おしチャリ施策の実証実験(前半)をレポート
こまえのデザイン. (狛江市未来戦略室)の田代です。今回のnoteでは、狛江駅前の南北自由通路での「おしチャリ施策」の実証実験の前半の様子についてレポートします。
そもそも、おしチャリとは
狛江市では、狛江駅周辺を歩行者専用道路に改変する駅前リニューアルプロジェクトを円滑に進めていくため、自転車の押し歩き(=おしチャリ)の促進施策の検討が始まりました。
今年の春には市役所内で「おしチャリナッジプロジェクト」を始動させ、これまで市職員と市内デザイナーの方と一緒にアイデアを出し合いながら、おしチャリ施策の検討を重ねてきました。
このプロジェクトの立ち上げの経緯などはこちらのnote記事をご覧ください。
おしチャリ施策の実証実験企画
8月14日(月)から28日(月)までの2週間、狛江駅前の南北自由通路で、おしチャリ施策の効果検証のための実証実験を行うことになりました。
8月14日~20日の前半の期間は、何を目的とする実証実験なのかの告知をあえて行わずに、まずは間接的な介入施策のみで開始してみて、市民や駅利用者の反応や行動を観察することにしました。今回のnoteでは、この間接的なの介入施策の内容について振り返っていきたいと思います。
ベンチで賑わいと憩いを創出
狛江駅前の南北自由通路に賑わいと憩いを創出するため、ベンチ等の屋外家具を設置することにしました。人の滞留を作ることで、自転車利用者が自然な感じで自転車を降りなければいけない雰囲気を作り出すことを狙いとしています。
次の写真のベンチ等は昨年の社会実験でも活用したフクビ化学工業さんの屋外家具です。
次の写真のベンチは、市内の活動団体であるコマエカラーさんがDIYで作製されたものをお借りしています。
※今回のおしチャリプロジェクトではコマエカラーさんからさまざまなご助言いただき、施策の参考にさせていただいています。
観葉植物で癒しの空間を創出
ベンチの周りには、座った人がほっとひと息つけるような癒しの空間を創出するために観葉植物を設置しています。 この観葉植物は狛江市内の造園会社の和泉園さんからお借りしたものです。
おしチャリ施策のビフォー・アフター
こちらの2枚の写真は狛江駅前の南北自由通路のビフォー・アフターです。車止めも一時的に撤去し、すっきりとした印象になりました。
ベンチを置いたことにより、人が滞留することのできる場所になり、だいぶ印象が変わりました。ベンチにはたくさんの方が興味を示していただき、荷物を置いて休憩をしたり、誰かとおしゃべりしたりと、さまざまな目的でお使いいただきました。
おしチャリ実証実験は後半へ
おしチャリ実証実験の後半には直接的な介入施策を投入して、これまでの施策との相乗効果で、どのような変化があるかを検証していきます。
18日(金)からは南北自由通路に直接的な介入施策の一つである「止まる、降りる、押し歩き」の三段活用のメッセージスタンドがひと足先にお目見えしました。
21日(月)からの第2弾の介入施策については、次回のnoteで紹介します。