Vol.4 チェコらしさ全開のスキー合宿に行った話。前編 ※レンタルショップ情報有
こんにちは。プラハ在住、チェコ医学生 駒井マキです。
2月に選択科目の一つ、医学部主催のスキー合宿に行ってきました。場所はチェコ北部のKrkonoše(クルコノシェ)という山です。
医学部にはチェコ語と英語のコースがあり、私の属す英語コースにチェコ人はほぼいないので、学校でチェコ人との接点はほぼありません。しかしこの講習ではチェコ語コースの学生と合同だったゆえ、非常にチェコらしい良い体験がたくさんできました。
今回は前編、合宿に行く前のお話です。
⛷️チェコ的体験1 情報が薄すぎるウェブサイト
発端は2023年9月。当該学期の選択科目を選び、まとめて履修登録をする時期です。私はスキーが好きなので、「スキー講座があるらしい」という噂を聞いて、登録することにしました。さて、詳細を求めてウェブサイトを見てみると、
「山に一週間くらい滞在」
「ダウンヒル、クロスカントリー、スノーボードを組み合わせたコース」程度の情報しか書いてありません!
(日時とか、道具のレンタルとか、場所とか、行程とか、そういうの、ないのかい😓)
念のためチェコ語版のウェブサイトを確認すると、
「2月くらいにオーストリアかチェコの山で開催」
「バイアスロンをやるらしい」
ことが追加で判明。英語版とチェコ語版で情報の質が違うのはあるあるです😅
「え、クロスカントリーとスノーボードはやったことないぞ・・・🤔」と思いましたが見なかったことにして、ここはひとまず登録しました。
⛷️チェコ的体験2 教えてもらえないコースの詳細
てっきり履修登録をしたら詳細が送られてくると思いきや、待てど暮らせど連絡はなく、、、あまりに心配だったのでウェブサイトに書いてあった担当者にメールで確認しました。
3通ほどやりとりしましたが、質問に対して斜め上の返答しか来ずじまいで結局諦めました😂!
「まあ、どうにかなるでしょ!」とチェコ的マインドに切り替え、あとで情報が来るのを信じて待つことにしました。
⛷️チェコ的体験3 突然の請求
連絡を待つこと早12月、まだ詳細は送られてきません。するとある日、藪から棒に支払い案内が送られてきました。料金が何を含むか(交通費、食事、ゲレンデのチケット等)の説明が皆無で、とても不安でした😅
ヒヤヒヤしましたが、大学からのメールで、さすがに詐欺ではなかろうということで支払いました。
⛷️チェコ的体験4 開講まで1か月を切ってやっと詳細が来る
1月の中旬、ついに担当者から詳細が送られてきました!読んでみると、持ち物には「クロスカントリーとダウンヒルのスキーと保険証」とのみ、書いてあります。とってもざっくり🤔
(ウェブサイトのスノーボードの話は何だったのやら。)
さらに、用具のレンタルについて、日本ではゲレンデのすぐ近くに必ずお店がありますが、開催地のゲレンデの近くにはないのでプラハから借りて持ってくるように、とのことでした。チェコでスキーはメジャーなスポーツなので、自分の用具を持っているのが前提なのでしょうか?
しかも、とある地方のバス停に現地集合とのことです。 まさか、長距離バスを各自予約し、スキー2組と荷物を担ぎながら、地方の公共バスと乗り継いで来るなんて、そんな……? と思いましたがそういうことでした。
また、日本だったらタイムスケジュールが送られて来そうなものですが、依然として送られてきません。それでいて、「木曜日はダウンヒルやるから、このサイトでチケット買っといてね」とのことで、状況の読み込めなさに困惑でした。
そして、メールの送り主を見て、気づいたことが。
「え、私がメールを送った人、担当者じゃないじゃん笑」
どおりで詳細をよく知らなかったわけです。(担当者と書いてあったのに…😅)
公共交通機関もプラハとは勝手が違いますし、チェコ語も不安たっぷりなので、チェコ人の友人から事前に色々情報収集をしました。
⛷️チェコ的体験5 スキー用具のレンタル
日本からスキーウェア、小物一式は持ってきましたが、スキーとストックと靴は飛行機で運ぶにはあまりに大変なので、ダウンヒル用とクロスカントリー用の2組をチェコで借りました。
私が今回使ったレンタルショップは、LyžeGoHome です。
オンラインで来店日を予約し、その場でサイズ、用途を鑑みて最適な道具を選んでもらいます。私のチェコ語はまだまだなので、英語で対応してもらえて助かりました! 店内にはたくさんのお客さんがいて、店員さんもとてもフレンドリーでした。おすすめです。
ただ一つ後悔したことがありました。スキーが材質によって6種類あり、それぞれ値段が違うのですが、蓋を開けると高級品を借りていました。私はスキーの材質にこだわるほどの腕前ではないので、中くらいで十分だったのですが。。。店員さんに「スキーの材質に希望はある?」と聞かれ、「腕前は中級程度なので特にこだわらない。」と任せたのが仇となったのかもしれません。
悪意はなさそうですが、余計な出費を抑えたければ、ウェブサイトの値段表をよくみて、「この材質がいいです!」と伝えれば確実です。
ちなみに一緒に合宿に行ったイスラエル人は別の店で借りていましたが、6000Kč以上かかったそうです。彼らがチェコでの相場がわからないのをいいことに、通常より高い料金を払った可能性も否めません。値段表をよく見てから行くのが吉です。
まとめ
私は日本で育って、全てに懇切丁寧に「あとは従うだけ」なインストラクションがあることに慣れきっていましたが、チェコでは自分で行動を起こさないとことが進みません。
骨の折れることも多々ありますが、むしろインストラクションがないからこそ、チェコ人は臨機応変に問題に対応している気がします。
次回は後編、合宿中のお話です🎶
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