見出し画像

名著・史実をオモロくでっちあげるTRPG!『本当は〇〇な物語メーカー ヨタバナ』先行プレイリポート

ナラティブ系TRPG『ヨタバナ』とは

TRPGはプレイヤーたちの機転で物語の方向性がどんどん変わっていく点も、面白さのひとつです。『ヨタバナ』はそんなあなただけの物語を手軽に作れてしまう魔著ナラティブ系TRPGシステム。富士見ドラゴンブックさんから2024年2月20日に発売予定のTRPGです。ダイス不要で遊べるところも手軽でいいですね。

今回は発売を控えた『ヨタバナ』を先行プレイで遊ぶ機会をいただきました。どんなシステムかも含めてレポしたいと思います。

遊んだのはサンプルシナリオ「ヘンゼルとグレーテル」

サンプルとして遊べるのは『ヨタバナ』にサンプルシナリオとして掲載される予定の「ヘンゼルとグレーテル」もしくは「走れメロス」のどちらかです。「ヘンゼルとグレーテル」は2名用、「走れメロス」は3名用です。今回は、2人で手軽に遊べるよう「ヘンゼルとグレーテル」の方を選びました。
1回目は寝言を吐かせたら右に出る者はいないくろのさんと、2回目はどんなわけわからん展開が降ってきても誠実な球を返してくれる舟さんにお相手願いました。

遊ぶ準備

まずはキャラメイクです。
1回目の様子
くろのさん「じゃあグレーテルをやります。グレーテルは妹だから12人います
この時点でくろのさんが『ヨタバナ』を遊ぶために生まれてきたことが分かります。私はヘンゼルなので現代からの転生者のヘンゼルという平凡なキャラクターに落ち着きました。データはありません。ただ寝言だけでキャラメイクが成立するのが『ヨタバナ』のいいところです。

2回目
舟さん「グレーテルがやりたいですね。ストリートファイターのグレーテルが
強いグレーテルが爆誕した瞬間でした。1回目のくろのさんが繰り出してきた12人のグレーテルの中にもストリートファイターは居ませんでしたから新鮮です。私はたった2回のテストプレイで十数種類ものグレーテルに出会っています。今回のヘンゼルは魔王にしました。難しいデータの計算やスキルの選択は一切ありません。2分くらいでキャラメイクできます。

【イベント】を作る

『ヨタバナ』ではストーリーを作りあげる過程でどんなことが起こるかをプレイヤーがあらかじめ【イベント】という短文に盛り込んで準備をします。話を考えるのが苦手という方や面白い展開になるか不安という方は【イベント】表があるので、そこから選んでも構いません。
ちなみに「ヘンゼルとグレーテル」の【イベント】表の1つめはこう書いてあります。
「あっ、人食いバードの群れだ!」

……。
「あっ、人食いバードの群れだ!」

『ヨタバナ』をどう遊べばいいのか、自分が作った【イベント】の方向性が正しいのか、といった不安を吹き飛ばすいいメッセージだと思います。初めて遊ぶ『ヨタバナ』に若干緊張気味だったくろのさんや舟さんも、人食いバードに勇気づけられたことでしょう。私もとても心がほぐれました。

いざ本編

『ヨタバナ』の本編では、プレイヤーが1つずつ【イベント】を選んで公開します。先ほど心を込めて作った【イベント】ですね。
それらが全て場で起こり、結末になんやかんやで辿り着くまでをロールプレイを駆使して語ります。
私が作った【イベント】だと、
「雪深い山荘に閉じこめられる」
「天下統一の機運が高まる」
「前世の記憶を取り戻す」
などですが、これがヘンゼルとグレーテルの物語の中に出てくることになります。

このとおり、くろのさんと遊んだ1回目と舟さんと遊んだ2回目の展開を並べてみても全然違って何が何だかです。
同じシナリオを何回でも遊べて、そのたび違った狂気ストーリーに出逢えるのは、とてもいいですね!
今回はギャグテイストな話になりましたが、ルールブックには始めのほうに「展開をシリアスにするかコメディにするか話し合うといいでしょう(要約)」とあるので、シリアスなストーリー展開が好きな人も楽しく遊べます。

ワンナイトで遊べるところも好き!

2人でルールを確認しながらキャラメイク→本編→エンディングまで2~3時間くらい。ワンナイトで遊べるのに、道中爆笑の渦に巻き込まれるという濃密な時間の過ごし方ができました。
人数が増えればもちろん時間もかかりますが、2人から遊べる手軽さも嬉しいポイントです。手持ちぶさたな夜にサクッとできて楽しい『ヨタバナ』、発売日を楽しみにしています!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?