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ロボット手術終わりました! - Part 2


8月16日ー術後1日目

とにかく痛みと暑かったり寒かったりと、髪の毛を踏んでしまっているので頭が固定されて動けない気持ち悪さ(まだ首を起こして体を動かせない)で、夜中はなんとなく熱に浮かされたまま終わった感じでした。

朝7時前に看護師さんが、熱、血圧、酸素量を測りにきました。今日のタスクは「少し歩いてみる」ことと、それができたら「尿管が抜けますよ」の二つでした。
「こんなに痛いしだるいのに、本当に今日歩かされるの?」とその時は思いました。ただ何度も「痛みがでたら痛み止め入れましょうね、遠慮しないでね」と言ってくれるのがとてもありがたかったです。
足のマッサージの機械が外され、やっと体を動かすことができるようになって背中に挟まった髪の毛を動かすことができました。これが実は地味に辛かったです。頭を動かせないというストレス。次入院する時は、絶対に髪の毛のことは事前に考えておこうと思いました。(肩にかからないように切る、など)

8時半ごろに手術の執刀医ではない、初めてみる先生がやってきて、お腹を診察してもらいました。その時に昨日の手術で「子宮と卵管、左の卵巣を取りました」と伝えられました。確か卵巣は残すという話だったので、その先生に「卵巣は残すとのことだったのですが、左の卵巣は問題があったのでしょうか?」と尋ねたところ、その先生は手術にも参加されていなかったようで、詳細は執刀医との次の診断の時に詳しいことを聞いて欲しいと言われました。
少し悶々とするものの、少ししたら他の患者を診察をしていたのか執刀医の先生が部屋にひょっこりやってきました。そして「あの、左の卵巣ね、手術中にポロッと取れちゃったんだよ。でも、右の卵巣が残ってるから大丈夫だから。でね、筋腫は1.1キロくらいあったね。それでも小さくなったんだもんねぇ、大きかったよ。」と話していきました。卵巣は一個でも残っていれば大丈夫だとのことなので、少し安心したものの、レルミナを飲む前の筋腫のサイズは果たしてどれくらいだったのか、と少し恐ろしくもありました。

しばらくするとまた看護師さんがやってきました。尿管を取ることができるから、とりあえず歩いてみましょう、とのこと。この時ベッドの上半身部分を起こしてくれて、初めてこのベッドの使い方を知りました。上半身を完全に起こして、足をベッドから初めて下ろします。この時はとにかくお腹全体が痛くて、「いてて、いてて」と言いながら足をなんとか下ろしました。傷が痛いというか、とにかくお腹全体が痛く、お腹が貼りすぎていて息を深く吸えない感じでした。
本当に歩けるのかしら、と思いつつも、看護師さんに促されて点滴のポールに捕まりながらなんとか立ちます。ゆっくりと部屋から出て、少し歩いてみると、脚力が弱すぎることを実感しつつもなんとか歩けました。
「歩けますね、よかった。そしたら尿管を外しましょう」とのことで少し歩いてから病室にもどりました。そして一度ベッドに横になり尿管を外してもらいました。ちなみに、昔入院したときは、尿管の入っている感じが痛くて仕方なかったのですが、今回は刺さっていることはわかるものの痛みは感じませんでした。上手下手が、これにもあるのかなあと、思ったりしました。そしてその時、いつの間にかオムツになっていたことにも気づきました。その後自分で下着を履き、トイレにはタイミングをみて行って良い、と言われました。下血があるかもしれないので、必ずナプキンをつけておくようにと言われました。ナプキンをロッカーの一番下にしまい込んでいたので、その体制は間違いなく取れないと思い、看護師さんに伝えて机に出してもらいました。

お昼に重湯がでましたが、お腹の張りが苦しすぎてほとんど寝ていました。まだ痛み止め兼解熱剤の点滴もしており、少し家族友人にLINEをしましたが、動画をのんびりみれるほどの元気もあまりなく、痛み止めが切れると看護師さんを呼んで点滴の痛み止めをしてもらいました。

夜は38度まで熱が上がってました。体も熱く痛みもまだあり、とにかく体が休みたがっていました。

8月17日ー術後2日目

1日目の夜中も痛み止めをもらうためにナースコールを数回押しました。お腹全体が痛いものの、少しは寝返りが打てるので前の日よりは楽でした。
朝6時半頃にまた、看護師さんがきて熱と血圧、酸素量を測ります。血圧は高かったり低かったりしていてあまり落ち着いていないようでした。朝もまだ熱があり、アイスノンを変えてくれました。(昨日の夜にすでに一個もらっている)

この日は、「少し歩くこと」と「シャワーを浴びられます」というのがタスクです。昨日よりはお腹の痛みは減っているような気がするけど、お腹の張りが苦しいので、一度看護師さんに聞いてみました。そして「手術中に中が見えやすいようにたくさんの空気を入れているので、それが抜けるのに少し時間がかかるかも」と言われました。
この日も朝食から出てごはんがお粥から普通のごはんになりました。食べたいと頭では思うものの、お腹が張りすぎていて思ったようには食べられませんでした。味も薄くないし、美味しい食事であったと思います。紙パックの牛乳やお茶だけは残しておいて、後からちびちび飲んでいました。

