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こまえのデザイン.視察日記(Vol.4 ㈱まちみとラボ)

こんにちは!!こまえのデザイン(狛江市 未来戦略室)の中川です。
今年5月に職員3名で茨城県水戸市にある”㈱まちみとラボ”へ視察に行って来ました。狛江市で今後まちづくり法人を検討するにあたって非常に参考になる取組をされていましたので、今回のnoteでは、その様子をレポートします。

水戸市とは

茨城県水戸市は、茨城県の県庁所在地で県のほぼ中央に位置し、面積約217㎢、人口約26万8千人の中核市で茨城県最大の都市です。偕楽園や弘道館といった観光資源があり、梅・納豆・水戸の黄門様(水戸光圀公)あたりが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

水戸駅前の休憩場所。上部にある水府提灯も水戸の名物です。
市内を走っていると常に見えていた謎の建物。
水戸芸術館アートタワーでした。


"水戸商工会議所"に到着

㈱まちみとラボはコワーキングスペース「ワグテイル」が登記位置になっています。今回は㈱まちみとラボの運営を支援している水戸商工会議所で、お話をうかがえる機会をいただきました。水戸商工会議所は水戸駅から徒歩約5分くらいの桜川付近の茨城県産業会館内にあり、すてきなロケーションでした。

茨城県産業会館内にある水戸商工会議所

今回は㈱まちみとラボの三上代表と水戸商工会議所の天下井課長に、ご案内いただきました。

"㈱まちみとラボ"とは

中心市街地活性化協議会において「事業主体としての組織づくりの提案」を基にまちづくり法人の協議を開始し、志を同じにする個人達や水戸商工会議所の出資(民間出資100%)により平成28年11月に設立された株式会社です。


"㈱まちみとラボ"の理念

”㈱まちみとラボ”は、今までのボランティア主体の活動や行政主体で補助金頼みのトップダウン形式プロジェクトだけではなく、今まで培ってきたまちなかでの活動・問題意識を活かしながら、まちを使う・まちで遊ぶ・まちで生きる生活者としての目線でアプローチする。それが”㈱まちみとラボ”の活動の原点だそうです。

【私たちのミッション】
私たちは、水戸の歴史と文化・芸術、自然を活用し、水戸の人々とともに「住み続けたいまち・水戸」「選ばれるまち・水戸」を創造し続けることで社会に貢献します。
【私たちのまち・水戸】
私たちが目指す「住み続けたいまち・水戸」「選ばれるまち・水戸」は、『美しいまち・水戸』『楽しいまち・水戸』『稼げるまち・水戸』。この3つを実現し、水戸のまちの経済を動かし、水戸のまちの創生に繋げます。雇用を創出し、新しい人の流れを起こし、若者の希望を創出します。
【価値を作り続ける】
水戸のまちに新たな価値(=共感=利益)を生み出し続けます。

"㈱まちみとラボ"の事業展開

●水戸らしいライフスタイルのプロモーション事業
⇒フリーペーパー”TRIX MAG”を発行し、イベントやまちづくり情報を発信しています。
●マルシェやバザールなどの市場開催事業(リノベーション事業や再開発事業とタイアップ)
⇒イベントとして、テーマを設けた水戸まちなかマルシェ”ガンゲット”を開催し、賑わいを創出しています。
●ヒト・コト・モノの可能性の芽を見い出すリサーチ&コンテスト事業
⇒水戸まちなかビジネスコンテストを過去3回開催し、実際に最終審査を行った事業のうち4事業に支援して、実際に開業しています。
●建物やエリアの物語を紡ぎ、共感の輪を広げるリノベーション事業
⇒実際に水戸市内に出店したい起業家へ、店舗づくりや居住促進の支援をしています。
●水戸市や商店街、地域コミュニティ、中心市街地活性化協議会との連携事業 など..
これらの様子は”㈱まちみとラボ”のHPで紹介されていますので、是非ご覧ください。

