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イメージと違う!?中国のサブスク音楽市場(2020年版)

■無法地帯だったのはもう過去の話!?
皆さんは『中国の音楽市場』と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

「コピー商品や海賊版(※)が街に溢れている...」

なんてイメージをお持ちの方も多いと思います。
※許諾の取れていない原盤

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たしかに以前は繁華街に行くと海賊版のCDやDVDが1 枚5 元~10元で販売されていましたが、、、それはもう一昔前の話。

現在の中国では、サブスク(サブスクリプション)で正規ルートの音楽を視聴することが主流になってきていて、合法・違法を問わずCDやDVDの流通は大きく減少しています。

もちろん世界的に見ても音楽はサブスク視聴が主流となってきており、これらの配信サービスに牽引される形で『世界の音楽市場』も2014年を境に5年連続で拡大を続けています。

↓世界の音楽マーケット規模の推移

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なお、音楽市場の売り上げTOP10国の状況は以下の通り

■2019年の音楽市場規模(前年比)
アメリカ(10.5%)
日本(-0.9%)
イギリス(7.2%)
ドイツ(5.1%)
フランス(3.9%)
韓国(8.2%)
中国(16.0%)
カナダ(8.1%)
オーストラリア(7.1%)
ブラジル(13.1%)


これを見ると中国市場が世界の音楽マーケットの拡大を牽引していることと、残念ながら日本が伸び悩んでいることが顕著に…


■中国の音楽配信アプリのランキングは?
中国の音楽市場が配信中心に変わったことはお分かり頂けたと思いますが、ここで疑問となってくるのが…

Spotifyはもちろん、AppleやAmazonのサービスが原則使用出来ない中国本土では「どうやって音楽を聴いているのか?」ということ。

まずは2019年上半期の音楽配信サービスの世界シェアをご覧ください。

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日本でもすっかりおなじみのSpotifyAppleMusicAmazonMusicが順当にランクインしていますが、注目してほしいのは第4位にランクインし、シェア10%を獲得しているTencentMusic(テンセントミュージック)のサービス。

テンセントミュージック、正しくは「テンセント・ミュージック・エンターテイメント (TME、騰訊音楽娯楽集団)」は、テンセント傘下の音楽配信サービス企業であり、以下の3つの音楽配信アプリを展開し、中国における音楽配信シェアの約80%を占めています。

QQ音乐(QQ Music)
酷狗音乐(Kugou Music)
酷我音乐(Kuwo Music)

AppStoreにおけるiPhoneアプリの最新無料ランキング(2020年5月現在)でも、この3つは全てTOP5に入っています。

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なお、TMEが発表した2020年第1四半期(2020年1月1日~3月31日)の財務報告書(未監査)によると、売上高は前年同期比10.0%増の63億1000万元(約952億円)。

そのうちオンラインミュージック事業のサブスクリプション収入は、前年同期比70.0%増の12億1000万元(約182億円)であった。

また、オンラインミュージックの課金ユーザーは、前年同期比50.4%増の4270万に達し、ARPPU(有料会員1人当たりの平均収益)は同比13.3%増となっている。

今後も、中国の音楽市場をリードするTMEの動向に注目です!


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