ジンとの出会い

ジンとの出会い、実は25年以上前になる。
それは地元の公立中学校。
別の小学校から来た、隣のクラスの同級生だった。

第一印象は『よく笑う、人懐っこい人』

人をからかうのが生き甲斐で、人をいじるのが大好きな人だった。


150cmそこそこのわたしは、長身のイケメン好き。
ジンは長身で、可愛らしい顔をしていたんだけど、わたしのセンサーに引っかかることはなかった。

たぶんこれは、ジンも同じ。


ジンは髪を染めたり、ピアスをしたり、目立つタイプの人。
(荒れてる中学校だったもので…汗)
わたしは生徒会やら部長やらを任される、真面目な優等生タイプ。

共通点は全くなかったのだが、わたしの友だちと、出身小学校が同じだったこともあり、絡む機会も多くて。
3年間ずっと隣のクラスの、話しやすい友だちだった。


再会したのは成人式。
市役所から『成人式の企画を頼みたい』と連絡があり、集まった中にジンもいた。

ジンは中卒で仕事をしていたし、当時は車をいじることに夢中。
マフラーを交換した、バカデカイ音の車に乗っていた。


『相変わらず整った顔してるな~。ってか、カッコいいじゃん!』

わたしのジンへの、淡い恋心が生まれたのは、たぶんこの時。
免許を持っていなかったわたしを送り迎えしてくれたりしたけど、それはデフォルトのジンの優しさ。

誰にでも優しくて、人のためを惜しまない人。

成人式の最後にツーショットの写真を撮った。
実家にはまだあるのかな?
ジンは絶対に覚えてない、わたしの思い出。


成人式の後から、時々遊ぶ仲になっていた。
たしかGREEというSNSをお互いにやっていて、Skypeしながら、ガチで花札とかやってた笑

ジンの友だちも同じゲームをやっていたから、遊ぶときに誘われる。
バカデカイ音の車で来るから、親にビックリされたな笑

『ジンの車の音、親にビビられた』
と言ったら、家の近くに来るとエンジン音を下げるようになる笑
遠くから聞こえる爆音が小さくなることで、迎えのタイミングが分かった笑


当時わたしはジンが好きだった。
好きだから一緒にいた。

ジンの友だちには『ジン(のことが好きなの)か~』と言われていたから、好きバレしてたんだろうけど。
ジンはまーーーーったく気づかなかったらしい笑

ジンにとってわたしは、気を遣わない友だちだったんだろう。

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