喧嘩②

未読スルーしてたからだろう。

22:42『怒らないでよ~』珍しく追いLINE笑

22:42『会えないことに怒ってるわけじゃないよ 一言あってもよくない?』

22:43『了解って言ったからいいかと思ってたんだよー 本当にごめん』

22:45『了解 今日は帰るね ここまでないと分からん』

22:45『ごめんなさい 本当にごめんなさい』

22:46『分かった もういいよ せっかく化粧したから、誰かとデートしてくるわ』

22:47『もう着くよ!』

22:47『Uターン推奨!』

22:49『…やだよ』
22:52『待ってる』


怒ると、絵文字も句読点もつけなくなるわたし。
わたしが怒ると、ひたすらに謝るジン。

見返すと我ながらひどい笑
デートしたい相手なんかいないのに。

ちなみにこのLINE、『どこで』が抜けている。
『どこで待ってるか』を教えてくれないと、合流しようがない。
ホント一言足りないとつくづく思う。


ジンの車の横に停めたけど、目も合わせないわたし。
落胆した表情で乗り込んでくるジン。

ジンの言い分も分かる。
「了解って言ったから、いいと思ったんだよ」
「何に対して了解なのか、分からないもん!仕事終わった連絡くらい、くると思ってたんだもん」
「ごめん…」

「分かった。もう怒ってないから、今日は帰りな?遅くなっちゃうでしょ?」

何と言って家から出てきたのか分からない。
突然出ていって、何時間も帰ってこなかったら、さすがに奥さんに疑われるだろう。
リスクを侵してでも会いに来てくれただけで十分だから、早く帰そうと思ってたのに、首を横に振るばかり。


結局押しきられて…致して…事後に喧嘩の続き笑

「了解って言ったから、いいと思ったんだよ」
「それでも仕事終わったから帰るねくらい欲しかった。毎日LINEしろなんて言ってないじゃん…。一言足りないよ」

言いたい言葉を飲み込むと、涙が出てくる。
泣いてるのを悟られたくなくて、抱き締めて視界をふさぎ、耳を手でふさぐ。

「年末年始は休みなの?」
「年内は微妙だけど、たぶん休みかな?年始は休みだよ」
「休みは何するの?」
「年末は掃除かな?正月明けたら挨拶回りして…5日まで休みかな…」
「…楽しい年末年始をお過ごしください💢」
「…あーもう、また怒る!!」
「怒ってないよ!仕方ないじゃん!」

そんなに休みがあるなら、1日くらいわたしと会ってくれたっていいでしょ!が伝わったらしい。

「年内と年始とどっちが都合いい?」
「どこもそんなに予定はないよ。ってか、わたしは動けるんだよ」
「「この日あたりどう?」って聞いてくれれば…」

ここでまた泣けてくる。

「だって!!いつも「分からない」って言うじゃん!!!いつが休みなのかも分からないもん!!」
「俺が聞きたいよ!!」

ジンの休みは、基本的に土日祝なのだけど。
急な仕事が入ったりして、その週にならないとハッキリ休みが分からなかったりする。

「あのね…待ってるのもツラいんだよ?」
「…うん…」
「慣れたけどね」

ジンが自由に動けないことも分かってる。
だけど、わたしが待つしかできないことも、待ってることも、少しでいいから分かって欲しい。

「○日なら…○日ならたぶん大丈夫かな。お参り行って…混んでるかな?」
「分かった」


帰る前に「○日までには連絡してよ?ダメでもいいけど、連絡ないのはキツイ」と念を押しといた。

思い起こせばGWも同じことで喧嘩になった笑
「3日なら何とか…」と言ってたのに、2日になっても3日になっても、連絡1つこなかった。
その時もわたしが大泣きして、猛省してたっけ。


今年最後の喧嘩。
言いたいこと言えた。
お互いの立場は分かってる。
でも、わたしは待ってるしかできないし、会いたいと思ってる気持ちも分かって欲しかった。

まさか家に帰ってたのに、会いに来てくれるとは思ってなかったけど。
ちょっとだけ、大切にされてるのかな?と思っていいかな。


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