狛江市におけるドローン活用の検討①(ドローン×狛江市)
こんにちは。こまえのデザイン.です。
狛江市の「未来戦略室」って、いったい何をしている部署なの?
これは市民の皆さんや関係者だけでなく、実は、市の職員からもよく聞かれます。
そんな未来戦略室の仕事とは、、、一言でいえば、「ミライをデザインする」仕事です。
ということで、今回は、少しミライっぽく、こまえのデザイン. が関わるドローンに関する仕事をご紹介します。
空の産業革命「ドローン」
昨今、ドローンの技術革新は目覚ましく、政府が実施する官民協議会において『空の産業革命』を担うものとして位置付けられ、社会的にも大きな注目を集めています。
また、建設業界や物流業界、警備業界では、人手不足が深刻化する一方で、特に離島や山間部の過疎地域では、生活や医療に必要な物資の輸送の需要が高まっていることなどが背景にあり、国産ドローンの機体開発や社会実装に向けた実証実験が、全国各地で進められています。
ドローンビジネス調査報告書2022によると、2021年度のドローンの市場規模は前年比25.4%増の2,308億円で、さらに、今年の12月ごろに解禁予定とされているレベル4(自動・自立飛行、有人地帯、目視外・補助者なし)を契機に、様々な分野でさらにドローンの活用が促進されることで、2027年度には8,000億円規模になると想定されています。
国も、現在「空の産業革命に向けたロードマップ」を策定し、国家戦略としてドローンの安全安心な利活用を進めようとしており、人口減少、少子高齢化、人手不足など、日本が抱える課題を解決する糸口となるものとして、ドローンが期待されています。
そもそもドローンとは
ドローン(Drone)は、元々は英語で「雄のミツバチ」を意味する単語で、UAV(無人航空機=Unmanned Aerial Vehicle)の通称に過ぎなかったのですが、今ではすっかり「無人航空機=ドローン」として定着しています。
特に、最近のテレビ番組や映画では、ドローンで撮影した映像が広く使われるようになり、行政でも、PR動画などで活用されるようになってきました。
狛江市でのドローンの活用は?
狛江市におけるドローンの活用については、平成29年春のこまえ桜まつりの際に、多摩川沿いの満開の桜の空撮に初めて成功し、大きな反響を呼びました。
その後、Youtubeの狛江市公式動画チャンネルの動画では、多くのドローン映像が活用されています。
行政におけるドローンの活用の可能性
行政では、これまで空撮した動画を広報やPRに活用することがメインであったドローンも、徐々に活躍する場面が拡大しています。
昨年の熱海市での土砂災害では、ドローンによる空撮が災害現場の状況把握に大きく寄与したことは記憶に新しいところです。
今後も災害時や救難救助等における消防・防災面での活躍は、特に期待されています。
狛江市職員によるドローン活用推進検討会議
狛江市では、年々利用が拡大するドローンの利活用の可能性について検討するため、令和3年10月に、職員による「ドローン活用推進検討会議」を立ち上げ、各部署から集まった職員8人が今後のドローンの活用について検討してきました。
同時に、この検討会議には、人財育成の側面もあり、別々の組織・職場で交わりが少なかった市職員同士が、「ドローンの活用」というテーマについて研究し、ともに連携・協力しながら、成果に結びつけていく過程を通じて、一人一人の職員の成長を促し、人財育成の好循環を目指した取組みでもあり、未来戦略室もその一員として今後のドローンの活用について検討してきました。
狛江市職員向けドローン研修会
今回、この検討会議が企画した市職員向けドローン研修会が、令和4年3月14日に開催されました。
この研修会では、一般向けのドローン教習などを行っている民間事業者と連携して、ドローンにまつわる法改正などを座学で学ぶ第1部。実際にドローンパイロットが市役所の上空にドローンを飛ばして、建物の劣化診断のデモを行う第2部。市職員が室内でドローンの操作体験を行う第3部、の3部構成で実施しました。
ここでは、検討会議のメンバー以外にも広く市職員の参加を募り、市職員のドローンに対する見識や知識を高めることの目的と、新しい技術に触れることで、新たな取り組みに果敢に挑戦する機運や市職員のマインドの醸成につなげることも狙いとしています。
おまけ。
ドローン研修会の講師をお願いした山梨ドローンテクノロジーさんの協力で、狛江市役所上空からの動画をドローンで撮影してもらいました。4分間の空中散歩をお楽しみください。
次回予告。
ここまで、狛江市におけるドローン活用に関するこれまでの市役所内部での検討経過を中心にお伝えしました。
今後の狛江市におけるドローン活用については、現在調整中のこともありますので、そのあたりの方向性が固まってきましたら、また別の記事でお知らせしていきたいと思います。続報を楽しみにお待ちください。(T)