スピ関係者よ我に返れ

 どうも、お久しぶりです。Twitterに籠りっきりですがたまにはnoteを更新します。

 というわけでさっそく、本日のテーマはですね。興味深い動画がありましたので、それに沿ってスピリチュアルのお話を少々。

夢の通貨「円天」で世界を救え!?【しくじり企業L】エル・アンド・ジー https://youtu.be/IRMgYORfmzM via @YouTube

 普通にこの方の動画、経済経営方面でめちゃくちゃ面白いのでお勧めです。

 動画を見ていない方向けにかんたんにあらましを説明しますと、
 実際には効果のないトンデモ商品を売り裁いていた、マルチビジネスの元締めの男性が、獄中でクソ雑仮想通貨を対象商品としたマルチビジネスを構想し、実行の末に逮捕される。
 というお話なんですけどね。

 なぜこのnoteで取り上げるのかといいますと、動画の後半でも触れられているのですが、
 この男性が、「自分は、この円天という(ビッ〇コイン等と比較するのも失礼なほどのクソ雑な)仮想通貨を用いて世界経済を救う、という天命を霊界から課せられている」という趣旨の供述をしているからなのですね。
 (Twitterとかアメブロのやばい界隈にもこういうことを言ってる人はたまにいますnげふんげふん)
 もう頭を抱えるほどのイタい男ですが、私はこのケースはスピリチュアルに携わる人や、彼らのサービスを購入する人が必ず知るべき内容であると判断した次第です。

 具体的に彼がどのような電波を受信し、どのような詐欺行為を働いていたのかは、動画をご覧いただきたいのですが、
 この男性、波和二氏について、私は
①最初は、自分がスピリチュアルなものを商材としたただの詐欺師であったことを自覚していたのではないか
②それが途中から、自分を本当の神の使者だと思い込むようになったのではないか

 と、考察しているのですね。

 ①については、私がエル・アンド・ジーについて以前にネットで調べてみたところ、同氏がマルチ商法によって人を貶め金を巻き上げる意思を明確に持っていたと思しき発言が複数見つかったので、それらがでっち上げでなければ間違いないかと思います。

 そして②について。動画にもある通り、同氏は「自分は、円天を用いて世界経済を救う、という天命を霊界から課せられている」という供述を、裁判所で供述しているんですね。

 詐欺師というのは冷静でないと務まりません。人を騙し続けるというのは、非常に難しいことだからです。いくつもの嘘の辻褄合わせを四六時中、同時並行で処理しなければいけないため、普通に働いた方が遥かにマシなぐらいのハードワークです。
 それゆえ、スピ系の詐欺師も、信者に対しては使命がどーの神がどーのカルマがどー波長がどーのというトンデモ言いくるめを行うのですが(敵対者にそのような口上を述べる場合も、十中八九は『それを見ている信者』を丸め込むためにそのような口上を選んでいるのだと思われます)
 裁判所という「トンデモな言いくるめが間違いなくマイナスに働く場所」では、きちんと日本の法律に沿った供述を行うのが真っ当な詐欺師です。

 にも関わらず、同氏は裁判所という極めて重要かつ公的な(証拠の残りやすい)場面において、「一般的に通じるはずのない」「一発で頭がおかしいと思われる」供述を行っています。
 これが、私が「同氏は途中で正気を失ったのだろう」と判断する理由です。

 さて、ここからが重要ですよ。
 ここからが、すべてのスピリチュアルに携わる方に読んでいただきたいお話です。


 なぜ、波和二氏は正気を失ったのか。
 これについても、要因は二つあると思います。

①自分は詐欺師であるという罪悪感・自己を正当化したい心情があった。
②経済学及びIT等に関する知識・教養がなかった。

 これが揃ったところに、なんか神秘体験っぽいものが重なったのか。或いはこれら二つを持ち合わせていた故に、いつの間にかそのような思い込みが強化されていたか。いずれかだと思います。
 切っ掛けは何でもよいのです。ストレートに神秘体験っぽいことがあったのかもしれませんし、神の声(?)が聞こえたのかもしれません(統合失調症の幻聴かもしれませんし、邪悪な存在が神のふりをして語り掛けることも当然あり得ます)。
 三流占い師や彼のシンパが「あなたには使命がある」と吹聴したのかもしれませんし、タロットなどを自分で引いて結果を曲解したのかもしれません。