この日は午後に一念発起して、Podキャストを聴きながら病院の廊下を行ったり来たりしました。この日はトータルで1000歩くらいは歩いていたみたいです。トイレは尿管を外された昨日から普通に行っていますが、私の場合言われていた出血はほとんどつくことはなく(数滴ついた程度)、この日にはおりものシートに変えました。

そしてシャワーを浴びるのであれば、日勤の方がスタッフがいるから何かあった時に駆けつけられるから、できれば17時前までにシャワーを浴びて欲しいといわれたので、15時から浴びるように予約をしました。手術日、昨日と二日お風呂に入れていないので、シャワーは楽しみな反面、傷をまともにみるのが少し怖くもありました。

シャワー室の脱衣所には大きな鏡があって、そこで術後初めてまじまじと傷をみました。おへそより2センチくらい上に横に4つの1センチ程度の傷。これがロボットのアームが入った傷。そして1.1キロの筋腫を出すための小切開が恥骨の少し上にあって、その傷が3センチ強といったかんじ。この日はまだそれぞれの傷の上にテープがはってあるので、傷が具体的には見えないのですが、なるほどここに傷ができたか、と感慨深くはありました。これが開腹手術を選んでいたら傷はもっと大きい=もっと痛いだったはずで、ロボット手術が患者にとって優しい手術であるというのがとても理解できました。

久しぶりのシャワーですが、まだ痛みがあるのでとにかく全ての動きがゆっくりで、慎重にシャワーを浴びて髪と体を洗いました。シャワー、気持ちがいい。昨日は洗顔もできてなかったので、この日しっかりと洗顔もできたのがとても嬉しかった。この日から食後の歯磨きもちゃんとできるようになりました。なんだかんだ、日常的なことができなくて自分が汚くなっていく感じって気分が凹むのですが、それが数日で終わるのはありがたいなと思いました。

看護師さんがチェックするたびに「おならが出たか」も確認されていたのですが、2日目にしてやっとおならがでました。出た方がいいということも理解しているから恥ずかしいということはないのかもしれないですが、おならも気兼ねなくできるので、個人的には個室でよかったな、と思いました。

ちなみにこの日は雷雨が東京に来ていて、実家に預けている犬がとにかく雷がにがてなので、そっちに雷が行っていないか、ワンコは大丈夫かがとても気になる1日でした。LINEするたびに「大丈夫だから自分の心配をしなさい」と言われるものの、わんこのことを心配できるくらいには体が復活していることに気づきました。

寝る前に看護師さんに痛み止めをお願いしたら、錠剤を飲んでみましょうか、と言われ錠剤を飲みました。4時間は開けないと次のは飲めないから飲んだ時間を覚えておくようにと言われ、就寝しました。寝返りもできるし、アイスノンも最初からあって、身体的に動画が見れるまでになっていたので、Netflixの『地面師』を寝落ちするまでみて寝ました。

8月18日ー術後3日目

朝6時半にまた看護師さんがやってきて、熱と血圧、酸素量を測っていきました。毎回お腹に聴診器を当てて動いているかと目視で傷も確認してくれるのですが、「排便はありましたか?」の質問には、「まだです」を繰り返していました。重湯から始まって5食は食べているので、そろそろ出て欲しいとのこと。
お腹は動いているけど心配だから、今日1日待ってそれでも出ないようなら下剤を飲みましょう、といわれました。

この日もまだお腹の張りはあって、息を深く吸えない感じとお腹の傷の痛みが相まって、結論お腹全体が痛い状況はまだ続いていました。おならが出ると少し楽になる気がしていたので、おなら出るのをとにかく待ちました。
予定だと、明日の朝血液検査をして問題がなければそのまま退院なのですが、これは本当に退院できるのだろうか、と少し不安に思ったりはしていました。

この日は「排便があるかどうか」以外に、特に看護師さんから言われたタスクはありません。一番暇といえば暇な日でした。
朝ごはんを食べ終わったら(全部はまだ食べられないけど、おかずは食べられるようになってきた)お腹がパンパンになるのでそのまま横になってしまったら午前中は寝てしまいました。

腸の動きのためにも少しは歩かないと、と思い、午後は廊下の往復を昨日よりも多めにしてみましたが、それでも1500歩ほどしか歩いてませんでした。あまり大きくない病院の廊下を行ったり来たりしていると他の入院患者さんの部屋が見えてしまったり、やはり居心地が悪く、思ったよりもできませんでした。
部屋にいるとベッドに座っているよりはやはり寝た方がお腹が痛くないので、結局寝転んでしまい、この日も動画を見て寝落ちして、また起きてなんてしながら1日がすぎました。

この日もシャワーを日勤の時間帯にしましたが、昨日よりも明らかに動けるし、痛みも減っているのを実感しました。明日は退院の可能性もあるので、持ってきていた好きなシャンプーリンスをちゃんとして(備え付けはリンスインシャンプー)、気持ちが少しスッキリしました。

看護師さんによって、痛み止めを点滴にしようという方と、飲み薬にする方といて、この日も1度点滴で痛み止めをいれたあと、その次の痛み止めは飲み薬になりました。寝る前も一錠もらっておき、痛くなったら飲もうと思って夜中の2時半に飲んだのを覚えています。最初に点滴の針を刺すのに苦労したことが周知されているらしく、明日の血液検査で結果によっては点滴をしなくてはいけないから、それがはっきりするまでは針は刺したままにしておきましょうとのこと。家族が明日退院予定でいろいろ動いてくれているようなので、明日退院できるといいなあと思いながら眠りにつきました。


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