4月28日 ななちゃん退院と総括
今日の夕方、ななちゃんは無事退院しました。血液検査の結果も改善傾向で、次は1週間後に受診して経過確認予定です。基本的には退院後は普通の生活に戻れます。
退院時に抜いた歯ももらいました。12本抜いていただいたのですが、ほとんどが黒く変色していて歯肉炎が酷かったことが窺えます。
ななちゃんの全臼歯抜歯までは紆余曲折がありました。最初、口の痛みで食べられず受診して黄疸が出ていると判明した時は、静脈点滴を数日行えば数値が下がるだろうと見込まれていました。しかし1週間経っても期待したほど下がらず、先生方も「他に原因があるのかも」と黄疸の原因となる疾患としてFIP、リンパ節の細胞診、猫エイズ、猫白血病の検査を改めて行うことになりました。
入院から2週間経ち、結果が出ていなかった細胞診以外はシロ(抜歯途中に陰性と連絡あり)、エコーやレントゲンでも問題なし、全身状態は改善して食欲と元気は問題なしだったことから、消去法で歯肉炎が黄疸の原因の可能性が高いとの判断のもと、黄疸は基準値内ではないけど下がってはいたため抜歯に踏み切りました。
これは大きな賭けで、もちろんリスクについては詳しく説明を受けた上で主治医と話し合い抜歯を決めました。一つは仮に細胞診がクロの場合、歯肉炎がこのままでは治療に耐えられないと考えたため。もう一つは口腔内の状態があまりにも悪いため、これが全身状態に影響していると考えたためです。
結果的には、抜歯後あれだけ高かった肝機能の数値が軒並み下がって、無事賭けに勝ちました。もちろんこれは結果論でラッキーだっただけなことは百も承知です。でも、諸悪の根源だった口腔環境の問題を解決できて、そこに肝機能の数値低下が付いてきたことは素直に嬉しいです。
ななちゃんは最初に受診して全臼歯抜歯を行うと決めた時、数値が下がるまで自宅で投薬したり、日々通院するのは難しいだろうと考えて管理入院を選びました。黄疸の数値が予想以上に下がらないなど、思っていた以上に経過が難しかったため、費用は掛かりましたが管理入院からの抜歯を選んで本当に良かったです。
ちなみに、4月23日に手術までの費用を一度精算しています。これは本来抜歯に必要な費用ではないのと、ななちゃんの症状に合わせて行った治療なので金額だけ画像で。
そして、今日は抜歯処置から今日までの入院費を精算しました。普通の全臼歯抜歯は1泊2日で退院するケースがほとんどなので、この金額自体は参考にならないので1日入院の詳細部分の画像を。普通の全臼歯抜歯では、この詳細の2日目までの158,230円で済むと思います。
今回の費用は多額ですが、これでななちゃんが10年以上快適に過ごせると思えば安い支出だし、年割や月割にすれば気にならない数字かなと考えています。
ちなみに、ななちゃんは抜歯翌日からご飯をモリモリ食べて、入院中に院内のカリカリを全種類制覇してサンプル品を出してもらう伝説を打ち立てたとお迎えに行った時言われて夫と大笑いでした。これからますます元気に過ごしてね。