HAKUTO-R Mission1のランダー打上げ成功!
2022年12月11日 16:38 JST
HAKUTO-R Mission1のランダーが打上がりました!
SpaceX Falcon9の危なげない打上げ、さすがでした。美しかったです。
今回の打上げに関して、私の思い入れは特別です。HAKUTOにコミットしていた自分として、知っていることを、また特にHAKUTOファンだった方々に届いて欲しいことを書いてみたいと思います。
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2010年に火蓋が切って落とされたGoogle Lunar XPRIZE(XPRIZE財団が主催しGoogleがスポンサーとなり賞金を出した、人類初の民間による月面探査レース)。これにエントリーしたTeam HAKUTOは、30ほどの参加チームの中がいた中、最後まで離脱せずレースを続けたファイナリスト5チームのうちの1つでした。
Google Lunar XPRIZEは2018年に勝者なく終了しましたが、HAKUTOはその後も株式会社ispaceの事業として月面探査のチャレンジを継続。このプログラムの名前がHAKUTO-R(Reboot、Rebornなどの意味を込めてのR)です。
今回打上がったのはHAKUTO-R Mission1。つまりHAKUTOの開発を継承したロボットが月へ向かうという打上げでした。
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HAKUTOの特徴的なところは、技術開発のみならず、開発を継続するための資金調達も同様に重要だったところです。まだ宇宙開発を民間でやれるとは誰も思ってなかった時代、投資やスポンサーを集めるためには、宇宙業界全体の盛り上がりが必要でした。
だからこそHAKUTOを知っていて応援してくれる人がいること自体が重要なことでした。HAKUTOファンには「一緒に月を目指そう」というメッセージを発信し、打上げ資金を募ったクラウドファンディングでは「未来を創るのは自分たち自身」というメッセージを込めました。HAKUTOの一歩は、HAKUTOを知って応援してくれた人、一人一人自身が作った一歩だとも、言えると思います。投資家やパートナー企業の方はもちろん、プロボノも、ファンも、イベントにきてくれた人も、SNSで呟いてくれた人も。
あの日目指した風景・ワクワクした風景が、今現実になっている。やっぱりグッとくるものがありますよね。2010年から辞めないで目指し続けたということが言葉にならないくらいすごいことであり、実現してみせてくれた、実現させるところまでやってくれた、袴田さん、HAKUTO-Rのメンバーに感謝です。
最初のハードルと思われるランダーとの通信は確立したとispaceから発表がありました( https://ispace-inc.com/jpn/news/?p=4121 )。次は月までの軌道制御。そのあとは月面軟着陸、ペイロードデプロイなどMissionは続きます。Missionフルコンプリートしたら民間初の人類史的偉業です。
今この瞬間、ランダーが宇宙を航行して月に向かっているいうことは、確かに自分自身が実現させた一歩なんだと思いながら、ワクワクしてじっくり見守りたいと思いますし、HAKUTO・HAKUTO-Rのメンバー、ファンの方、この記事を今読んで応援しようと思った方も、この一歩を作った一人として、自分自身の一歩として、ワクワクしながら見守っていて欲しいなと思います。
最新情報はispace HPのNewsやSNSから確認できます。今また改めて、一緒に月を目指しましょう!