『無意味のススメ』を読みました。
本のすみかさんで、本を買いました。
将棋を全く知らない人から
「なんで、プロにならなかったんですか?」
と、聞かれたことがあります。
こういうのが、将棋独特だなあと思っていて、草野球大会で、優勝したからって、プロにならないんですか?とは、聞かないと思うのですよね。
将棋指してても、特に役には立たないですし、趣味ってそういうものかなと思うのですが、私のしてることを見てるアマチュア有段者からは、こうすれば、もっと強くなるのにとか、思ってしまうようなのです。
よくあるのは、『こうすれば初段になれます。』というもので、もういいかなと、思ってる部分もあります。
もう、将棋大会出るのやめようと、決めた時に、どこかの支部に入れてもらって、支部長から推薦もらって、初段免状買おうかなと思ってます。
免状買おうかなと、まだ思えないうちは、将棋大会で、初段もらえるよう、がんばってみようと思ってます。
アマチュア有段者からしたら、そんなん無理やん。ということをしてるのかもしれないです。
ある将棋教室の体験講座で、24でいつまでも14級くらいなので、強くなりたいですというと、24じゃなくてウォーズやったらいいのにとか、24でも、やり方があるから、それをすれば12級くらいにはなれます。ということでした。
将棋ウォーズは、反射神経みたいなのが必要で、私は、サッサと動作ができないから、無理なんですよね。将棋大会の時間が短いといっても、だいたい10分30秒とか、25分切れ負けとかなので、そんなに反射神経なみたいなのは、いらないかなと思っていて、それを言い訳にウォーズからは、逃げてるのですが、自分の苦手なことしてまで、初段になりたいかというと、そうでもないなあと思っています。
24のやり方というのが、あるのかもしれないですけど、そのやり方を身につけたいかというとそうでもないです。
私のやってることは、たぶん初段になるためには、最短距離ではないから、アマチュア有段者からは、無意味なことであるとされてるのでしょうね。
『無意味のススメ』を読んでみて、救いがありました。
アマチュア有段者から、
『プロ棋士に四枚落ち勝ちたいんですか?』
と、聞かれたことがあって、
その時は、うまく答えられなかったのですが、今の気持ちは、四枚落ちや六枚落ちスペシャリストになりたいわけではなくて、プロ棋士にハンデつけてもらって、中盤や終盤の将棋ってこんなのみたいなのを、体感したいなあというのがあります。
序盤で、失敗してたら、中盤にならないですし、序盤も自分なりに研究が必要なのですが、自分一人では、研究する力もないので、プロ棋士の力をお借りして、楽しんでるのだと思います。
アマチュア有段者からは、
「さすがに六枚落ちは、プロ相手でも勝てるでしょう」と、言われてるのですが、プロ棋士は、やっぱりすごくて、手を抜いてても、ちゃんと受けてこられるので、突破するのは、たいへんです。
プロになるわけでもないのに、一生懸命やってなんになるん?ということなんですが、何にもならなくても、いいかなと思ってます。
千駄ヶ谷で、9級と認定されました。
それで、いいです。
やっと、道場で、手合いをつけてもらえるようになりました。
『無意味のススメ』の作者の川崎昌平さんは、将棋をされるようで、本文にも、棋譜が出てきます。
アマチュア有段者に、
「○○さんは、痛い目あっても、なかなか覚えないねえ」
と、言われてて、ほんとにそうです。
酒井順吉七段と小林裕士八段から、終盤桂馬を使いましょう。王手してみてもいいです。という趣旨のことを言われてて、上野裕和六段との六枚落ちの終盤で、もしかして、これが桂馬で王手するときなのか?と、思って、その線で考えてたら詰みがありました。
忘れてるだけで、ほかの先生方からも言われてるかもしれないというのを含めると、一体、どれだけの時間、どれだけ方々の手を煩わせてるかと思うと、非効率極まりないですが、最近やっと、もしかして考えるのって楽しいかもしれないなと、思い始めました。
アマチュア有段者から
「こんな詰みも見えないんですか?」
と、いうようなことを言われたら、
また、『無意味のススメ』を読もうと思います。