株式会社まちみとラボ (machi-mito-lab.com)

水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会

平成30年11月に、”㈱まちみとラボ”は水戸市から都市再生推進法人に指定されます。そして令和2年4月に水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会が発足し、同年7月に官民連携まちなか再生推進事業の実施事業者に選定されます。

水戸まちなかデザイン会議の開設
水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会内に、多くの人がアイデアを出し合う場として、水戸まちなかデザイン会議を開設し、若手中心に運営しています。

まちなかでの試行・実証実験を開始
水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会では 、2021年度に「挑戦心を育む、コンパクトなまちなか暮らしを取り戻す」をコンセプトに、未来ビジョンを作成しました。

未来ビジョンに基づき居心地良く歩きたくなるまちづくりに向けた社会実験として、令和3年10月に歩きたくなる空間の創出のための自主企画として”まちなかチャレンジ”を開催します。中心通りだけではなく、そこから1本離れた道にも面白いスポットがあることを知ってもらうため、ストリートサインを道路に設置し、安心して歩ける裏道へのルートを示していました。
令和4年度はより共感者が参画しやすいよう運営を改善しながら、10月に”みとまちなかリビング作戦2022”というイベントを開催しました。

ストリートサインで裏道へ
面白いスポットのサイン。以前の実験のものなので消えかけてますが、ワクワクしますね🎵

おわりに

今回、”㈱まちみとラボ”へ視察をお願いしたのも、民間主体のまちづくり法人で、デザインの考えを取り入れながら積極的に事業展開しているところに、興味を持ったことがはじまりでした。

出資がまちを想う個人等をはじめとした100%民間出資ということも驚きましたが、”㈱まちみとラボ”の事業は、主に三上代表をはじめとした3人の方が業務を担われていて、その3人の方々は出資も仕事もされているということでした。

どうしてそこまでできるのかをお聞きしたところ、そもそも大学進学等で一度水戸を離れた地元の仲間達が、久しぶりに戻ってきて中心部の元気が無くなってきている様子をみてさみしく思ったことが、まちづくりに関わりだしたきっかけだそうです。先祖代々大切にしてきた水戸を、自分たちの代で廃れさせる訳にはいかない。そんな気概で動かれているそうです。
とてつもないパワーをお持ちの三上代表からは、その他にも様々なアドバイスをいただきました。

天下井課長にはその後、水戸市の中心部の様子を案内していただき、社会実験の様子や展開している事業の場所をうかがうことができました。

お二人に共通していたのは、とにかく地元愛がすごいということで、水戸のことを心から好きだという気持ちをうかがえました。大切なまちづくりの原動力を再認識しました。

改めまして、三上代表、天下井課長ありがとうございました!

三上代表(左から2人目)
天下井課長(左から2人目)

おまけ(今回の視察メシ)

今回のお昼ご飯は天下井課長に、おすすめの昼食スポットをいくつか伺った中で、水戸のご当地ラーメンのスタミナラーメンにしました。個人的にご当地ラーメンは間違いなくおいしいと思っていますので、期待が高まります。

・・・お店に入って気づいたのですが、”撮影禁止”の貼り紙があり、紹介はNGのお店でした。というわけで今回は写真もありませんし、店名も伏せたものになります。

とりあえず思い出しながら描いてみました・・・

私がいただいたスタミナ冷やしラーメンは、冷たくてもちもちの太麺にアツアツのあんかけが乗った旨辛のラーメンでした。辛めのあんかけですが、具材にレバーやかぼちゃがあり、辛味や甘み等の色々な味が調和して最後まで変化を楽しめ、今回もあっという間の完食でした。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです!
※このnoteは、狛江市未来戦略室のスタッフ4名が交代で執筆しています。それぞれの文章のスタイルもあわせてお楽しみください

#狛江 #水戸 #まちづくり法人 #デザイン #こまえのデザイン #スタミナラーメン

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