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【読書noteNo.17  人工美は、「美」になりうるか?『ヘルタースケルター』】

【読書noteNo.17 人工美は、「美」になりうるか?『ヘルタースケルター』】

今回取り上げるのは、岡崎京子の『ヘルタースケルター』になります。

沢尻エリカが主演の映画としても、話題になりました。※Amazonprimeで観ました。

漫画も映画も、内容としてはヘビーな内容。映画を観てから、原作の漫画を読みました

目がクラクラするほどの「美」の世界がそこにありました。そして、考えたことがあります。

「美」とはなんぞや?

あの人、自然体で美しいよね~と言われているような

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【読書noteNo.16 悪の世界に魅了された書物、その名は『悪の華』】

【読書noteNo.16 悪の世界に魅了された書物、その名は『悪の華』】

好きな映画の一つに、『小さな悪の華』(1970年)というフランス映画があります。最近、この映画を見返しましたが、美しい映画でした。

予告編は、こちら。

寄宿学校(親元から離れて、教師の監督のもとで、共同生活をさせる学校の事。)に通う二人の少女アンヌとロール。通っている寄宿学校は、カトリック系の学校です。そんな彼女達は、今回紹介するボードレールや、『マルドロールの歌』を書いたロートレアモンといっ

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【読書noteNo.13『痴人の愛』】

【読書noteNo.13『痴人の愛』】

一体、男はなんでこんなに馬鹿な生き物なんでしょうか。

この作品を読み進めていくうちに、私たち男って女性に弱い生き物で、理性なんかあってないようなもんだな…と現実を突き付けられました。

6月に見た『男女残酷物語』(1966年)という映画も、女性に弄ばれる男を描いた映画でした。最近、こういう映画にハマっています。

予告編はこちら。

閑話休題。

さっそく内容に入っていきましょう。

増村保造(

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