#31 / 映画のセットのような家での生活
【この物件のポイント】【SALE】 ※空き家バンク登録物件です。
・映画の舞台になりそうな古く雰囲気のある家
・鶏を放し飼いにできるくらいの広い庭があります
・快適に過ごすには大幅な改修が必要
今の時代、例えば、昭和時代の時代設定で映画を撮ろうとしてもなかなか時代設定に耐えうるだけの佇まいのある家がなくなってきているのではないでしょうか?古民家は探せばある程度ありそうですが、古民家と呼ばれるほど力強い梁があるわけでもなく、かといって平成の家ほど整っていない。どこか家のつぎはぎ感があって、でもそれだけ手を加えて丁寧に使われていた家、古くても古いだけで終わらない、ちゃんと家の主の感性と時間の集積を感じられる家。
本物件は足を踏み入れた瞬間に、これは住むとかいうんじゃなくて、映画のセットとして保存してゆく方がいいのではないだろうか、と思わずにはいられませんでした。(長野県は意外と映画のロケ地として使われる地域が多いんですよね)
表通りに面した勝手口の隣にある薪風呂の煙突、勝手口を開けると現れる薪風呂の蓋、そしてタイル張りの薪風呂。これってトトロのサツキやメイが暮らしてた世界じゃん!って静かに興奮しました。
僕は上の写真にあるこの縁側と玄関の並びに惹かれていています。
「ごめんくださいー」と玄関の引き戸をガラガラと開けるも中から反応がなくて、あれ?誰もいないかな?と思って縁側の方に回って、もう一度「ごめんくださいー」と声をかける。そんなやりとりが生まれてそうな家。
もしくは表の通りから入ってきた近所の知り合いは玄関を通り過ぎて、縁側に夏野菜をドカッと置いて「置いてくでねー」と言って家主の返事を待たずに立ち去ってゆく。
ここに確かに人がいて、家族がいて、ご近所さんがいて、日々の営みがあったというリアルさを感じる縁側と玄関の並びでした。こういう何気ないけれど、生活上で生まれた暮らしの導線は、家族の記憶となって残り続ける、それが意外とかけがえのない思い出になる、と思うのです。
もちろん本物件は住居として販売しています。映画の舞台になるような家に住んでみたい方、ぜひお問い合わせください。
(2024.7.13 初回掲載)
【 基本情報 】
所在地 駒ヶ根市赤穂15671番地7 MAP
販売価格 200万円
構造 木造平屋建て
間取り 4K
土地面積 288.6平方メートル(87.45坪)
建物面積 69.56平方メートル(21坪)
建築年 昭和39年
電気 中部電力
ガス プロパンガス
上水道 市営
下水道 未接続(加入金支払い済み)
トイレ 汲み取り
設備など 駐車場あり(屋根あり1台、軽自動車のみ)
都市計画 -
用途地域 -
現状 空き家
通学区 赤穂東小学校(約1km)、赤穂中学校(約1.8km)
備考 大幅な改修が必要 / 風呂は薪で沸かすタイプ / 畑付き / 物置あり / JR小町屋駅1.4キロメートル
駒ヶ根市空き家バンク情報 売家80