狛犬は語る
7月のある平日の朝、芝大神宮を探して歩きまわる。地図と照らしあわせながらそれらしい建物を探したがすぐには見つからず、裏側からアプローチしていたからだった。お勝手口のような細い通路が正面につながっている。人の家の敷地に入るような気分で進み、植木鉢やベンチの間を抜けると、ビルの間にすっと神社がある。
外回り中らしき人が次々と来ては参拝を済ませていく。流れを乱さないように速やかにお参りする。め組の喧嘩はここから始まるのだった。
見晴らしが良くてすっきりとしたレイアウトが素敵だ。ここで春場所をやっていたのは、神事ということなんだろうけど、木戸銭を取っていたようだし、見せるスポーツでもあったのだろうか。やっぱり座布団が飛んだりしてたんだろうか。
そんなことを思いながら見ると、喧嘩の強そうな狛犬。土台のフォントのかっこよさもあるが。
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