹アリーナ香川」が完成。

熊本に目を向けると野球、サッカー、バスケのプロ球団がそれなりに頑張っている。

ロアッソ熊本(サッカー)
Jリーグ(J2リーグ)に所属するプロサッカーチーム。

熊本ヴォルターズ(バスケットボール)
Bリーグ(B2リーグ)に所属するプロバスケットボールチーム。

熊本ゴールデンラークス(野球
独立リーグの九州アジアリーグに所属するプロ野球チーム。

火の国サラマンダーズ(野球)
九州アジアリーグに所属するプロ野球チーム。

熊本の野球場は「藤崎台球場」が有名だが施設の老朽化のため新球場建設の話もある。

ロアッソ熊本(サッカー)は、ホームのスタジアムを県民運動公園にしてるが、熊本市郊外部に位置しているためアクセスが悪くて度々交通渋滞が問題となってきた。

新設の空港アクセス鉄道の計画があり、県民運動公園を通るルートも検討されたが、廃案となる。

(参考記事)

熊本は、地域活性化のエネルギーとしてスポーツではなく現在は半導体企業(TSMC)の工場立地でなにかと忙しい。

国策として半導体産業を応援しており、シリコンアイランド九州が復活。一方で、交通渋滞や農地減少問題、工場用水問題の対策に追われている感じは否めない。

が、台湾のグローバル企業が熊本に立地してくれることで、その波及効果は10年間で20兆円を超えるとされる。

県民総幸福量とまちづくり

みなさんは国民総幸福量(英:Gross National Happiness、略称:GNH)または国民総幸福感という言葉をご存知ですか?
現在、ブータン政府はこの国民総幸福量の増加を政策の中心としている。

ハーバードの研究では、人の幸せに最も影響を与えるものは「富でも名声でも無我夢中で働くことでもなく、良い人間関係に尽きる」とされている。

また、プリンストン大学のアンガス・ディートン教授の研究によると、年収が約800万円を超えると、収入の増加が幸福度に与える影響はほとんど見られなくなるらしい。

最低限のお金がないと生きてて面白くないし、有り余るお金があっても楽しい人生が確約されてはいない。
私の実家の隣りのおばさんは子供が履いていたお古の下着を自分で縫って下着にしたらしい。しかもパンツとして。お金がかからない術として私の母にアピールしてきて母は羨ましいとも思えず、返す言葉がなかったようだ。

このおばさん、なかなかの強者だがあなたはどう思いますか?


幾つになっても自分への投資が大切であるが、若い時の投資であればその後の人生が長い分効いてくる期間も長くなる。

お金は道具であり使ってこそ価値を発揮するもの。貯金好きな日本人は道具であるお金の使い方を知らずに貯めることにご執心な人が多い気がする。

話をまちづくりに戻すと、長崎は地元企業が主体者となり地域プロスポーツ球団のホームとなるスタジアムとアリーナを造る。
JR長崎駅にも路面電車の駅にも近いので渋滞は最小限に抑えられると考えられる。

さらに、オフィスとホテルも一体となる複合施設は、人口減少化のなか稼げる都市を創出できる。また、スポーツを核とした地域の盛り上がりは、シビックプライドを醸成することにより都市のブランド力も向上する。

熊本は台湾のグローバル企業が世界が必要とする半導体をつくるための工場を造ることで経済的には成長する。

経済成長する都市の住人が金銭的に潤うことは間違いないのだが、構図としては観光産業のオーバーツーリズムの問題と変わらない気がする。

今後、長崎の県民総幸福量と熊本の県民総幸福量はどうなるのだろうか?
ブータン王国と近い価値観を持つのはどちらの都市なのか?
そんなことを考えたりした・・・

おわり



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