【徹底解説】照国神社へ行ってみた!!
鹿児島県鹿児島市の照国神社へ行ってきました。 今回は照国神社の不思議でかつ人を引きつける魅力を徹底的に調査致します!!
鹿児島県鹿児島市の照国神社です。
照国神社は文久2年、1862年に建立され、御祭神は薩摩藩11代藩主島津斉彬。
西郷隆盛の上司としても有名ですよね。
島津斉彬は早くから西洋文明に関心を抱き、殖産興業や開国を幕府に提言し、他藩にさきがけて反射炉や機械制工業を経営しました。
明治維新に多大な影響を与えた薩摩の英雄です。
養女には大河ドラマでも有名な篤姫がいますよね。
照国神社は島津久光とその息子の島津忠義によって建立されました。
度重なる戦争や役により焼失されては再建を繰り返し、今日まで多くの人々に愛されてきました。
鹿児島の神社でも参拝客数が一番としても有名なんです。
それでは入場してみましょう‼
訪れたさきにまず目に入るのがこの大鳥居。
高さ20mある白い巨大な大鳥居は昭和16年、西暦1941年に建てられました。
当時としては国内最大級、鉄筋コンクリート造りの大鳥居。
昭和20年、第二次世界大戦中の鹿児島大空襲により社殿は焼失しましたが、この大鳥居だけは残りました。
相当頑丈だったんですね。
当時の弾痕跡が今でも残されていましたよ。
数箇所あった弾痕はさび止めした後埋め戻されましたが、右の柱上部の1ヶ所だけは黒い丸印として残されています。
戦争の記憶を残すためですね。
鳥居をくぐる際は是非注目して見てくださいね‼
それでは鳥居をくぐり中へ進みましょう‼
まずは御由緒を拝観です。
入口付近にある御由緒は照国神社の歴史や年間祭典などが表記されています。
御祭神である島津斉彬の出生やその後の生い立ちを詳しく拝観することができます。
毎年7月にある六月灯やお正月などは露天が数多く立ち並び、県内外からの参拝客で大変な賑わいをみせていますよ。
照国神社に入ってまず目につくのがこの斉鶴(さいかく)。
斉鶴はイマヌキの木でできており、昭和37年に氏子たちによって献木されました。
斉彬の斉と鶴をとって斉鶴です。
左右に羽を広げている姿が今にも空を飛び上がりそうで勇ましいですね。
間近で見たらその迫力を十分に感じることができます。
朝日をバックに撮る斉鶴はまた一段と格好いいですよ‼
ここで写真をとる参拝客が数多くいます。
島津斉彬は日の丸を制定したことでも知られいます。
1853年江戸末期の黒船の来航により、幕府は鎖国から開国へ大きく舵を切りました。
そのさい海上で日本船と外国船をどう見分けるかが問題となりました。
幕府は薩摩藩主島津斉彬の「白帆に朱の丸」という提言を受け入れて、日本の船印を「日の丸」に制定しました。
1860年には日の丸の船印がそのまま国旗へと制定されます。
日の丸を考案したとはさすが先見の明がある島津斉彬、さすがです。
最初に日本国旗を掲げて出港したのは昇平丸です。
1854年日本初の洋式軍艦として薩摩の造船所で建造されました。
長さ27メートル、幅約7メートル、3本のマスト船、大砲10門を備えた昇平丸、通常は運送船、戦争時には軍艦として利用されました。
この昇平丸、鹿児島の維新ふるさと館でレプリカが展示されていますのでそちらの方にも是非足を運ばれてください。
ちょうど神主さんが国旗をあげていましたよ。
やっぱ日本国旗は格好いいですね☆
日本最高ーーーって叫びたくなります‼
その先にあるのは浩然亭です。
浩然亭は休憩所となっており、椅子に腰をおろして休んだり、自販機でジュースを買ってくつろぐことができます。
是非こちらの方にもお立ち寄りください。
斉鶴の左手のほうには照国文庫資料館があります。
照国文庫資料館は島津斉彬や西郷隆盛等薩摩の偉人たちの資料やモニュメントを閲覧することができます。
無料で閲覧することができるため、連日沢山の賑わいをみせています。
開館時間は午前9時から午後17時までなっていますので、時間に考慮して訪れてくださいね。
それにしても照国神社は丸に十文字の紋章をよく目にします。
これは周りのハートが可愛いです♡
