スペース・マウンテン2007年リニューアル時のデザイン担当者に話を聞く!「拍手をして帰ってこられたというところがあって、それを見ながら、私は柱の影から見ていてウルっときてました」
東京ディズニーランドの人気アトラクション「スペース・マウンテン」が、2024年7月31日のパーク閉園をもって惜しまれつつも営業終了となります。長年にわたり多くのゲストに愛されてきたこのアトラクションは、新たなコンセプトのもとでリニューアルされ、2027年に新たな「スペース・マウンテン」として開業予定です。
2007年リニューアル当時のアトラクションデザイン担当者である、設計建設部デザインサービスグループの西尾智憲さんにお話を聞きました。
ーー子供の頃からディズニーのスペースマウンテンを見ていて、いつもあるものだと思っていて…。2007年の時にだいぶ変わったなと思ったんですけれども、一番どこが変わったというか、逆に残した部分というのがあれば教えていただけますか
「まずは、ありがとうございました。楽しみにしていてください」
「本当に(スペース・マウンテンが)大好きです。はい。それまでのスペース・マウンテンというのは、漆黒の宇宙を失踪して、光学に合わせた時代のみとなっていました。なので、真っ暗な闇を疾走するというだけだったんですけれども、1960年代にスペース・マウンテンのプロジェクトというのは、すでにディズニーの中で始まっておりまして、1975年にウォルト・ディズニーワールドの方で進行しました」
「それからやはり30年、40年間、やはりもっともっと喜んでもらうためには、もっと少し変えた方がいいんじゃないかなということで、ショーエンハウスメントに移行しました。それは、より強化するというところで、体験を強化しようということで、ショーストーリーを追加することにしました」
「漆黒の宇宙を失踪するというところは変えずに、そこは基本となるところに変えずに、それにショーストーリーを付け加えまして、それに合わせたデザインをしたということで、外観は変わっていないんですけども、中の乗り場ですとか、宇宙船ですとか、ロケット、それから宇宙空端の中の演出というものを変えています」
ーーリニューアル後のプロジェクトの中で、特に印象に残っているエピソードや思い出、加えてリニューアルした後に、ゲストからもらった印象的な言葉などありますか
「エピソードなんですけども、開発中、私もアメリカのディズニーイマジニア映画社に出向いてきまして、そこのコンセプトデザイナーの一員となって、デザインをしようとしていたんですけども、なかなかその話がまとまらなかった。デザインがまとまらなかったということで、デザインだけではなくて、人間関係のことも…」
「そのときは仕事の終わりに、カラオケでアニメソングをみんなで熱唱するんです。アニメソングは世界共通でみんなよく知っているんです。そういったことをやったことで、チームワークが良くなり、よく進んだという人がいます。就航したときなんですけども、就航した最初のロケットが入ってきた時に、リピーターの方だと思うんですけども『すごくなった』『よくなった』『今までよりよくなった』という言葉と同時に拍手をして帰ってこられたというところがあって、それを見ながら、私は柱の影から見ていてウルっときてました。とても嬉しかったです」
ーー今日もかなりたくさんの観客が楽しみにいらっしゃってますが、この様子を見て今日の印象を教えていただけますか?
「個人的にはとても、今日で思い出のたくさん詰まったスペース・マウンテンとお別れするのはとても悲しいんですけども、やはり1973年からオープンして約42年間、これだけの多く方に楽しまれ、今日この日もこれだけの多くの方に並んでいただいて、この暑い中並んでいただいて本当にありがたいなと思います」
「体験時間は本当に数分間という短いアトラクションなんですけども、やはりこれまで多くの方々の思い出に残っていると思うので、これは永遠に多分ゲストの方の心の中に残るんじゃないかなと思っています」
「私も個人的ではありますけども、この夏に定年退職を迎えまして、これだけ多くのスペース・マウンテンのプロジェクトに関わってきたんですけども、一緒に卒業というところで、最も感慨深いものはあると運命的なものを感じています。今日は最後まで(現場に)いようかなと思っています」
※ほぼ原文ママ
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