ケンカしなかった?~必ず訊かれちゃう件。
先月、夫婦で10日間の海外旅行に出掛けた。
行先は北欧で、二年前に定年退職したオットとの念願の旅行だった。
帰国後、友人や知り合い(同世代)に北欧の景色の素晴らしさやお食事、思い出やハプニング、、、色々話したのだが。
友人たちが一様に必ず訊いてくること、つまり、彼女らが知りたいことは、コレ。
「旦那さんと二人でケンカしなかった?」
どうやら、みんなの心配は同じらしい!笑
大ゲンカはしない夫婦
夫婦で10日間の海外旅行。
私自身も(たぶんオットも)不安が無かった、と言えば嘘になるだろう。
私たち夫婦は結婚生活31年、比較的穏やかな関係だと思う。
”大ゲンカ”なんて派手なことはなく、口ゲンカもほぼ経験はない。
たいていのケンカ?は、私が気の利かない天然オットにモヤモヤを溜めていき、モヤモヤが大きく育ったところで怒りが爆発、険悪なムードになる。
しかし爆発したら私は一旦冷静になる。
そこで、ことの原因を紐解き、お互い反省し、「じゃあ、まあまあ今度からはこうするようにいたしましょう。」的なところに着地をする。
アラ還koma8夫婦、まあ、こんな感じ。
娘たちの心配
こんな夫婦だが、旅行には二人で行きたい私たち。
しかし、旅行に出ると、よく険悪になるのも事実、、、。
原因は3つ。
・旅行に求めるモノが違う。
(ギュウギュウのスケジュールで観光したい私にオットがついてこれない。)
・オットが食べ歩きをしたがらない。
(おしゃれカフェでスイーツが食べたい私と、旅行先でも間食しない小食オット)
・オットの旅行荷物が多すぎる。
(旅行前の荷づくりの段階で険悪になる!笑)
夫婦で旅行はしたいのに、ペースが合わない私たち夫婦。
そんなだから、娘たちは10日間もの長い旅行に只々心配をしていた。
LINEへ旅行中の写真を送ると、娘たちからの第一声は、
「お父さんと楽しそうで良かった。」と。
(いやあ、普通に楽しいですよ!)
長女はいつにも増して孫ちゃんの可愛い動画をLINEに連投してきた。
万が一私たちが険悪になっていても、可愛い孫を観たらケンカが停戦すると考えたらしい、、、。
(ご心配おかけしたんですね!笑)
「仲良くしとる?」
「ケンカしてない?」
娘たちは、家での素の私を知っている。
だからこその、この言葉。
(いやはや、面目ない!)
もうちょっとだけ、オットを立てたほうが良いのかしら?
(まあ、そこは、我々夫婦の今後の課題だ、、、)
友人たちの心配
やっと話が冒頭に戻る。
「旦那さんと二人でケンカしなかった?」
友人たちのこの問いは、私たち夫婦のリアルを知っているから、ということではない(ようだ)。
今後の自分たちにも起こりうる定年夫との旅行(日常も含む)に、自分たちの姿を危惧しての問いだ。
私とオットは6歳違いで、オットは63歳。
友人たちに先んじて、私はオットが定年を迎えた。
新たなステージだ。
一方、友人たちのご主人は全員60歳未満、今から定年を迎える世代。
私とオットの位置は、彼女らにとっては未知のステージなのだろう。
子どもがまだ高校生で夫婦二人の生活が想像できない、という友人も多い。
そもそも夫婦で出かけない、という友人もいる。
でも、みんな、なんとなくイメージとしてあるのは、
”定年したら夫婦で仲良くいかねばならない旅行”
という踏み絵らしい。
「旅行中、ケンカにならんかった?」
「普段でも会話が続かんのに、、、」
「旅行先はどっちの意見?」
「旦那さんと行って楽しい?」
「私、子どもがおらんと(二人は)無理じゃわ、、、」
私は、みんなの心配が痛いほど解る、、、。
夫婦のカタチ
近い将来、夫婦二人になる。
それをまだ想像できていない友人たち。
考えてみたら、私もそうだった。
私もオットが定年することを考えただけで、正直、ゲロゲロ〰!と思っていた(笑)
子どもが小さい頃のワンオペ育児は無我夢中だったし、両親のことも義両親のことも私が中心で頑張ってきた。
子育てが終わった段階では、オットとなにを共有していけばよいのかわからず、その生活はボンヤリとしていた。
でも、定年後の丸2年。
この2年は色々あった。
・孫が生まれた。
・義母を見送った。
・義父の入院手術が3回あった。
・オットが脳梗塞になった。
・次女が結婚した。
これらの色々に私は感謝している。
怒涛のように色々が押し寄せてきたのだが、それらにオットはちゃんと参加してくれた。
定年後の再就職先は現役と変わらないのだが、
仕事より家族の色々を優先し、一緒にちゃんと向き合ってくれた。
(オットはずっと家族に向き合っていたのに、私が子育てに必死で、子どもしか見れていなかった、との私の反省はあります。)
この2年間の色々で、やっとオットに気がついた!笑
だから、私は一緒に旅行できるのだと思う。
旅先で再三(笑)不機嫌になろうとも、思い出を共有していかねば!と思える。
(あら、カッコイイ!笑)
夫婦には夫婦に合ったカタチがあると思う。
旅行に一緒に行くことだけが正解ではない。
一緒に同じ方向を向いていたらそれでいいのだ。
いや、同じ方向を向かなくても、気配を感じることが心地よいと思えるならオッケーなんじゃないかなぁ。
「旦那さんと二人でケンカしなかった?」
この問いに私はこう答えている。
「そりゃ~、ちょいちょいイライラもしたよ。
でも、二人っきりの個人旅行じゃなくて、ツアー旅行だったから大丈夫だったよ。」
夫との二人っきり旅行に一抹の不安があるアラ還のみなさま。
それでも夫婦で旅行したいとお考えの際は、、、
他に同行者の視線があるツアー旅行をお勧めいたします!
人の目があると、大爆発はしにくいので。
ツアー旅行はその点で非常にお勧めです、ハイ。