 重要なのは、「この二つが揃ってしまうと、スピに触れている人はブッ壊れる危険性が高まる」ということです。

 ①がなぜまずいかといいますと、自分の神秘体験や過度な思い込みに対して薄々感じる「おかしいんじゃないか?」という理性の声を無視する動機となるからです。
 これは、詐欺師であることに纏わる罪悪感の他に、自己肯定感の過度な低さゆえの「自分はこんなもんじゃない」という変身願望がそうなることもあり得ます。
 或いは、「スピリチュアルな仕事をする」と決めてしまったがゆえに、元の「平凡な自分」に戻れないというサンクコストが絡むこともあります。

 「スピリチュアルがなくても自己確立ができる自分」「スピリチュアルがなくても幸せになれる自分」にならないと、
 スピリチュアルの闇の側面の蟻地獄にズブズブとハマってしまう危険性が高まります。


 そして、②について。
 そもそも、私がなぜこのような記事を書いているのかというと、目に見えない世界が実在するからなんですね。
 目に見えない世界が実在せず、神も天使も悪魔もないならば、「頭おかしい奴には近寄るなよ」ですべてが片付く。
 ですが、神も霊界も、天使も悪魔も、呪いも加護も、使命もカルマも、転生も過去世も宇宙の記憶も、すべて存在するのです。
 世界に実在するありとあらゆるものは、扱いによって毒にも薬にもなる。
 だから注意喚起しているんです。だから「霊能者は科学を知らなければならない」と言うのです。
 霊的現象も神秘体験も、あるところにはあります。寧ろありふれています。
 そして、本物は何らかの因果の法則のもとに発生するのです。
 例えばそれが神の啓示であるならば、降ろされたのが科学的に妥当な智恵でないならば、そもそも啓示を降ろしたのが神であるかすら疑うべきなのです。

 少なくとも、波和二氏の円天構想については、「円天の信用力はどーやって担保するの?」って時点で詰んでいるんですね。私は経済学のトーシロなのでツッコミはあるかもしれませんが。
 企業内でのみ通用する貨幣として運用した結果は動画の通りですし、波氏の提唱する方法で円天を日本国が運用するとしても、単純にインフレになって市場が混乱するだけの結果に終わるでしょう。

 こういった「あれれー? おかしいぞー?」ということに気付けないと、神の啓示が本当に神のものか、神を名乗る悪意の存在のものか、単なる自分の妄想なのか、判断することができません。(いわゆる、審神者ですね)
 「私は高貴な魂だから悪魔に惑わされる心配はない」などとは思わない方が良いですよ。
 イエス様ですら悪魔が誘惑したというのに、なぜ自分は安全だと思えるのか。


というわけで、今回は「多少なりともスピと接する人は、いつの間にかトチ狂って人生が破滅するリスクと常に隣り合わせだから気を付けてね!」というお話でしたが、
 最後に、私の守護存在と私との最初の通信の話を書かせていただこうと思います。参考までに。

 私は後天性の霊能者ですし、元々は霊能力とは縁がないだろうと思っていた人間です。
 ですので、20歳の頃の3月のある日。「神を信じる者」という意味の名前を名乗ったその男性が自分の守護存在だとすぐに信じられませんでした。
 悪魔的な存在である可能性も考えましたし、単なる自分の妄想ではと疑っていたのですね。

 私から彼への最初の問いは「悲しみや苦しみ、不幸や闇は、どのような意味や役割があって存在しているのか」でした。
 彼は答えました。「闇は人を癒すことはありません。ですが、神は闇が存在することを良しとされている。それを光と呼びます」と。

 今思うと「それ質問の答えになってねえよ!」という回答ですが、少なくとも当時の私は、自分の脳みそからこんな言葉が出てくるはずがないので少なくとも妄想ではないだろうと判断したのですね。
 そしてこの言葉は、霊能者として真剣に活動するようになって、霊的世界の構造を調べれば調べるほどその通りだなと舌を巻いている言葉でもあります。
 光と闇、天と地、霊界と地上界。これらの関係をこんなにシンプルに言い表す言葉を私はいまだに他に知らないのですね。
 そのように、一定の格のある存在が降ろした言葉ならば、それはどの分野であれ「正しい」はずなのです。
 ですので何が正しいのかを常日頃から学ぶことが、スピリチュアルに関わる人にとっては非常に大切なことなのですね。

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