神社の各所に丸に十文字の紋章がちりばめられています。
薩摩を代表する家紋です‼
参拝するついでに丸に十文字を探して回るのも楽しめるポイントです。
それでは手水舎で手を清めましょう。
手水の作法を見ながら正しい方法で手を清めてください。
手水舎の手前にはタッチパネルの案内所が設置されています。
このタッチパネルに触れて境内内を検索すると、照国神社や神社近辺を詳細に知ることができます。
タッチパネルとは先見の明に秀でた島津斉彬もビックリです。
時代は遥か先の令和ですね‼
手水舎の向かい側には社務所があります。
社務所を通り過ぎ、階段を登った先に社殿が見えてます。
神社の中央の道を正中といいます。
正中は神様が通る道といわれ、通るのはなるべく避けるようにし、右が左に寄って歩くようにしましょう。
僕は左側をよく歩くようにしています。
階段を登った先に神門があります。
丸に十文字がちりばめられた堂々とした門がまえですね。
神門を通るさいは門の前で一礼し、島津家の神様に挨拶をしてくぐるようにしましょう。
神門を過ぎた先には拝殿があります。
威風堂々とそびえ建っていますね‼
神門を過ぎて拝殿を前にすると、空気がより一層引き締まったように感じます。
拝殿で二拝二拍手一拝し、願い事ではなく、今日の平和の感謝を伝えるようにしましょう。
拝殿を正面に右側の建物ではおみくじやお守り、御札を販売しています。
お守りには菊ではなく、ここにも丸に十文字が描かれているのが印象的。
学問に秀でていた島津斉彬にあやかり、学業にご利益があるお守りが人気を集めています。
デニム素材でできたお守りは全国的にも珍しく、とてもオシャレな作りをしていますね。
拝殿の中にもおみくじが販売されていましたが、残念ながら故障中でした。
引いたおみくじはこちらに結んで奉納してください。
左の建物ではご祈願受付を行っています。
ここでは御朱印を受け取ることができ、御朱印目的の御朱印ボーイ、ガールは是非お立ち寄りください。
料金は初穂料が500円、御朱印帳とセットになった価格は1800円です。
週末の土日や連休、お祭りや三ヶ日などは多くの参拝客の来観で混雑が予想されます。
是非日時を考慮して訪れてくださいね。
受付時間は午前8時半から午後17時までとなっています。
拝殿を正面に左の奥にある路地を通った先には
保食神社(うけもちじんじゃ)が建立しています。
保食神社はもともと裏手にある城山の中腹に鎮座していましたが、1951年の台風で被害を受け、1954年に照国神社の境内に再建されました。
島津家にとって”狐”は古くから特別な存在で、「お稲荷さん」と呼ばれる神社は今でも多くの参拝客から慕われています。
商売繁盛のご利益を受けられたい方は是非訪れてくださいね。
保食神社の左側から小さな脇道をぬけると
照国神社の裏手に廻ることができます。
地元の人でもなかなか立ち寄ることがない社殿の裏手は、よりひきしまった空気を感じとることができます。
多くの木や植物に囲まれており、お濠(おほり)を間近で見ることもできます。
植えられている植物は、日露戦争時ロシアのバルチック艦隊を撃破した元帥東郷平八郎や、その他薩摩の偉人らが植えたものとしても知られています。
本殿も間近で見ることができ、本殿に向かって二拝二拍手一拝をしましょう。
それから先に進むとみえてきました霊獣「蛟(みずち)」です。
蛟は龍神様の子供で、両手を上に何か支えているように見えます。
神社によると、ある日突然足下の石が積み上げられていたそうです。
およそ4,5人がかりでも持ち上げきれない石像、とても不思議です。
蛟から左の方へ進むと水神池があります。
水神地には水宮と書かれた鳥居が立っています。
そこをくぐった先に苔にまみれた祠が立っています。
水神、地神と書かれた祠は「内神様」と呼ばれ、水、大地のありがたさを感じるとができます。
ここでも二拝二拍手一拝をして先に進みます。
水神地の奥には藩政時代に掘られた横穴式の井戸があります。
安全、衛生面上今では蓋がされていますが、今日も水神様として祀られており、ここでも二拝二拍手一拝をしましょう。
