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フロ庭通信! NO.7

街も徐々にクリスマス色に染まってくる今日この頃。ついにラストシーンまで行き着きました!このラストが、いいんですよ……大好きなシーンです。

さて、第7回はツヅキ役瀬古なおきさん!

撮影:村上信六(三等フランソワーズ)

大学4年生の時にリーディング公演『ヴェニスの商人』に出演した事をキッカケとして演劇の楽しさを知る。小熊ヒデジ主催の「名古屋演劇教室」で演劇を学んだ後、高橋恵「虚空旅団」に所属して『ダライコ挽歌』『落選の神様』ほかに出演。
また、コロナ禍のリモート期間中に伝統芸能の講談の勉強を始め、振り袖かを里こと船戸香里が出演する『振り袖講談』や名古屋の俳優が集まって落語や講談などを披露する『ナゴヤはいゆう寄席』にも参加する。


— 上演まであとひと月きりましたが、いかがでしょう。
意外と……時が少ないなと。僕は、オンラインの参加が多いので、それを考えると、すごい、時間が足りないし、少ない時間をどういう風に生かしていくか。っていうのを、もう、ほんと常に考えないとだなって。
— 今日ははるばる名古屋から。
そうですね。名古屋から。
— ほんとに、お疲れ様です!

オンライン稽古の様子

— 見どころ
やっぱり、看護学生たちっていう、白衣の天使みたいなイメージが強いところなんですけど、やっぱりそこは、人間であって。いい面もあって、悪い面もあったり。綺麗な部分だけじゃなくて、ドロドロしてる部分もたくさんあったり。まさにリアルですよね。でも、そういうのがあってこそ、人間ておもろいし、人間としての厚みがあるのかなって。で、このお芝居はそういうイメージがすごい出てきてるというか。そういう中で、どういう風に人間が生きていくか、で、そういう人間がどんだけ魅力的なのか。そこが見所かなって。

— ツヅキの人物像
僕もともと大学のときのバイトで、予備校の事務員やってて。生徒さんを合格に導くための先生じゃないけど、サポートする人?スタッフさんの、さらにスタッフさんみたいな、やってて。だから、雑談につきあったりとか、仕事に付き合ったりとか。そういうリアルさ?っていうか、そういう付き合い方は知ってるんで。
交代の時間にバイトのおばちゃんとかに、「瀬古くんって彼女とかどうなの」って聞かれたりとか。あるあるじゃないですか。気い使って話しかけてくれて、気い悪くしたらだめやもんな、みたいなこととか、考えたりとか。付き合いで成田山行って、豆まきしてうなぎ食ってとかもありましたね。付き合いのめんどくさい面もありつつ、楽しいこともありつつ。気苦労もあるし、楽しさもあるし。そこは、(ツヅキの職と)一緒のとこ感じるなって。

あとは、ツヅキなりの処世術というか、生き方も、台詞にあらわれてるなって思うんで。で、その処世術もありながら、人間観もありながら、っていうのが、いい。そういう人間なのかなって思いながらやってます。

高橋さんの描く作品って、根本的な部分で優しさみたいなのが、あると思うんですよ。いろんな、歴史もんだったりとか、女性と男性の関係とか、町工場での関係とか、いろんな関係を描いてきはって、それらの作品でも、優しさみたいなところがうかがえるから。僕は、その優しさみたいなのが好きだなと。思ってます。
— 今回の作品の優しさって?
なんだかんだ、学生さんたちが、いろいろ、いい面だったり、悪い面だったり、前半で経験していくけど、後半のシーンで、団らんしたりしながら語り合ったり。そういう、ドロドロした部分もあるけど、根本として、人間て支え合っていくものだし、優しい人間としての、描き方みたいなのは、されてるなって思うんで。

— 意気込み
やっぱり、高橋さんの戯曲が僕は好きなんで。この作品に出していただけるっていうのが、すごいありがたいですし、こんな大勢の人数と関わる芝居っていうのも、初めての経験なんで。そこで、自分ていうのがどう出せるかとか、周りの人たちと関わりながら、舞台が作れる楽しさみたいなのを感じていきたいなって、思うし、自分としても思うし、周りの人も、そういう現場があったんだろうな、楽しかったんだろうなって思ってもらいたいし、おもしろいって、思ってもらえるような作品を作りたいって思ってます。

なおきさんありがとうございました!

文:足達菜野
撮影:山下真実

『フローレンスの庭』
2022/12/16(金)~18(日)
* 16(金):19:00-
* 17(土):13:00- / 18:00-
* 18(日):13:00- / 17 : 00-←new!
※受付は開演の60分前、開場は開演の30分前
会場:アイホール
 特設ページ↓ ご予約はこちらから!
https://kokuuryodan.jimdosite.com

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