大阪市の神社と狛犬 ❾鶴見区③安田住吉神社~足下がかわいい昭和の狛犬~
大阪市鶴見区の地図と神社
大阪市には、現在24の行政区があります。鶴見区は、北西は旭区、西は城東区と接していて、大阪市でいちばん東に位置します。さらに、北は守口市、北東は門真市、東は大東市、南は東大阪市になります。
かつては蓮畑や蓮根畑が多いのどかな田舎町でしたが、1990年には花博が開催され、開発が進みました。花博会場の跡地は鶴見緑地として区のシンボルになっています。
「鶴見区」という名前の由来については、次のような話が伝わっています。鎌倉時代に、源頼朝が富士の裾野で巻狩をしたときに、千羽の鶴に金の短冊を付けて放したところ、この地に飛来して住み着いたといいます。その鶴を見物に来る人が多く、そのことから「鶴見」という呼び名がついたといわれています。
鶴見区には、神社が8社あります。安田住吉神社は、大神社(大宮神社)の南方の住宅地に鎮座します。神社庁には所属していないようです。
安田住吉神社
■所在地 〒538-0032 大阪市鶴見区安田4-9
■主祭神 住吉神
■由緒 由緒書などがないので、詳しいことはわからない。
狛犬1
■奉献年 昭和七年六月(1932)
■石工 不明
■材質 花崗岩
■設置 拝殿前
拝殿前に一対の石造狛犬が安置されている。台座に「昭和七年六月」という紀年銘と奉献者の名前が刻まれている。
サイズは小さめで、阿形が玉取り、吽形が子取りの様式である。阿形は口を開けて威嚇するようだが、短い前肢を玉の上に乗せている様子が愛らしい。吽形は沈思するように口を閉じ、右前肢に子狛がいる。
境内は樹木もなく殺風景だが、雑草も生えていないので、管理する人がいるのだろう。左手にあるのは地車小屋のようだ。
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