一旦社殿を離れ、神門の階段を降りると左手に絵馬が見えてきます。
その絵馬の間の道を進むと
探勝園にやってきました。
探勝園を更に進むと中央の広場に島津斉彬の銅像が建っています。
高い台座に立つ島津斉彬は、照国神社の参拝客を今日も暖かく迎えてくれるように見えます。
下から見ると凄い迫力ですね。
島津斉彬像にも是非足を運ばれてみてくださいね。
その隣には戊辰之役戦士顕彰碑(ぼしんのえきせんしけんしょうひ)が立っています。
戊辰之役戦士顕彰碑は、戊辰戦争で亡くなった犠牲者を敵味方関係なく慰霊するよう建立されました。
犠牲者の名前が書かれた碑も立っています。
照国神社は護国神社も建立しています。
その他にも太平洋戦争戦士之墓や原爆犠牲者慰霊平和祈念碑、第二次世界大戦敵味方戦亡者慰霊碑なども建立しており、平和への尊さをお祈りしましょう。
護国神社からさらに右の方へ進むと
でてきました島津久光公の像です。
島津久光は島津斉彬の異母弟で、斉彬の亡き後薩摩の「国父(こくふ)」として活躍しました。
薩摩の政治的実権を握り、多くの藩士から慕われ愛されました。
しかしどうやら西郷隆盛とは馬が合わなかったみたいです笑
鯉や小魚が泳いでいる池に囲まれ、斉彬像とくらべてやや豪華な像にも
みえます。
島津久光像の手前に太平洋戦争戦士之墓が立っています。
その近くに原爆犠牲者慰霊平和祈念碑が立っています。
今日の平和への感謝をこの地で伝えましょう。
さらに進むと島津忠義公像が建っています。
薩摩藩第12代藩主島津忠義は、島津久光の長男です。
実権自体は父の島津久光が握りましたが、薩摩藩知事や公爵に任命されるなど、明治政府で多くの実績を残しました。
久光の方針に従い、明治に入ってもマゲを切らなかった話は有名です。
それでは照国神社を後にします。
照国神社は鹿児島の中心に位置しています。
周辺には美術館や博物館など、薩摩のゆかりを感じられる施設が数多くあります。
徒歩圏内で訪れることができ、こちらの方にも足を運ばれてみるのもいいでしょう。
美術館へ向かう最中には鹿児島でダントツ有名な偉人西郷隆盛の像が立っています。
日本初の陸軍大将は勇ましい軍服を身にまとい、道行く人の視線を集めます。
大河ドラマ「西郷どん」の影響もあり、ここにも数多くの観光客が訪れて西郷さんの話をしたり、写真を撮ったりしています。
今日も日本と薩摩の未来を見守っていますよ。
西郷隆盛像の向かい側には中央公園があります。
中央公園は大きい広場や噴水などがあり、親御さんなどは大変喜ぶこと間違いなしです。
中央公園からさらに進むと、南九州最大の繁華街天文館があります。
天文館は鹿児島を代表する繁華街で、屋根付きの商店街は大勢の人で賑わっています。
参拝ついでに天文館に立ち寄り、お買い物やお食事、映画を楽しむのもいいでしょう。
今回は鹿児島の照国神社を参拝しました。
境内は非常に綺麗に清掃されており、連日多くの参拝客で賑わっています。
鹿児島1番の参拝客数も納得の神社です。
島津斉彬を祀り、その周りに久光や忠義や薩摩藩士が囲み、またその周りを参拝者が囲むという温かみを感じられる神社でした。
神社内を参拝するだけではなく、資料館や美術館などで薩摩の歴史を学べるのもオススメできるポイントです。
街から近いことでアクセスもよく、鹿児島の中心地へ訪れたらすぐに参拝できるのも魅力の1つにあげられます。
Parking
駐車場は無料駐車場があります。
数台は止められますが、参拝客が多い時期などは混雑が予想されるため、近くの有料駐車場に止めることをオススメします。
バスや市電で天文館まで乗り、そこから徒歩で訪れるのもいいでしょう。
ACCESS
空港 → 照国神社
鹿児島空港から車で九州自動車道を使い約40分(40km)
鹿児島中央駅 → 照国神社
鹿児島中央駅からバスや電車で天文館まで約7分で行き、そこから徒歩で約5分
照国神社
住所 鹿児島県鹿児島市照国町19-35
電話番号 099-222-1820
ホームページ http://www.terukunijinja.jp/