038ジャケセンス
この前 人とCDやレコードについて話をした。
私はCDは買うけど、レコードには手を出していないし出さない事を話した。
レコードで聴きたい曲も沢山あったが、値段が高いし、大きいし、狭い部屋に住んでいる私には利点が少なかったのかもしれない。これ以上ものは増やせない。それに、barへ行ったりカフェに行けばレコードを聴けるタイミングがある。
人は言った。
レコードを買う人は、何枚も同じものを買うんだ、と。
面白い、実に面白い。この人は本当に何でも知っている。そう、知っているから。
なぜレコードを買う人は同じものを何枚も買うのか。それは、1枚1枚音が違うかららしい。
作るメーカーによっても変わるらしい。
まず私は、1枚のレコードを全て同じ会社が作っているわけではないんだなと思ったりした。
そうして本題にしたい内容。
その人は昔、CDの売っている所へ行ってはジャケだけを見てCDを買ったりしたと言った。
わかるなぁ
私も、ジャケを見て買うことがあったのかもしれない。買うまで行かなくても聞いてみたりした。
私がジャケだけを見て買うものの分かりやすい例は本だったが。
表紙を見てから手に取り、裏にあるあらすじを一度読んで買ったりした。
最近は、題名を見てから一度開いてみて、その文を読む、意識なしにすんなり1ページ読めたなら買ったりしていた。今はもう出来ないけど。お金が無いから。
その人とは音楽が好きと言う共通点があったので沢山話している。
そうして勧められたバンドがある。
「好きそう?」(私が)と聞くと、
「うん、好きだと思う」と言われたので聞いてみた。
その日の帰りに聞いた曲ではあまり好きとは言えず、うーん、少し残念と悲しい、と思ったが、
とある一曲を聞いたら悪く無いかも、と思った。
その日はそれで終わった。
今朝音楽を聴いて出勤する時、新しい曲を聴きたいけど何がいいかなと思った。
新しい曲を聴きたい時は、少し悩むものだ。
そうして私はそのバンドの曲を聴くことにした。
一曲いいなと思った曲は、並べられたジャケで気になったものをタップしたものだったので、そのジャケのアルバムを聴くことにした。
そうしたら面白いのだ。これも面白いのだ。
不思議といい曲ばかりで、星マークをつける手が止まらなかった。
CDのジャケだけを見て買う話をした時に、全然良く無いアルバムも引くことがあると言っていた。その時その人は、自分の趣味が悪いってことだからそれも含めて面白いのだと言っていた。
私はセンスが良かった。
ジャケひとつ、このバンドの素敵なアルバムはきっとこれだろう。
ジャケセンスが良かった、このアルバムだろう。
そもそも、人には好みがあるから、私が選んだジャケに入る曲が全く良く無いことはないだろう。
それでも、私のジャケ選びのセンスは凄く良かった。
これで、このバンドの曲を、このアルバム以外にも聴くことができるんだから。