アニメはもはやメインカルチャーだと思う件について
昔も今も、よくアニメや漫画、ゲームを「サブカル」と称する表現を目にするし、自分でもたまに言ったりもするけど、冷静になってよくよく考えると、
「もはやアニメや漫画ってサブカルじゃなくね?」
こう思うのは私だけだろうか。
サブってことはメインに対してのサブってことであって、おそらくエンターテイメントや娯楽に関してのメインカルチャーってのは明治や大正時代では「歌舞伎、狂言、相撲」なんかであり、昭和初期に入って「ラジオ、テレビ、J-POP」あたりがメインに台頭し始めた(と思われる)。
ちなみに、サブカルチャーの意味をWikipediaから引っ張ってきたので参考程度に載せておくが、整理学的にはメインがあってそれ以外はサブって感じ。
【Wikipedia】サブカルチャー:
サブカルチャー(英: subculture)とは、メインカルチャーと対比される概念である。1960年代から70年代前半までは反体制的なカウンターカルチャーが主流だったが、70年代後半以降、形骸化・商業主義化し、サブカルチャーに変質していったとの見方もある[1]。サブカルチャーは「サブカル」と略されることも多い。
さらに、以下の記事ではカルチャーを4つに分けて論じている。ここでは、話を簡略化するためにカルチャーの種類を「メイン」と「サブ」だけに絞るが、最近「カウンターカルチャー」が死につつあるというのは興味深かったので、もし気が向いたら読んでみて欲しい。
気になってメインカルチャーの意味も調べてみたら「社会の主流をなす構成員が健全な文化として受容するもの」「社会で支配的な文化」という意味らしい。要は、その時代に何が流行ってるかってことでしょうね。
【Wikipedia】メインカルチャー
メインカルチャー(英: main culture)とは、社会の(主流をなす)構成員が健全な文化として受容するものである。伝統的には大学で学問対象として研究されたり、新聞、雑誌などで論評の対象になるものである。サブカルチャーと対比して用いられる語で、ある社会で支配的な文化のことである。
文学、美術、演劇、音楽などの事であり、20世紀になって大衆文化が発達し、次第に映画、テレビ番組、ポピュラー音楽、ビデオゲームなども学問や論評の対象となり、メインカルチャーと認識されている。
ここで、私の作ったスライドをねじ込んでいくが、イメージで作っているので正確なところはご容赦いただくとして、ざっくりしたポイントは以下の通り。
(1)大正・明治時代のメインカルチャーは「相撲、歌舞伎」(グループ①)などであるが、昭和に入りサブカルチャー入り。代わりに「ラジオ、テレビ」などのグループ②がメインカルチャーとして台頭。
(2)昭和時代にグループ②に隠れて「アニメや漫画」がグループ③としてサブカル群に存在したが、平成・令和時代になってメインカルチャー入り。代わりに、「ラジオ、テレビ」のグループ②はサブカル落ち。
何が言いたいかというと、
「もうアニメ、漫画、ゲームはサブカルじゃなくてメインカルチャーでしょう」
ってこと。
そりゃあ漫画の中にも「鬼滅の刃」や「ワンピース」みたいな国民的なコンテンツもあれば、最近読んだ「ライブレボルト」みたいに知る人ぞ知るマイナーなコンテンツもあるから一括りにはできないだろうけど、アニメや漫画をサブカルというのにはもう個人的にかなり抵抗がある。
インターネットによって大多数の人が膨大な情報にアクセスできるようになった結果、人々の嗜好も分散。圧倒的なメインというのが生まれにくい構造になってはいるが、これだけ多くの人に触れられているコンテンツはもはやメインカルチャーと言っていいのではないだろうか。
最終的に、だからどうしろっていうこともないのだけれど、かつてのサブカルがメインになっているのだから、オタクも引け目を感じることなくどっしりと構えていればいいのである(自分に言い聞かせながら)。
以上、オタク応援記事でした。
PS.書いた後に思ったが、テレビはさすがにまだメインカルチャーのような気がする。
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