
ドイツのバイリンガル小学校事情②学校生活編
今回はドイツのバイリンガル小学校事情①準備編に引き続き、学校生活についてです。長男が1年生の途中から入学した当時の様子です。
登下校の時間
朝は8:25~8:30の間に登校。
午後は13:00にみんなでランチを食べて下校。
午後はそれ以降授業がありません。
それ以前の場合は追加料金が掛かります。
15:00まで預かってもらうと宿題も先生が見てくれるので、うちもそうしていました。
宿題はドイツ語なので翻訳アプリを使いながらでも訳がうまくいかず、苦戦したのでこのコースにして本当に良かったです。
授業内容
ドイツ語の授業が毎日あります。
スポーツは週に2時間だけ。それプラス、隔週でプールの授業が2時間。
長男の学校は他の学校に比べて少ないかもしれません。
1〜2年生の間に受けた教科は下記の通りです。
Deutsch ドイツ語
Ethik 倫理
Mathematik 算数
Sachunterricht 社会科または総合学習
Bibliothek1 図書
Kunst und Werken 図工
Sport 体育
Kiassenlehrestunde1 担任の授業
Musik 音楽
Schwimmen 水泳
Sozialtraining2 社会的トレーニング
中でもドイツ語以外で頻度が高いのがSachunterrichtの授業。
日本にはない教科ですが、自然、歴史、社会、健康、科学など幅広い内容を取り入れている授業です。長男はバターを作ったりしてたな。
あと、遠足も多いです。
近所のお城に行ったり、動物園に行ったり、映画やミュージカル鑑賞など楽しそう。
1年生の頃は全部ドイツ語で授業が進められていましたが、2年生からはEthikとSozialtraining2の授業は英語になったそうです。
ブレックファーストタイム・ランチタイム
9:15〜9:30(1時間目の後)に休憩があり、その時間に子供達は朝ごはんを食べます。
うちの子は朝食は家で済ませてきているのでいらない気がしますが、彼の楽しみなので毎日おにぎりやサンドウィッチを持たせています。
他の子はプレッツェル、フルーツ、野菜、ヨーグルトなど様々です。
日本のお弁当程ガッツリ作らなくても良くて気軽です。
13:00~13:30にみんなで昼食を食べます。
お弁当を持ってきてもよいみたいだけど、ほとんどの子が学校のケータリングランチを食べているそうです。
しかし、うちの子苦手なものが多く、ソースが嫌いだからポテトに塩だけ掛けて食べるなんて日もあるみたいです。
放課後
帰る子もいれば、クラブ活動をする子もいます。
クラブ活動の入会は自由ですが、預かってもらうので追加料金が掛かります。
うちはドイツ語のコースを受けています。放課後毎日45分のレッスンです。
他にも、料理、スポーツ、マインドフルネス、アート、音楽、英語など色々あります。
イベント
運動会や学芸会はありませんでしたが、チャリティーマラソンがあったり、PFA(PTAのような組織)主催のベイクセールや、クリスマスマーケット、父母会、サマーフェスティバルなど。サマーフェスティバルでは子供たちがクラブ活動の演奏や自国のダンスを披露したり、親たちはそれぞれ自国の食事を提供したりするという日本にはないイベントがありました。
日本では食事を提供するとなると、食中毒とか気にして尻込みしてしまいますが、こっちはそんなの気にしないという感じ。
日本よりも気候的に食中毒のリスクが低いというのもあるのかもしれません。
私はおにぎりと抹茶クッキーを提供しました。
インターナショナルな学校なので世界中の料理をつまみ食いできてなかなか楽しかったです。
日本の学校で私が楽しみにしていた授業参観がなかったのが残念。
学費
世帯年収や兄弟割引があるので人によって学費が変わるのではっきりしませんが、午後の預かりやクラブの費用を除くと日本に住んでいた時の認可保育園の保育料くらいかなという感じです。(神奈川県のとある街に住んでいました。レートは€1=¥165の場合)
友達はできたのか?
この学校にはうちの子の他に日本人が全くいません。そして、クラスの子はほとんどがドイツ語で会話します。そんな中で馴染めるか心配していましたが、幸運なことに日本語を勉強しているという男の子がいてその子と仲良くなりました。英語も話せるらしく、長男は普段は英語と日本語でなんとかやり取りをしているそうです。
クラスの雰囲気がよく、会話ができないからと言っていじめてくる子はいませんでした。
まとめ
私立の学校なので登校時間や授業内容など公立学校とは少し違うようですが、長男の学校はこんな様子でした。
メインの言語がドイツ語だったという事以外は先生たちのサポートも手厚く概ね満足しています。
インターナショナルと名前がついていてもドイツの場合、第一言語は英語じゃない可能性があるので、検討中の方は必ず見学し、英語の使用割合や教科書の言語なども確認させてもらうと間違いがないかと思います。