【おすすめイラスト】日曜日だし梅雨だからエモいイラストがなんでエモいのか解説します

 さてさて。いつもやっていることではありますが、今回もSNSなどで気になったイラストを紹介していきたいと思います。今回は雨の日の風景3つです。

●モノから読み解くおもしろさ
https://twitter.com/mawomiyoshi/status/1276585616487014401
illustrator:三好まを
Twitter:@mawomiyoshi

 梅雨になりましたのでこんな絵を。
 この絵を見たとき、自分はこの絵の主役は女の子じゃなくてビニール傘だなあと思ったんですよね。
 絵って描くのも観るのも人間だから人間が描かれているとそれが主役のような気がしてしまうんですけれど、初めて絵を見たときの自分の目の動きとかを思い返してみると重要なのは人じゃないことって案外多いです。
 この絵って傘が壊れてしまって途方に暮れている女の子の絵なわけですけれど、その大事な状況説明を担っているのは女の子じゃなくて骨組みが突き出ている傘なんですよ。
 これがないとなんで雨の降る路地裏で女の子が雨に濡れながらこちらを見ているのかが分からなくなってしまう。
 あと壊れた傘ってすごく印象的なモノだと思います。傘って意外と幾何学的で複雑な構造をしているだけに骨組みが突き出ていたり曲がっていたりするとすごく目が行く。この絵にいたっては何本も骨が出ていて、いくつかはあらぬ方向へと曲がってしまっている。建物が破壊されているわけでもないのに、随分とズタボロ感が出ているのはすごく面白いですね。

●カオスに見える世界も出典元があるから成り立つ
https://twitter.com/kyame/status/1276467678270459907
illustrator:友野るい Rui Tomono
Twitter:@kyame

 雨の日の絵ふたつめ。
 先ほどとは打って変わってサイバーパンク感あふれるイラストの紹介です。
 いやもうカッコ良すぎますよね。なんでアジア的な町並みってこんなにサイバーパンクと相性いいんだろう。鳥居に招き猫、アーケードネオンや提灯といった日本的なものが並んでいるのに近未来的な服装の登場人物が馴染んでしまっている。
 こういった不思議なサイバーパンクの世界観になんで惹かれるんだろうと考えたんですが、その一つが無秩序さなんだろうと思います。
 科学技術が発展しモニターなどがなくとも電子情報を表示できるようになっている世界なのに街には古めかしいネオンや提灯が煌々と光っている。
 おまけに建物の上には意味不明なオブジェが置かれ、自動販売機はいまだ旧式のまま。
 こうした「発展しているはずなのに発展できていない」ところに治安の悪さや無秩序さを感じ、そこに物語を想像するのかなあと思います。秩序の無さは事件を生み、事件の渦中にある人々の人生こそが物語になるわけですからね。
 あとこのイラストの主人公たちが来ている衣装や表示されている電子エフェクトが陰陽師っぽいのも周りの世界観とマッチしていて最高ですね。でもここまで日本的なモチーフを使っているということは、やはり「戦闘不能」表示の上に浮かんでいる宇宙人のイラストはピーポくん。。。

●今年はどれだけ和服が拝めるだろうか
https://twitter.com/Kaisen_Tobiuo/status/1276739031477321730
illustrator:海島千本
Twitter:@Kaisen_Tobiuo

 梅雨は暑い!毎年やってくる上に30度超えが当たり前になってしまった日本の梅雨は本当に地獄の様相です。
 というわけで少しでも涼しくなるようなイラストを紹介したいわけですが、どっちかというと和装っていいよねという私の気持ち8割くらいでお送りしていきます。
 アメカジもジャケットスタイルもドレスも好きなんですが、やっぱり和服ってインパクト強いですよね。日本で生まれた服だけで日本人の魅力が出やすいというか、普段見ることことが少ない服装だけに目を奪われるというか。
 まあ着付けだったり値段だったりと色々とハードルが高い和服なわけですが、そのなかでも浴衣はお祭りなどに来て行けば浮くこともなく、割と安く手に入るので大変素晴らしいです。
 まあでもコロナが収まるまではそれもしばらくお預けかな。どうせならルームウェアとして快適に使える和装があったらいいのにね。見つかったらここで紹介します。

 ここでは作品紹介やイラストなどに関する知識をお届けしています。
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